……の筈なのに、扶桑姉妹とか時雨が混じっている気がする。
私は幸せなのかな? と思う。
姉妹がいて、仲間がいて……。
何より
皆、私の周りにいる。
皆が幸せそうな笑顔で語りかけてくれる。
でも、ときどき物凄く怖くなる。
『いいの? このままで本当に良いのかな? 私は幸せでいていいの?』
でもそんなとき、いつも側に来て耳元で囁くのが
「村雨。俺の目が届く限り、必ず総て護る。だからなにも心配する事はない。みんなで幸せに、な」
もう、いつも鈍感なくせに。
こんな時はいつも助けてくれる愛しい
この人と出会えて良かったって思えるそんな一時。
私には、絶対
だって、私のこと知ってるのって
でも気に入らないこともある。
彼がなんでも知ってるから。私の考えてることが解るみたいに。
これも
消灯前に呼び出されて指輪を渡された時も何となくそんな気はしていたし。
そのおかげで
「提督と2人っきりって、意外と楽しいかも。ね、私達って、相性いいのかな?」
ってすぐに返事ができたのよね。
その顔に思わず見とれちゃって、気が付いた時にはぎゅっと抱きしめられていたの。
後は、お決まりのコースよね。因みに接吻はレモンの味なんてよく言われるけど私達はシナモンの味だったわ。
そんなことを思い出してたら、
「村雨、今何考えていた? 俺の事か?」
って、私を覗き込む顔にちょっとビックリ。
「えっ? なに、なに。何か言った?」
聞いてなかった振りしてみたけどちょっとワザとらしかったかしら?
「いや、もしかして今、俺のこと考えてなかったかと思ってな」
ふぅ、やっぱり解っちゃったのね。でも素直に認めるのは悔しいから……。
「それはちょっと自惚れ過ぎね」
そう言って私は最愛の
「……」
あ、照れてる。こういうところが可愛いのよね、この人。
鎮守府の戦友のなかには『自信過剰だ』なんていう娘もいるけどね。
……こんな可愛いところ知っているのは、私だけ?
でも、すぐに元通りになっちゃうのね。この頃良く接吻してたから慣れちゃったのかな?
少し困らせてみようかしら。
……少し俯き加減で、上目遣いに見上げるように……。
「……ごめんなさい。迷惑だった……よね?」
あ、慌ててる。ちょっとやりすぎたかも。
「ふふっ」
困っている
「何かついているのか?」
「何もついていないわよ。……ただ、こういう貴方も可愛いかなって」
「村雨、お前に可愛いと言われても嬉しくないんだがな。どうせなら男らしいって言って欲しいな」
そんなちょっとムッとした顔も可愛いんだけど、そんなこと言っちゃうと本気で拗ねちゃうのよね。でもちょっと言ってみようかな?
「そんな
「……そんなに可愛いというか。なら」
あ、表情が変わった。この表情は……。
「俺の怖さ、見せてやる」
そう言って今度は
もちろん私からもお返しをあげたわ。
お互いにお返し合戦をしていると、もう時間。
「そろそろ、遠征隊が戻るな。行こうか」
「うん! そうね。あ・な・た♪」
そう言うと私は、
これが私の一番の幸せな時間。
このまま、ずっと四季を感じながらこの人と歩いて行くこと。
叶わぬ夢かもしれないけど、この時間があるかぎり私って、絶対幸せだと思う。
これからもよろしくね、私の愛しい
後書き
「よく考えたらケッコンカッコカリは村雨の前にも飛龍・夕立としていたけど、どちらも記念話書いてなかったわ。今更だし、まぁいい……」
ノックの音が響く。
「ん? どうぞ」
入室してきたのは、二人の女性。
「飛龍と夕立? 二人ともどうし……」
仔犬の雰囲気を醸し出す女性に涙目で飛び掛かられる男。
「おっとっと」
飛びついてきた女性の背中をポンポンと叩く男。
その様子を一瞥し傍らで数枚の紙を取り出す着物姿の女性。
「二人ともどうした?」
その言葉にキッと涙目で男を睨み付け依怙贔屓を責める二人。
「ああ……その、飛龍、ごめん。後で書くから多聞丸に手紙書くのやめて。指輪と離婚届置かないで。夕立も後で書くからな。その物騒な魚雷はしまって、な?」
男の私室で色々なハナシアイを3時間程続ける3人。
やがて結論が出たのか、すっきりとした様子で退室する2人を見送り
「……ネタ切れ。どうするかなぁ」
頭を抱える男がいた。