ある夏の夜の出来事。
由良の懇願を振り切り男の手が……。
普段は多くの艦娘達で溢れている鎮守府。
しかしその日、鎮守府には主たる提督の他に薄い桃色の髪をポニーテールにした琥珀色の瞳を持つ少女しかいなかった。
秘書艦を務める彼女以外の、彼女の姉妹を含めた殆どの艦娘が遠征と近海への哨戒に出ていたのだ。
そして、それが起こったのはその日の夜の事だった。
「くっくっくっ……」
室内に妖しい笑い声が響く。
下卑た男の声だった。
「どうやって料理してやろうか……」
鎮守府の男の手が自由を奪われた獲物に伸びる。
「や、やめて。止めて下さい、提督さん」
必死に男を押しとどめようとする少女。
「そんなこと言って、本当は好きなんだろう? 由良」
しかし、そんな少女を嘲笑うかのように男の手は止まろうとはしない。
「そっ、そんな事………」
男の手を押さえていた少女の手が一瞬、緩む。
その隙をついて、手が一気に伸びる。
「……こんなにヌルヌルじゃないか?」
「い、嫌。……言わないで……下さい」
……このままではいけない。
そうは思いつつも、身体は欲している。
そんな自分を男に見抜かれている事が、少女には辛かった。
「そろそろか……」
男がそう言って、自慢のモノを取り出す。
「そ、そんな!? ………ふ、太い……」
思わず少女が唾を飲む。
「どうだ? これが欲しいか?」
「………」
「素直に欲しいと言えば、すぐにでも食べさせてやるぞ?」
男が意地悪く笑う。
「………」
押し黙る少女。
だが――。
「……………………です」
微かな声。
「聞こえんなぁ」
わざとらしく耳に手をやる男に、
「…ほ……しい……です」
少女は最早、自らの欲望に打ち勝つことはできなかった……。
「くっくっくっ……最初から素直にそう言えばいいものを」
男の手がすばやく剥ぎにかかる。
「あっ……」
微かな声を上げる少女。
「ほら、ほら、ほらっ!!」
男の手慣れた手つきに、あっという間に丸裸に剥かれる。
「!!」
頬を赤く染め目をそらす少女。
「そろそろ、この『串』で貫いてやるか」
そして、男は一気に『串』でその身体を貫いた。
「あっ……」
少女が小さく声を上げる。
男の身体が小刻みに動く度に、少女の心は欲望に染まっていく。
激しい動きに男の額から汗が流れ落ちる。
「て、提督さん……お願い……します……」
限界を感じた少女の声。
「ゆ……由良、もうっ!!」
「くっくっくっ……解かった……。ほらっ!! 口を開けろっ!!」
少女の声に男が歓声を上げる。
「んぐっ……んっ……」
男が少女の口へとソレを放り込む。
粘着性の液が少女の唇を汚す。
「んんっ!!」
ゴクッ。
微かに少女の喉が鳴る。
「……はぁ………美味しい……」
恍惚とした表情で飲み下す少女。
「そうだろう、そうだろう。やはり暑気払いは鰻に限るだろう」
その男の声に、
「でも、生きたまま捌くのは可哀想です……。それと、鰻の血には毒がありますから料理人に任せた方が安心です。提督さんが失明でもしたら私、どうしたらいいか……」
そう応える少女であった。
創業200年という伝統ある鰻料理店で大顰蹙を買って追い出された馬鹿ップルの方、有難うございました。
貴方達がいなければこのネタは出来ませんでした。
鰻を捌いている料理人さんの動きに合わせた怪しげな実況中継に『敬意(笑)』を抱きました。無断借用ですが、会話の大部分を使わせていただきました(笑)
それと、真昼間からこういう会話するのは止めたほうがいいと思いますよ……。
等と言って元ネタにして投稿したのは2003年の暑い夏の日。
あの人達どうしているのかなぁ……
今では冬の土用の丑の日にも鰻を食べようなんて運動もあるようで。時代も変わってきたなあ。