ストライクウィッチーズの世界に転生して人型ロボットを造って乗る男の話。 作:メガテニスト(偽)
1942年、北アフリカ、ハルファヤ峠。人類を守る最前線!
今ここは敵襲を受けていた!
「-警報!総員配置につけえ! 敵襲!」
次々に襲い掛かるネウロイ!地雷原を突破し、戦車を破壊し、砲台を破壊する!
巻き起こる爆発!吹き飛ばされる肉体!次々と死んでいく兵士たち!
それでもここを守り切らねばならない!それにやられてばかりの男たちではない!
アハトアハトが火を噴き、対空砲が火を噴く!
しかし、敵は圧倒的に多い!このままでは全滅する!
ここはハルファヤ峠の司令部。指揮官のバッハ少佐とその補佐が話し合っている。
そのそばでは無線でウィッチたちに救援要請を送っている。
「…状況は…控えめに言ってよくはありません。」
「ははは…ブリテン的表現だなシンプソン君!」
「…うちの若者たちも頑張っているのですが…。」
「王立士官学校でこんな時どう習ったかね?」
『これ以上の損害を局限する為…明日のために撤退!』
「…我々に「明日」があれば私もそうするがね。」「…同感です。」
そうだ。ここで撤退すれば…ハルファヤ峠を、北アフリカをネウロイに取られれば人類に明日はない。
その時、司令部に無線が届いた!
「バッハ少佐!無線です!ウィッチから…」
すぐに受話器を受け取る。
「ハルファヤ峠バッハ少佐 あきらめちゃダメです!」
「ブロークンアロー受信しました!現在全戦域でひっちゃかめっちゃかなんですけど…何とかしますしてみせます!だから…あと一時間!あと一時間持ち堪えてください!」
「お安い御用だ、フロイライン!」
受話器を置く。
「……シンプソン君要約してくれこの心躍る状況を!」
「我々が全滅するまであと30分…。我等が女神到着まで一時間…。」
「何か問題があるかね?」
「問題などありません!!最後の一兵にいたるまで戦い抜き…
彼女たちをお迎えする!これぞまさしく…『男の花道』と言えるでしょう!」
「同感だ。」
司令部を出て援軍に向かう指揮官たち。
「諸君!援軍が来たぞ!」
「バ…バッハ先生!?《3人だけ》…ですか?」
「《3人だけ》だ…今はな!」
その時!どこからともなく声が響いた!
「いいや、《4人》だ。」
「え?でも姿が見えない…。」
「こ、この声は!まさか!?」
「ここにいるさ!もうひとりな!」
その時!どこからともなく飛んできた大量のロケットが前線に張り付いていた地上型のネウロイ達を一掃した!
ネウロイとその場にいた人間が一斉に弾のとんできた方向を見た!
戦場を包む砂塵。 その中に何かのsilhouetteが浮かぶ。
「あ、あの孤独なsilhouetteは…。」
何かは動き出した!そして姿を現した!それは砂漠の迷彩を施したマギウスアーマーだった!
「間違いない!やつだ!」
「待たせたな!ちょいとかわいこちゃん達が離してくれなかったもんでよ!」
そういうと即座に敵に向かって移動する機体!足を取られるはずの砂をものともしない華麗な機動で敵の攻撃をかわしつつ手に持った大砲と機関砲で反撃を決めていく!
2機!3機!4機!次々に倒されていくネウロイ!機体は味方の目の前まで移動してきた!
「どうやらパーティには間に合ったようだな。もっとも、主賓はまだ来ていないみたいだが。」
「キリコ!来てくれたのか!」
「デートを早めに切り上げてな。」
「それはすまないことをした!お詫びに今度食事でもおごらせてもらうよ!とびっきりのごちそうをね!」
「そいつぁ楽しみだ。それだけでもここに来たかいがあったってもんだぜ。っと、お客さんがほっとかれてご立腹のようだぜ?どうやらサービスが足りないらしい。」
「ははは…それじゃあゲスト君!思う存分もてなしてやれ!」
「了解!」
返事をするや否や敵へと突っ込んでいく…かと思いきや、途中で何かを打ち出した。煙幕弾だ!
煙幕弾は煙を吐き出して煙のカーテンを作り上げる。
煙幕内部へと攻撃を仕掛けるネウロイ。しかし、手ごたえはなく、逆に煙幕の中から反撃を食らう。
そして、煙が晴れた時、正面に機体はなかった。
「こっちだぜ、お客さん!」
機体は煙幕の端、そちらから移動して敵の側面を取っていた。そして容赦ない攻撃を浴びせかける!
またも数を減らすネウロイ!そして《一斉にそちらにつられる》!攻撃は脅威的な機体の方向へと向き始めた!
「一!二!三!ヒュッー!あっという間に三機もやりやがった!さすがだ!」
「おっと!何をしている紳士諸君!来賓への対応をゲストだけに任せる紳士がいるか!立てぇ!諸君!」
「何てこった!一人と俺達で十字砲火だ!すげえ男だぜ!」
攻撃があちらに向いたことで自然と攻撃が止んだ防衛隊は唯一残ったアハトアハトと機銃でキリコと呼ばれた男の機体を援護していく。
「それじゃ、ここらでゲームをしよう!タッグ(鬼ごっこ)と行こうか!一番先に追いついて当てられんのは誰かな!」
キリコと呼ばれた男は敵を防御陣地とは違う方向へと敵を引き連れながら機関砲と大砲で次々に仕留めていく…。
「ん!弾切れか、次の弾倉を…。おっと、どうやらメインゲストの登場のようだぜ!」
見上げると空を一人の少女が飛んできていた。そして次々と敵を撃墜していく。
「何てこった!間違いない!
『アフリカの星』!カールスラント空軍ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ中尉!!」
別の場所では…
「援護してくれ!こいつで吹き飛ばしてやる!」
「ヤメロ!死ぬ気か!」
一人の兵士が手榴弾を持って敵に特攻を仕掛けようとしていた。
そこに重々しい金属の音がしたかと思いきや大砲のような音がして、
ネウロイが倒された。振り向くとそこに立っていたのは機械で身を包んだ少女たちだった。
「ブリタニア王国陸軍第4戦車旅団C中隊マイルズ少佐…以下12両!到着です!
北ご…キリコは先に来ました?」
「ええ、丁度今鬼ごっこの最中です。」
「せっかちなんだからもう!急に現れてこっちを手伝っていったかと思うとさっさと行っちゃうのよ?」
「ははは…あいつらしい。」
予定よりも早い到着だった。そのわけはキリコと呼ばれた男によるもののようだった。
とはいえまだ戦闘中だ。気を抜いていられない。
「全車横隊を組めぇ!」
号令とともに横へと隊列を組む陸戦ウィッチたち。
「行進!」
その掛け声とともに前進しながら射撃。ネウロイを押し返していく。
「誰か!弾を持ってきてくれ!アハトアハトの砲弾だ!」
「応!」
「ロマーニャ公国陸軍…野戦炊飯兵たち!?」
「女の子の前なんです!ちょっとくらいいいところみせないと!」
マルセイユが攻撃をくらった。下からの攻撃だ。シールドで防いだが一旦離脱。攻撃してきたのは…。
「うわあ…」
少女たちがネウロイを押し返していった先には大型の陸戦型ネウロイがいた。
先ほどマルセイユを攻撃したのもこいつだ。
直ちに全員で攻撃を加えていく。だが、
「黄の14全弾消耗!」
「マイルズ少佐!徹甲弾残量僅少!」「構うな!叩き込め!」
これまでの戦いで弾薬が尽きかけていた。そして…。
「コアだ!」
大型のコアが露出する。しかし、
「!?弾切れ!?」
とうとう弾切れを起こしていた。
「…誰か!コアを狙ってぇ!」
その時、二つの方向から弾が飛んできてネウロイをぶち抜いた。
そして、遅れて特徴的な発砲音が響き渡る。
唐突に無線から声が響いてきた。
「あらら、これじゃどっちがやったのかわかんねえな。」
「ははは、譲ってくれてもいいんだぞ?」
「そうだな…女の子の笑顔で手を打つとするか。」
「そりゃとびっきりの報酬だ。」
「違いない。」
ネウロイのコアが破壊され、崩れ落ちる。
「すっごい大砲が…私を助けてくれたのね♥」
「ネウロイ残存部隊!退却していきます!」
戦闘が終わり、マルセイユは帰還、戦車中隊のウィッチたちも兵士たちに囲まれてお茶に誘われている中、
一機がその様子を見守った後、静かに帰ろうとしていた。
そこに一人の男…バッハ少佐が声をかけた。
「どこに行くというんだ、北ご…キリコ。」
「ランチさ、デートの連続で食べそこなっちまってすっかり腹ペコだ。」
「なるほど、そりゃ大変だ。おごるよ。さっきの約束だ。ロマーニャの飯はうまいぞ。」
「そりゃいい!相棒を預けてきたら早速行こう!ロマーニャの飯が俺を待ってる!」
「ははは、相変わらずせっかちだな。そんなに慌てやしなくも逃げやしないさ。」
去っていく機体を見送りながらつぶやく。
「また助けられちまったな…。キリコ・キュービィー。またの名を北郷一郎。
扶桑に強制送還させられそうになってここに来たといっていたが…。」
「おーい!どうしたんですかそんなところで…。おや、きたご…キリコの野郎もう帰っちまったんですか。
せっかく飯を作ってやろうと思ったのに。」
「ちょうどいい。今さっきロマーニャの飯をおごる約束をしてたんだ。予約はできるかな?」
「もちろんです!腕によりをかけて作りますよ!」
「あいつもきっと喜ぶ。」
キリコ・キュービィー。またの名を北郷一郎!神出鬼没の兵士!北アフリカの砂漠をまたにかけ、今日も戦う!
この話の途中でお前は
コブラ・・・じゃねーじゃねーか!という!
なお、この後、扶桑陸軍が来た際にキリコで押し通そうとするも普通にばれた模様。