トリッパー列伝   作:ADONIS+

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エリザベート(ゼロの使い魔)

 前世の私は30過ぎになっても定職につけず結婚もできない所謂負け組な女だった。未来に対する憂鬱と生活苦から自殺したが、死神にトリッパーとしてスカウトされた。

 

 普通、間違って殺してしまってお詫びに好きな世界に特典をつけて転生させてくれるというのがテンプレというものだが、私の場合は普通に死んでスカウトされた。

 

 死神曰く、そういうのは稀で滅多になく、一応そういった者は希望すればトリッパーにしているが、それだけでは数が足りないので普通の死者をスカウトするとの事だった。

 

 私の場合は手違いではなくて、ただの自殺です。だから特典であるチート能力は与えないとのことです。

 

 とりあえずスカウトを受けて、転生することにした。

 

 死神が出した条件は長生きすることで、16歳になると不老長寿になるように調整された。これはトリッパーの人数が足りないので、個々のトリッパーが長生きさせるためらしいです。

 

 さて、前世は負け組だったので、今回は財産も地位もあるというセレブな家に転生を希望した。(特典無しであるが、転生先の指定は許可された)

 

 

 

 そんなわけで、今の私の名はエリザベートといいます。『ゼロの使い魔』のハルケギニアと呼ばれる地域でガリア王国の王女として転生した。私にはジョセフという兄と、シャルルという弟がいる。そう、あのガリア王家に転生した。

 

 ガリアの至宝。それが私を賛美する言葉。幼くして四系統すべてでスクウェアに到達した。おかげでガリア貴族の称賛を一身に受けている。

 

 シャルル? いや確かにシャルルも才能はあるよ。原作では12歳でスクウェアになったんだからね。でも私と比べるとあまりにも見劣りしてしまう。ただの天才とトリッパーではスペックが違うのだよ。といいたと所ですが、これには裏があります。

 

 そもそもメイジというのは四系統のスクウェアになるだけの潜在能力があって、訓練によって能力が上昇していきます。ならば、ナメック星人(ドラゴンボール)に潜在能力を引き出して貰えばいい。

 

 はい、思いっきり反則です。

 

 現在、第一王子ジョセフ15歳、第一王女エリザベート11歳、第二王子シャルル10歳なので原作開始の30年ぐらい前かな?

 

 まだルイズが生まれてもいないので時期がよく分からない。でもガリアって王位継承を巡ってごたごたがあった。その結果、ジョセフがシャルルを殺している。

 

 王族である私には死亡フラグだから先手を打つことにした。

 

 

 

 父王にジョセフが虚無ではないかと吹き込む。

 ↓

 その際、虚無の資格を持つ者が、王家に土のルビーを指にはめて始祖の香炉を使うと虚無に目覚めるという話を聞いたことがあると吹き込む。

 ↓

 王はジョセフに試させる。

 ↓

 ジョセフ虚無に目覚める。

 ↓

 兄弟の仲が良くなる。

 ↓

 王はジョセフを時期ガリア王に指名する。

 

 

 

 いや、めでたしめでたし。と、ここまではよかったけど、さすがに怪しまれて父王やジョセフに詰問された。

 

 この時すでに監察軍に接触していたので、下位世界のことは話せない。組織から注意されているからね。

 

 自分たちの世界が作り物です。創作物の登場人物にすぎないなど教えるのはどう考えてもよくないでしょう。だから監察軍と並行世界の事をある程度ボカして説明した。

 

 実は、並行世界を観測できれば、過去や未来の出来事も把握できる。だから原作知識を監察軍の技術で並行世界を観測して得た情報だと言えばいい。

 

 あまりにも突拍子のない話に半信半疑の家族。だから家族を連れてブリタニアを観光する事にした。実際に見て貰った方が早いだろう。

 

 ブリタニア帝国の文明レベルはSランクに対して、ハルケギニアはEランク。この文明レベルというのは、ブリタニア帝国と監察軍の様々な世界の文明レベルを測るための物差しで、あちらでは良く用いられている。

 

 

 

◇Sランク

 並行世界を含めた様々な下位世界を自由に行き来出来る世界。現在はブリタニア帝国のみ。

 

◇Aランク

 恒星間航行技術が普及していて、星間文明が構築されている世界。『天地無用! 魎皇鬼』『銀河英雄伝説』『ドラゴンボール』『マクロス』『星界の紋章』『スターシップ・オペレーターズ』『スターオーシャン』『ロスト・ユニバース』『ギャラクシーエンジェル』『ヴァンドレッド』『宇宙戦艦ヤマト』『成恵の世界』『大帝国』『スター・ウォーズ』『スタートレック』など。

 

◇Bランク

 現代よりは文明が進んでいるが、恒星間航行技術が普及していない世界。『スーパーロボット大戦』『機動戦士ガンダム』『機動戦艦ナデシコ』『新世紀エヴァンゲリオン』『とある魔術の禁書目録』『魔法少女リリカルなのは』『コードギアス 反逆のルルーシュ』『マブラヴ』『ソードアート・オンライン』『アクセル・ワールド』『BLACK CAT』『D.C.~ダ・カーポ~』『セイバーマリオネット』『デート・ア・ライブ』『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』『サイレントメビウス』『冥王計画ゼオライマー』『UQ HOLDER!』など。

 

◇Cランク

 文明レベルが現代の世界。『とらいあんぐるハート』『ときめきメモリアル』『To Heart』『同級生』『下級生』『遺作』『Fate/stay night』『月姫』『空の境界』『魔法使いの夜』『ヴァンパイア十字界』『ジョジョの奇妙な冒険』『ラブひな』『魔法先生ネギま!』『魔法少女まどか☆マギカ』『ハイスクールD×D』『絶望-青い果実の散花-』『悪夢-青い果実の散花-』『Kanon』『Rance』『聖闘士聖矢』『幽☆遊☆白書』『HUNTER×HUNTER』『神無月の巫女』『灼眼のシャナ』『涼宮ハルヒの憂鬱』その他現代地球が舞台の世界など。

 

◇Dランク

 文明レベルが近代の世界。『不思議の海のナディア』『鋼の錬金術師』『紺碧の艦隊』『ジパング』『るろうに剣心』『サクラ大戦』『斬魔大聖デモンベイン』『蒼海訣戰』『らいむ色戦奇譚』『ストライクウィッチーズ』『鋼鉄天使くるみ』など。

 

◇Eランク

 文明レベルが中世か近世の世界。『ゼロの使い魔』『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』『聖剣伝説』『LUNAR』『ファイヤーエンブレム』『神秘の世界エルハザード』『スレイヤーズ』『彩雲国物語』『十二国記』『ゴクドーくん漫遊記』『ゲート 自衛隊 彼の地にて斯くのごとく戦えり』『ONE PIECE』『ロードス島戦記』『魔法戦士リウイ』『ONE PIECE』『CLAYMORE』『ながされて藍蘭島』『魔弾の王と戦姫』『聖剣の刀鍛冶』『西の善き魔女』など。

 

◇Fランク

 文明レベルが古代の世界。『王家の紋章』『封神演義(藤崎竜版)』『火魅子伝』『恋姫†無双』『三国無双』『IZUMO』など。

 

◇Gランク

 古代以前の文明が存在しない世界。シドゥリ歴以前のブリタニア。

 

 

 

 と、こういう風になるから、その文明格差はすごい。

 

 どうもハルケギニアの三王家とロマリアの王侯貴族は無駄に自信過剰すぎるが、ブリタニア帝国というとてつもない超大国から見れば、ミジンコのような小さく弱い存在にすぎない。

 

 ここで帝国に対して高圧的に接すれば即座に叩き潰されるだろう。だから事前にブリタニア帝国は、ハルケギニア各国とエルフが団結して挑んだとしても容易く滅ぼすことができる程の強大な国であることを念入りに説明しておいた。事実、大量破壊兵器を打ち込まれたら終わりですし。

 

 家族は、実際にブリタニア帝国に行くと凄まじいカルチャーショックを受けた。やはり想像を絶するものだったらしい。

 

 歴史と伝統に置いて三王家に劣る上に、ブリミル教が存在しない異世界と聞いて野蛮人と思っていたのが、蓋を開けてみると自分たちの方が圧倒的に遅れた国だった。おまけに『魔法少女リリカルなのは』の世界では系統魔法が使えないのだ。

 

 といっても魔法というのは異世界に行くと使えなくなるというのは監察軍ではよくある話だけどね。リリカルなのはの魔法もハルケギニアでは使えないわけだし。こうして考えると魔法というのは不便だね。

 

 ブリタニア観光から帰ったら、『ゼロの使い魔』の原作知識を並行世界の観測で得た情報と偽って話す。ジョセフの暴走やロマリアの暗躍、とどめの風石の問題。皆が頭を悩ませる。

 

 原作通りいくのなら何とかなるだろうが、既に私というイレギラーが存在して歴史が変わりつつある以上、それに頼るわけにもいかない。だから問題解決のために監察軍に協力を求めることにした。

 

 ガリアはハルケギニアの中でも最大の魔法先進国なので、この世界の魔法技術を取引材料にすればいい。代わりに監察軍から様々な知識や技術を輸入すれば、ガリアはとてつもなく豊かになるだろう、そう結論付けた。

 

 

 

 30年後。原作開始時期となったが特に問題は起きなかった。風石は監察軍の技術であっさりと解決した。

 

 現在のガリアは産業革命が起きていた。建物が変わり、平民の権利が強化されている。これまでメイジでなければできなかったことが、平民でもできるようになったのだ。

 

 監察軍は技術の流出には神経質であるが、ブリタニアにとって問題にならない程度の技術に制限すれば許可を取るのは難しくない。その為、20世紀の技術ならば申請すればあっさりと許可が下りていた。そこで思う存分内政チートがやりました。

 

 元々、ガリア王国はハルケギニア最大最強の国家であったが、現在の発展したガリアは更に強大になっていた。

 

 原作のガリアは、内部分裂していて統率にかけていたが、こちらでは違う。ジョセフが国王で、シャルルが宰相としてサポートしている。ついでにシャルルのところにはシャルロットとジョゼットがいて、時期国王のイザベラと仲良くしている。

 

 双子を忌む風習をロマリアに利用されてしまったという話を聞いた前王が、その風習を撤廃したからだ。おかげで今のガリアにはつけいる隙はない。一致団結したガリアは、強いですよ!

 

 このガリアの動きに対して、ロマリアがうるさかったですね。まったくうるさいですよ。政教分離という言葉も知らない祈り屋風情が!

 

 あまりに五月蝿いからガリアは改革で政教分離を法で明記しておいた。おかげでロマリアとの関係が冷戦状態。

 

 時期が来ればロマリアはしかけてくるでしょうから、その時に潰して上げます。近代兵器で武装したガリア軍をなめるな!

 

 でも、ブリタニア帝国が兵士の訓練のために適当な敵を求めていたから、帝国軍にロマリア潰しをやって貰うのもいいかもしれません。ブリタニア帝国は平和なので兵に殺人に慣れさせる機会が乏しいから帝国軍はその点で困っているので、一方的に蹂躙できる敵というのは彼らも望むところでしょう。

 

 帝国軍に蹂躙されるロマリアの姿を思い浮かべながら、エリザベートは帝国軍との交渉に向かっていった。

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