トリッパー列伝   作:ADONIS+

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涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」

 

 そう言い放ったセーラー服を着た少女はあの涼宮ハルヒだった。

 

「おおーー、名セリフ、キターーー!!」

「ハルヒたんだーー!」

 

 他のトリッパー達の歓声が聞こえる。

 

「俺、魔法使い」

「俺、超能力者」

「俺、宇宙人」

 

 などなど、ハルヒの元に押し掛けてくる男達。彼等はよくある騙りとか、偽物とかではない。嘘みたいな話であるが本物なのだ。何故なら、ここは監察軍本部。様々な下位世界の知識、技術、人材が集まる場所。魔法使いだろうが、超能力者だろうが、異世界人だろうが、宇宙人だろうが、探せばすぐ見つかるという異常な場所なのだ。

 

 

 

 え~と、あたしは涼宮ハルヒ。『涼宮ハルヒの憂鬱』に登場するエキセントリックな女子高生のヒロインですね。勿論、ヒロインそのものではなく、正確にはそのヒロインとして転生したトリッパーなんですが。

 

 涼宮ハルヒといえば変態的超常能力です。

 

 原作ではハルヒの力は、

「自分の都合の良いように周囲の環境情報を操作する力」

「何もないところから情報を生み出す力」

「自律進化の可能性を秘めている」

「どんな非常識なことでも思ったことを実現させる」

「もともと存在する超自然的な存在や現象を自覚無しに発見する力」

 などと諸説ある。

 

 これらをまとめてみると、これって『GS美神 極楽大作戦!!』の宇宙処理装置(コスモ・プロセッサ)や、『スーパーロボット大戦α』のクロスゲート・パラダイム・システムのように、世界を自分の思い通りに作り替えるという神にも等しい全能に近い能力なんだよね。

 

 といっても、死亡したトリッパーを復活させたりするのはこれでも無理だけど。それができれば、いざというときにトリッパーを復活させることができるのだが、無理なことは仕方ない。

 

 これに死神から与えられた五つの転生特典が追加される。

 

①『ゼロの使い魔』のミョズニトニルン

 あらゆる魔道具を自在に操る。改良により未使用時はルーンが見えないようになっている。

 

②魔道具創造

 様々な下位世界に存在する異能の力を持つ道具を無制限に作製出来る。また作製する魔道具はオリジナルの改良を加える事が出来る。作製される魔道具は作製時に持ち主を決めて、持ち主以外は使えない様になっている。ハルヒが自分で使う物だけでなく、他人に譲渡することもできる。ただし作製できるのはあくまで何らかの異能の力を帯びた道具でなければならず、そうではない普通の道具は作製できない。

 

③魔道具の無条件発動

『封神演義(藤崎竜版)』の宝貝や、Fateシリーズの宝具の様に、特殊な力や資質が必要な魔道具であっても、対価無しの無条件で発動できる。

 

④下位世界に存在する人間が知りうる全ての知識

 ブリタニア帝国を含めて、様々な下位世界に存在している人間が知る可能性のある知識を全て知っている。その一方で、上位世界の知識や、人間が存在しない世界の知識は知ることはできない。

 

⑤『とある魔術の禁書目録』の天罰術式

 自らに敵意や悪意を持つ者を問答無用で気絶させる。ただし幻想殺し(イマジンブレイカー)や、特別な加護、魔術などで防御している者には効かないし、そもそも余りにも戦闘力に差があり過ぎる相手や、無人兵器やゾンビなどの非生物にも効かない。正確には前方のヴェントが使う天罰術式を魔術ではなく、異能として行使可能。

 

 となります。

 

 チートです。特に“下位世界に存在する人間が知りうる全ての知識”というのは全知に近いものです。これとハルヒの能力を組み合わせると限りなく全知全能に近い存在となります。

 

 あたしは、前世では普通の女でしたね。取り立てて書くこともないので飛ばすとして、あたしはとある事故で死んでしまいました。そこを『ゼロの使い魔』にはまっていた死神にミョズニトニルンの能力を発揮するためとしてトリッパーにスカウトされました。

 

 そんなわけで『涼宮ハルヒの憂鬱』の世界に転生したワケです。

 

 ある程度成長した幼女時代に、手っ取り早くハルヒの能力を試すことにした。そこで小遣いで宝くじを一つ購入して、一等が当たるように願う。

 

 原作のハルヒは能力を自覚していなかったから上手く自分の力を使えていなかった。大事なのは認識すること。出来ないかも知れないなどと思ってはいけない。出来て当たり前だと。そう、息を吸って吐くように、シャープペンシルの芯をボキッと折るように、出来て当たり前の事だと認識することだ(ジョジョネタ)と、そんなことをしました。

 

 その結果として、宝くじの一等が当たり、二億円が転がり込んできた。マジで一等が当たった。(汗)

 

 でも、これって逆に怖いね。下手なことを考えると世界がどうなるか。想像したくもないよ。まあ、軍資金は手に入った。なにげに両親が大はしゃぎしていたがスルーした。これはあたしのお金だよ。とりあえず、軍資金を利用してアメリカに留学した。

 

 何故かというと、日本は飛び級が認められていないからです。正直言って、前世で30過ぎだったあたしとしては、今更小学生からやり直しなどやってられません。

 

 それに下位世界に存在する人間が知りうる全ての知識を手に入れたおかげで、頭の回転がやたら速くなっている。この分野なら『とある魔術の禁書目録』の学園都市第一位にも勝てるよ。というか樹形図の設計者にも勝てるという所から、そこらのスーパーコンピュータでは束になっても相手にならないほど、あたしの脳のできは高性能だ。

 

 流石にブリタニア帝国のコンピュータには負けてしまうが、あれは文明水準が高度すぎて、性能がマジ半端じゃないから例外ですよ。

 

 日本の制度って、凡人を育てるのには向いていても、天才を育てるのには向いていない。小学校・中学校の義務教育では生徒は平等に扱うという意見から、どれだけ優秀でも年齢による標準的な学年上限を飛び超える飛び級は絶対に認められない。

 

 平等もいいかもしれないけど、凡人ばかりでは困ると思う。本当に国を発展させるなら、天才もちゃんと育てないと。とはいえ、この世界は下位世界にすぎないから、極端な事を言えばそこまで思い入れがないから、不満でもそれをわざわざ変えるつもりはないけどね。

 

 そんなわけで、あたしは天才ぶりを発揮して、あっという間にアメリカの大学を卒業した。それで多くの博士号や特許を取り、あっという間に有名人になった。天才少女、それも美少女というのは話題になります。

 

 なんせ涼宮ハルヒは、容姿端麗、成績優秀、身体能力も高い。おまけに料理、楽器演奏、歌唱など多才な才能の持ち主だ。

 

 原作のハルヒは、性格の問題から他人とのコミュニケーションに問題がありましたが、ここのハルヒは違います。全知を利用して、理想的な優等生を演じ、誰からも信頼される人物となりました。それにチートが加わった結果として凄いことになった。

 

 知識チートを使っていくつもの技術ブレイクを引き起こし、社会的変革まで発展した。それは地球温暖化の解決から始まり、核融合発電を実用化して、人間の寿命を倍近くまで引き延ばすことまでやった。おかげで21世紀最高の天才科学者という称号まで与えられた。

 

 そんなあたしは、成長するにつれて異性の注目を集めた。あちらでは美人の日本人妻を娶るのが一種のステータスとなっているらしいから、その手のお誘いが多かったですね。

 

 それだけならば、まだよかったけど、あまりにも活躍しすぎた所為でやばい国家機関に目を付けられた。能力を駆使すればどうということもないが、そろそろ潮時だろう。というわけで、この世界から撤退して監察軍の方へと移った。

 

 その後、稀代の天才美少女科学者の失踪がニュースとして世間を騒がせたが、それは全くの余談である。




解説

■涼宮ハルヒ
 監察軍の少数派閥、虚無の使い魔のリーダー、頭脳のミョズニトニルン。虚無の使い魔の力を持つ、四人のトリッパー達のリーダー。死や老いを嫌い、16歳になるとゴッド・ブレスを投与して不老長寿となっており、非常に死ににくい状態になっているが、脳の再生はできないので脳を破壊すれば殺す事は可能である。魔道具創造の能力を使って、他のトリッパーにもいろいろな魔道具を譲渡している。その為、多くのトリッパーに貸しを作っており、意外とコネが多い。

◇転生特典
①ミョズニトニルン(ゼロの使い魔)
②魔道具創造
③魔道具の無条件発動
④下位世界に存在する人間が知りうる全ての知識
⑤天罰術式(とある魔術の禁書目録)
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