本日は、原作『ラブライブ!』にて『ラブライブ! ~ヒトツノコトバ~』を投稿している、こうのとりさんの企画小説です!
《こうのとりさんより》
初めまして。そうでない方はいつも私の小説を読んでくださりありがとうございます。
【ラブライブ!~ヒトツノコトバ~】という小説を投稿しております、こうのとりと申します。よろしくお願いします。
この度薮椿さんが3年前の賑わっていた界隈を思い出し、合同企画をされると伺い、私も1人ハーメルン作家として参加しようと思いました。
私自身、3年前はまだラブライブ!と言うコンテンツそのものに興味を持ち始めたばかりで、この界隈がどのように賑わっていたのか存じませんが当時から小説を投稿されていた方々が賑わっていた時のことを思い出して下されば大変嬉しく思います。
また、私は半年ほどの間ハーメルンで小説を書く、読むなどのことを一切していなかったので、この度の合同企画では復帰も兼ねて精一杯執筆いたします。
いつからこんな人生になってしまったのか。
僕はこんな人生を歩みたかったのだろうか。
人間は皆、こんな人生に夢を見ているのだろうか。
高校を卒業して就職、地元市図をかを離れその後上京して、3年の月日が経とうとしている。
朝は満員電車に揺られ、会社では上司に怒鳴り続けられ、1人最後まで残業。帰りは終電に駆け込む生活。
小中と野球をやり、高校では最高の仲間と出会い軽音でバンドを組んで青春を謳歌していたあの時とは遠くかけ離れた今の僕。
全ての物が日々新しく、毎日輝いていたあの日々。そう遠くない記憶なはずなのに何十年も昔に感じる。
野球時代のチームメイトのプロ野球球団へ入団、バンドメンバーのメジャーデビュー、結婚。同級生が出産。毎日毎日、地元に残っている人たちは吉報たちで溢れている。
もう合わせる顔も無くて実家には上京してから1度も帰っていない。
僕も地元に残っていればこの輪の中に入れたのだろうか。
でも、
何故...
何故...
何故僕だけがこんな目に遭わなければいけないんだ...
そうして僕は部屋のベットで1人、仰向けの状態で泣いた。
涙が乾いているうちにもう朝が近づいている。
胃には何も入っていない。何か入れておかなければと思うが、何か作る気も起きない。それに最後に冷蔵庫の中身を開いたのなんていつだったかも覚えていない。そうなればどの道何も食べる物なんて無い。このまま寝てしまおう。
そろそろ寝なければ明日に響く。明日は会議だ。
明日こそ上司に怒鳴られること無く1日を終えられればいいな。
そう思いながら僕は瞼を閉じた。
朝日が眩しく僕を照らす。
...おかしいな。帰ってきてからカーテンなんて開けてない。いつも眩しさよりも目覚まし時計の音で起きるハズだがそれも鳴らない。
色々とおかしい。寝坊して
「起きてください!...僕!...起きてください!学校に遅刻してしまいますよ!」
あれ...この声どこかで聞いたことあるような...。
僕は重い瞼を開け声の主を確かめる。
「やっと起きましたね...。早く顔を洗って、歯を磨いて、朝食を食べて、着替えて、準備をして学校に行きますよ」
凛々しい目と顔付。体は足の先までスラリと細く綺麗だ。そしてなによりも特徴的なのが腰まで伸びている長い髪。
「そうだ、これは夢なんだ...。僕はきっと疲れているんだ...。もうひと眠りしたら夢から覚めるさ...」
僕は彼女を知っている。
国民的アニメとまでなった『ラブライブ!』に登場するキャラクターの1人
遂に二次元の夢まで見るなんてな。これまで居るはずもない彼女がキスで起こしてくれたり、エプロン姿で朝食の準備をしてくれるなど色々な夢を見てきたがこんなの初めてだ。今日の会議は体調がすぐれないと会社に伝えよう。
「こら!折角起きたのに寝ないでください!...私が毎朝起こしに来るなんていつもの事でしょう...。どうしたのですか今になって...。最近では穂乃果も1人で起きているのですよ。貴方ももう少し意識を高く持ちなさい」
「...」
いや、夢に決まっている。だって僕は、僕は...
僕は...?
「本当に体調が悪いのですか?熱はありますか?」
そう言って彼女は僕のおでこに自分のおでこを当てて熱を測っている。
とても顔が近い
「...熱はなさそうですね...。他にどこか悪いところはありますか?」
「...そうだった!!」
「ひゃッ!」
「あぁ...ごめん...」
急に僕が立ち上がったので海未ちゃんがよろけてしまった
今起こしてくれた海未ちゃんが僕と幼馴染。
仕事の関係で海外に滞在している両親の代わりに毎朝僕を起こしに来ている。
そして今日は僕が日直の日だ!
急いで学校に行かないと!
なんで僕は夢なんて考えていたんだ。
「朝食はテーブルの上に置いてありますよ。まだ時間には余裕があります。ゆっくり食べてくださいね」
こうして僕のために朝ご飯まで用意してくれている。本当にいい幼馴染だよ...。
「行ってきます」
準備を全て終えた僕は誰も居ない家に出掛けの挨拶を告げて戸締りをして海未ちゃんと一緒に学校に向かう。よかった。日直には遅れずに済みそうだ。これも海未ちゃんのお陰だ。
「海未ちゃん...いつもありがとう...」
「どうしたのですか?いつものしていることですよ?」
「だからだよ...。両親が不在の僕にこうして毎朝をお世話を焼いてくれる...だから、いつもありがとう!」
「...こうして改めて言われると、少し恥ずかしいですね...。でも良いんですよ。私と僕の関係なのですから」
僕は本当にいい幼馴染持った...。
海未ちゃんと他愛もない話をしていると2人の女の子の影が見えてきた。
「おっはよー!」
「おはよ~」
サイドポニーが特徴で元気が取り柄な女の子、
右側の髪を輪にして束ねているロングヘア―が特徴でみんなの優しいお姉ちゃん、
海未ちゃんと同じく2人も僕の幼馴染だ。
僕と穂乃果ちゃんとことりちゃんと海未ちゃんは、4人でずっと一緒だ。
「おはようございます」
「おはよう」
「それじゃあ、学校にしゅっぱーつ!」
合流した僕たちは再び学校へと向かう。
₋₋₋₋₋
『よう僕!おはよう!』
『俺君、おはよう!』
『なぁ!昨日のアレ見たか?』
『うん!見た見た!』
『やばかったよなー、あれ!』
₋₋₋₋₋
なんとも懐かしい学生時代の記憶だ。あの頃に戻れたらいいのにと思う。
けど不思議に思う。
社会人になるまで成長している僕。まだ高校生で幼馴染の女の子たちと学んでいる僕。
2つの記憶を持つ僕がいる。
どっちが
どちらかが本物なのだとしたらもう1つの僕はなんなんだろうか...。
そうして考え事をしていると階段を昇れば目の前にはもう学校というところまでたどり着いていた。
「あ、穂乃果ちゃんたちだにゃ!」
階段を登ろうとしていた3人の女の子。
僕たちを見つけたショートヘアが特徴で、語尾に「にゃ」をつけるのが口癖の
セミショートヘアが特徴で、凛ちゃんの幼馴染の
セミロングヘアで癖っ毛が特徴で、大人びててツンデレな
彼女たち3人はどういう繋がりなのか簡単に説明すると、僕たちが通う音ノ木坂学院の部活動、アイドル研究部の部員で結成されたスクールアイドルグループ『μ's』と言うグループのメンバー。
僕もアイドル研究部に所属しているが、男なのでアイドルとして参加は出来ない。だから僕はあくまで見ているだけの立場。
「僕君大丈夫?少し顔色悪いよ?」
花陽ちゃんが僕を心配して聞いてくれた。
「そう言われればそうね。風邪引いてるなら言いなさいよ。薬渡すから」
真姫ちゃんもまた僕のことを心配してくれている。
嬉しいな本当に...。
₋₋₋₋₋
『なんだお前!!またこんなミスしたのか!!』
『すみません!!』
『最近たるんでるぞお前!!やる気が足りないんじゃないのか!!お前なんていつでもクビに出来るんだからな!!』
『はい...!もうこのようなことが無い様、最善の注意を払います...!』
₋₋₋₋₋
また思い出された過去の記憶。
僕の上司は例え体調が悪く、病気をしている状態でも出勤させ。その上ミスを絶対許さない人だった。
それに比べてみんなはただ僕の顔色が悪いだけで体調に気遣ってくれる。
今の僕はなんて恵まれているんだ...。
「やはり本当に体調が悪かったのでは無いでしょうか...。無理をしていませんか?」
「大丈夫だよ...。ちょっと考え事していただけだから。心配させてごめんね」
少し立ち止まってしまったが、再び歩きはじめて学校に向かう。と言ってももう階段を上って信号を渡ればすぐなんだけど。
凛ちゃん達は1年生。僕たちは2年生だ。
教室は違う。
「また放課後にね」と3人とは別れた。
教室に鞄を置くと僕は1人職員室に向かった。
...けど少し寄り道して行こう。まだ余裕はある。少しこの学校の中を見てみたい。
「あら、僕じゃない」
3年生の教室まで来ていたようだ。
「絵里ちゃん、希ちゃんとにこちゃんもおはよう」
金髪のロングヘアをシュシュで1つ留めている、ロシアとのクォーター
ロングヘアを左右に分けてシュシュで結んでいる、みんなのお母さん
ロングヘアを耳の上部の位置に赤いリボンで結んだツインテールで、μ'sの中で一番小さい
3人とも3年生だ。
μ'sでは先輩禁止をしていて、僕も3年生に対しても友達として接している。
「どうしたん?ウチらに何か用でもあった?」
「...ちょっと校舎を歩いてみようと思ってね」
「アンタどうしたのよ急に...本当に何かあったんじゃないの?」
「言われてみれば、顔色が少し悪いわね...保健室に行く?」
「...大丈夫だよ...校舎をうろついてるのも本当に何となくだから」
「本当に調子悪いんだったらはよ言いなよ?」
「ありがとう3人とも...僕日直だからもう行くね」
「えぇ、また放課後ね」
「倒れたりしないでよね」
みんな本当にやさしい...。今すごく泣きそうだ...。
授業を受けるのなんて卒業して以来だ...。社会人になっても毎日勉強の日々だ。誰かに教わることはあっても、こんなに丁寧に教えて貰った記憶なんてない。先生たちって本当にすごかったんだな...。
₋₋₋₋₋
『お前また宿題やらないで来て...何度言えばやってくるんだ...』
『ごめんなさーい!...へへっ』
『笑い事じゃない!お前このままだったらテストの点数も悪いは提出物は出てないわで単位だせねーぞ?』
『えぇ...それは困ります』
『だったらせめてテストの点数は取れ。今度のテストで90点以上取ったら単位は出してやる』
『90点!?そんな点数取れないよ...』
『ったく...。どこがわからないんだ?放課後俺のところまで来い。わかるまでみっちり教えてやる』
『先生...ありがとうございます!』
₋₋₋₋₋
あの頃は勉強のことなんて考えずに生きていて、先生にすごく迷惑かけたなぁ...。
「じゃあこの問題を...僕、解いてみろ」
本当にあの先生にはお世話になった。おかげで卒業もして進路まで決まった。あの先生今どうしているのかな...。
「おい僕!」
「...は、はい!?」
考え事をしていたせいで先制の話が全く入ってこなかった。びっくりして立ち上がってそのまま椅子倒しちゃった...。
「私の話聞いてたか?」
「いえ、聞いてませんでした...」
「ぼーっとして...まぁいい、この問題を解いてみろと言ったんだ。...解けるか?」
「え、えと...~~~~ですか?」
「お...正解だ。やれば出来るじゃないか。次からちゃんと聞いてるんだぞ」
「すみませんでした」
「よしいいぞ座れ」
みんな僕を見て笑っている...。でもなんか嘲笑ってる感じじゃないからそんなにいやな気持じゃない。むしろこの学生の時の気持ち懐かしい...。
今日は体育の授業もある。
就職してから運動なんてしただろうか。
体は穂乃果ちゃん達が知っている僕だから思うように動かせる。
野球をやっていた時はこんなに体が動いたのにな...。
「今日の体育はソフトボールをやります!僕は野球経験者だったよね?キャッチャーやって」
こっちの僕も野球をやっていたんだな。そう言えば朝見たときに部屋にキャッチャーミットがあったな。向こうの僕もキャッチャーだったし、こっちの僕もキャッチャーでやってたんだね。
₋₋₋₋₋
『おーい!僕!俺の球受けてくれー!』
『分かったー!』
『行くぞ!』
『来ーい!』
₋₋₋₋₋
部活のアップの時とか、昼休みとかはこうして球受けたりしてたな...。今あの子はプロの世界で活躍してるんだっけな。僕も一緒に野球を続けていればプロ野球選手になれたのかな...。
学生にとって学校というものは1日の中でとても長く面倒なことかもしれない。だけど、一度終わってからまたやってみるとわかる。
勉強できること、学ぶことができるって本当に幸せな事なんだって...。
「僕君!部室に行こう!」
「日直の仕事終わってから行くから先に行ってて」
「わかったじゃあ待ってるねー!」
黒板掃除して、教室の窓閉めて、忘れ物がないか確認...。
よし大丈夫だ。
「...ここか」
ここが彼女たちが過ごした部室...いや、過ごしていく部室。
入るか...っていやちょっと待て!
もしかしたらみんな着替えてるかもしれない。せめてノックしてから入ろう。
コンコン
『はーい!』
穂乃果ちゃんの元気な声が返ってくる
「ぼ、僕だけど...入って大丈夫?」
『大丈夫だよ!早く入ってきなよ』
ドアを開けたらみんな椅子に座って勉強をしているようだった。
「あれ...みんな、練習は?」
「今はテスト期間だから練習は無いよ?」
「え、あ...」
「もしかして忘れてたの?」
そうか、今はテスト期間だったのか。今考えたら朝練とかやってたのに今日してなかったな。
「あはは...ちょっとね...」
「駄目だよちゃんと勉強しないと!」
「ごめんよ花陽ちゃん...」
花陽ちゃんに怒られちゃった...。僕よりも1つ下なのにしっかりしてるなー。...まぁ実際の僕は成人してるんだけどね。
「かよちーん!ここどうすればいいのー!?」
「あっ、ここはね...」
「凛、最初から人に頼らず自分で解いてみなさい」
「頑張って!穂乃果ちゃん!」
「ここはぁ...!ここはぁ...!お休み...」
「こら!解いてる途中で...起きてください!」
「じゃあ、にこ...ここは解けるかしら?」
「えぇとここは...こうでいいかしら?」
「おぉにこっち全問正解!ご褒美にワシワシMAX行っとく?」
なんだよみんな...テスト勉強してるのに全然真面目にやってないじゃないか...。
₋₋₋₋₋
『みんなテスト勉強だー!』
『それなりにいい点とってベンチには入れてもらうぞー!』
『ってお前!早々に寝るなー!...平均点よりも下回ったら次の試合球拾いだぞ!』
『なぁ僕...この式ってどう応用すればいいんだ?』
『ごめん僕も数学苦手...』
₋₋₋₋₋
中学生の時はみんなで勉強会開いたりしたっけな...。あの頃は数学はダメだったけど、それ以外は結構真面目にやってたなぁ...。
ポタッポタッ
「...え?」
ポタポタポタポタ
どうしてだ?...涙が...涙が止まらない...。
「どう、どうしたの僕くん!?どこか痛いの!?ことりといい所に保健室行く!?」
「...なんでも...無いよ...。ただ、ちょっとね...」
昔のことを思い出してと言ってしまったら、それは彼女たちにとっては不可解なこと。
今の僕は2人分の記憶を持っていて、その1つが回想しているときの記憶。もう1つは今の僕の記憶。そしてその記憶に野球部や3人の女の子の幼馴染以上に親しい男友達は居なかった。
「...よし!今日はもう勉強は終わりにして、気分をすっきりさせましょ!」
僕が泣き出したことで沈んでしまった空気を絵里ちゃんがリセットするかのように言い出す。
「え、そんな僕のために悪いよ...。みんな勉強が...」
「いいのよ。みんなここ最近ずっと勉強していたからちょっと疲れちゃったでしょ?だからこれからどこかに遊びに行きましょ!」
「本当!?やったにゃー!」
勉強を切り上げてやってきたのはゲームセンター。
部活が休みになった日とかは、たまに来てたっけな。
「プリクラ撮るにゃー!」
「いいねぇ!」
「プリ、クラ?」
「絵里ちゃん知らないの!?」
「あまりこういうところ来ないから...」
「じゃあ絵里ちゃんも一緒に撮ろう!...僕君も入って!」
「え?...う、うん!」
穂乃果ちゃんに手を引かれてプリクラの中に入る。
撮るの初めてだな...。
「「にゃー!」」
「「うわっ...」」
凛ちゃんと穂乃果ちゃんはポーズをとっていたけど、僕と絵里ちゃんは何もポーズできなかった。
その後数枚の写真を撮り終えた。今度はデコレーションの方だ。僕は何も書かないけど。
「はいこれ!僕君の分だよ!」
「...ありがとう」
受け取ったプリクラに写っている僕はとても間抜けな顔をしていた。
「...ふふっ、間抜けな顔だなぁ」
「やっと笑った」
「え?」
「今日朝廊下であった時から僕ってばずっと辛そうな顔していたから心配だったのよ...でも良かったこうして笑ってくれて」
ははっ...。
僕は何を悩んでいたんだろう...。
2つ記憶を持っていようと僕は僕じゃないか...。
そして僕はここにいるみんなの友達じゃないか...。
何も悩むことなんてなかったんだ。
それをウジウジ1人で悩んで、僕って本当に情けないな...。
「そうか...僕のために遊びに連れて行ってくれたんだね...。ありがとう絵里ちゃん」
「まぁ大きい理由はそれだけど...本当は凛と穂乃果が限界を迎えていたのもあったわね...」
「あはは...」
僕は僕なんだもう迷わない。僕はここにいる!
「よーしリズムゲームやろう!真姫ちゃん勝負だ!」
「な、なんで私がそんなこと...」
「ふーん...負けるのが怖いんだぁ...」
「な!?やってやろうじゃない!」
こうして僕たちは日が暮れるまで遊んだ。
「そろそろ時間よ...。ほら帰る準備しなさい」
「うわ、もうこんな時間だ」
外を見ると日が落ちている。これ以上遅くなるとこの寒い時期に女の子たちにとっては危ない時間になる。
「今日はありがとうみんな...」
「いいんよみんな楽しかったでしょ?」
「ふふっ...そっか。じゃあ僕もよかった」
帰る道はそれぞれ違う。ゲームセンターを出ると方向はバラバラに別れる。
「また明日ね!」
「明日からはちゃんと勉強よー!」
「分かってるってー!」
「みんな気をつけて~!」
今日は楽しかったなぁ...。テストが終わったらまたみんなでこうして遊びたいなぁ...。
なんて考えてるともうみんな違う道になる。
「じゃあまた明日!」
「明日もちゃんと起きるんですよ。朝練がないからと言って雪穂に起こしてもらっては将来困りますよ」
「...わ、分かってるよ!」
「気を付けてね。また明日」
そういって僕も自分の家に足を向けようと思ったとき。
「あ、僕くんちょっと待って~!」
「ん?」
ことりちゃんに呼び止められた。
「忘れちゃうところだった...はいこれ!」
「何?これ...」
「僕くんに私たちからのプレゼント!みんなの僕くんが元気になりますようにって思いが込められてるよ!」
「ありがとう...大切にするよ!」
「ありがとう!...じゃあ今度こそまた明日ね~!」
「じゃあねー」
ことりちゃんから貰ったものはお守りのようなものだった。
「ただいま」
朝に戸締りした我が家のカギを開けて誰も居ないけど、帰りを知らせる挨拶を告げる。
ことりちゃんから貰ったお守りには中に紙が入っていた。
そこには1人1人メッセージが書かれていた。
全部は言い切れないけど、「ファイトだよ!」とか「にっこにっこにー!」とか書かれていた。
たった1日元気がなかっただけで僕にこんなものをくれるなんて...。みんな本当に...。
ありがとう
もう今日はお風呂に入って寝てしまおう。
僕はお守りを握りしめて瞼を閉じた。
おやすみ...。
ジリリリリリリリリ!!!!!
「んんっ...」
聞きなれた目覚ましの音。
僕がほとんど寝床として使っていた部屋。
そうか...。やっぱ夢だったか...。そうだよね...。
「んんー!よし!...ん?」
今日も1日頑張ろうと気張った時に手の中に何かがあった。
それは僕が寝るときに握りしめていたお守りだった。
夢じゃなかったのか...。
夢だったはずだよな...。
なんだったんだ...。
「おっと。会社行く準備しないと」
僕もいつまで経ってもこんなこと続けているわけには行かないな...。
退職届を出して、地元に帰ってみよう...。そしたらまた野球なり、音楽なり、また挑戦してみよう。
ありがとう
《こうのとりさんより》
いかがでしたか?
あと数か月で高校を卒業してしまう。もしかしたこんな生活になってしまうのかもしれないと思いが執筆しました。
実は内容に誤りがあって締め切りの後に書き直しました(笑)
かなり久しぶりに小説を書いたのですが、とても楽しいですね!と再び実感できました。
この合同企画を、企画、主催、運営してくださったかさくも様と薮椿様、本当にありがとうございます。
このハーメルンのラブライブの作家の方々の合同企画は平成最後かと思います。平成最後の大きな企画に参加させていただいてありがとうございました。
そして最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。今度は私の小説でお会いできたらと思います。