本日は、原作『BanG Dream!』にて『プラチナのような輝きを』を投稿している、mokkeさんの企画小説です!
《mokkeさんより》
こんばんは、mokkeです!
あと数日でクリスマスですが、皆さん予定は入ってますでしょうか?
私は残念ながらないです……
という事で、今回のテーマはそんな寂しいクリスマスを過ごす前に少しでも笑って心を温めて欲しいと思い作りましたが、多分今回の企画の中で一番出来が悪いと思います(笑)
全米が鼻で笑うレベルになっていますが、楽しんでください!
ある夏の日、音ノ木坂学院のある教室では、懇願するかのような大声と、それを振り払うような怒声がおよそ30分に渡って鳴り響いていた。
「真姫ちゃんおーねーがーいー!
合宿やろーよー!」
「穂乃果、あなた海に行きたいだけでしょ!
それに、この間行ったばっかしじゃない。」
しかし、お互いの主張は変わらない。
スクールアイドルのμ'sのリーダーである高坂穂乃果は、連日猛暑日が続く中、学校の屋上での練習は熱中症の危険が飛躍してしまう。
屋上には高い柵があるとはいえ、意識朦朧の状態では万が一もありえてしまう。そうなる前に、頻繁に気分転換をする必要があると考えていた。
まぁそれは建前なのだが……
勿論、μ'sのメンバーであり、作曲担当である西木野真姫も穂乃果の言い分は理解している。
だが、その合宿場所を提供しているのは、あくまで真姫の親だ。
おそらく真姫が親に頼めば、快く貸してくれるだろう。前回の合宿でも、9人が負担したのは移動費だけで、それ以外の諸々の費用は親が出してくれている。
だから真姫はこれ以上親に迷惑をかけたくない。
その気持ちを分かってくれるであろう他のメンバーに目線を配ったのだが……
「」チラッ
「うっ、うち冷たい飲み物買ってくるね!」
「」チラッ
「わ、私生徒会の仕事しなきゃ……」
「」チラッ
「に、にこはアイドルの練習を……「にこちゃんは逃がさない!」……ぬわぁんでよぉ!どうしてあの二人は良くて私はダメなのよ!
それに周りを見てみなさい!海未以外みんな教室から出ようとしてるわよ!」
そうにこに言われ、ハッとした様子で真姫が振り返ると、そこには真姫の視線から逃れようとしている花陽、凛、ことりの姿があった。
ついでにドアの奥から逃げたはずの希と絵里も確認できた。
「そ、そんなに合宿がしたいの、あなた達……」
そう真姫が聞くと、みんなコクコク頷いた。ちなみに海未はため息をついてるが……
「はぁ……分かったわ。パパに頼んで用意する。
でも、タダって訳じゃないわ!みんなに1つ、試練を与えるわ!」
みんなが唐突な真姫の発言に?マークを思い浮かべるが、真姫が提示した試練とは……
「それは、手作りの美味しい料理よ!」
『え……?』
「だから手作り料理よ!」
「き、急にどうしたのですか、真姫?」
みんなが真姫の急な行動にフリーズしている中、いち早く海未がツッコミをいれる。
すると、真姫はちょっとしたドヤ顔で、
「1度こういうのしてみたかったのよ!
前回と同じように私が折れて終了、だけだとなんか癪に障るし……
と、とにかく!明日、学校の調理室で期待して待ってるわ!」
そう言い残し、真姫は1人、教室を去っていった……
時間はまだ残ってる、これを乗り越えれば、楽しい合宿が始まるんだから!
次回、城((ry
「いや、ぬぁにいい感じに終わらせようとしてるのよ!
なんで急に料理なんか作らなきゃいけないのよ!」
にこは納得がいかないと怒っているが、真姫に迷惑をかけているのも事実。
他のみんなもそれを分かっているから、一致団結して、みんなで良いものを作ろうと呼びかけようとした時、事件が起きた。
「なんで、なんで凛ちゃんは一緒に美味しい
「目を覚ますにゃかよちん!
かよちんは凛と一緒に
ご飯が大好きな小泉花陽と、ラーメンを愛してる星空凛が悲痛な叫び声で珍しく喧嘩していたのだ。
「ちょっと2人ともどうしたのよ!」
すかさず絵里が止めに入るが、もう絵里の声は、2人の心には届かない。
「やめて絵里ちゃん!
ことり、この問題は2人が解決するべきだと思うの……」
ことりが落ち込んだように喋るが、海未はことりの話し方に違和感を感じた。
「ことり……あなた楽しんでるでしょう?」
「ナ、ナニイッテルカワカラナイナー」
「はぁ……あなたって人は」
しかし、花陽と凛は黒いことりに目もくれず、米料理かラーメン、どちらを作るかを言い争って……否、もはや論点はどちらを作るかではなく、どちらが上かで喧嘩していた。
鬼気迫る2人の表情はもう、μ'sの知ってる2人では無かった。
そこで遂に、我らがリーダーの穂乃果が重い腰を上げ、1つ、提案した。
「それじゃあさ、明日どっちも真姫ちゃんに食べてもらおうよ!」
「「え?」」
「たまにはお互いぶつかった方がより成長するって言うし!」
穂乃果の言葉に賛同したのか、2人はかなりやる気だ。
「確かにそうだね!
凛ちゃん、私負けないよ!」
「望むところだにゃ!」
そして、穂乃果は安易に提案した事を次の日に悔いることになるのだった……
次の日、真姫は普段食べることの無い、言い方は悪いが、庶民的な料理を期待して学校に着いた。
しかし、調理室に入った瞬間、辺り一帯にとてもいいラーメンの匂いが漂った。
心の中で某ジャニーズのベルを鳴らしながら、『オーダー!』と言ってみたい願望をもっていたが、それを忘れるくらいにその料理をみたいと思い、どんな料理かと辺りを見渡すと、そこにはどっしりと店で見るような寸胴鍋が置かれていた。
「ってなんでそんな大きな鍋があるのよ!」
「ふっふっふっ、真姫ちゃん驚いてくれたかにゃ?」
そこにはハチマキを巻いて、普段の練習の倍は汗をかいている凛の姿があった。
ちなみに寸胴鍋には、ほろほろに崩れた骨や臭み取りの為のネギが放り込まれていた。
「色々ツッコミたいのだけれど……
その寸胴鍋ってどこで手に入れたの?」
「たまたまこの教室の棚に1つあったにゃ!」
勿論、調理学校でもないと寸胴鍋など置かれてない。
料理部が部費で購入でもしたのだろうか?真実は闇の中だ。
「それで、材料費はどれくらいしたの?
私が頼んだのだし材料費はだすわ……」
流石に1高校生に本格的なラーメンを作るとなると予算はシャレにならない。
その心配から聞いたのだか、返答は凛よりも奥のキッチンで作業していた花陽からだった。
「実はこれでも2000円で済んだんですよ。
豚骨も検索した所数本でいいみたいでしたし、調味料はここに揃っていたので、あとは盛り合わせの野菜だけなので、そんなにかかっていません。」
「そ、それは良かったわ……」
これだけのボリュームで2000で済むのか、と驚きを隠せない真姫。
凛の作る本格的すぎる豚骨ラーメンも美味そうだが、花陽の方からも凛に負けず劣らず香ばしい匂いがしてきた。
「それで、花陽は何を作ったの?」
「私は凛ちゃん程大掛かりじゃないけど、にんにくチップスを砕いてふりかけにしてみたの!」
そこには揚げるのに使ったであろうオリーブオイルと小皿の上に盛られたにんにくチップスのふりかけはいい匂いを放ち、食欲がどんどん湧いてきそうだ……その隣にある山盛りのご飯に目を瞑ればだが。
「は、花陽、そのご飯はどうしたのよ?」
「もちろん、3人で分かるようだよ!
1人でもいけない事はないけど、凛ちゃんのラーメンもあるからね!」
もしかして、私1人で全部食べないといけないのかと心配したが、その必要がなくて良かった。
そう話している間に、凛の作ったラーメンも完成した。
「「「いただきます(にゃ)!」」」
「まずはラーメン……っ!
なにこれ、とても美味しいわ!」
まずはラーメンをひとすすり、流石に麺はスーパーで購入したみたいだが、麺とスープが素人が作ったとは思えないほど相性がよく、麺が止まらない。凛も大満足みたいだ。
しかし、ラーメンをすする手を花陽が止める。
「ちょっと真姫ちゃん、こっちのご飯も食べてよ!」
「分かったから手を離して、どれどれ……うん、これも凄く美味しいわ!」
ご飯とにんにく、ただそれだけなのにガツンとくる味のパワーに頭がクラクラしてくる程美味しい。ラーメンの味を越えそうな勢いだ。
どちらも予想を遥かに上回る美味しさだった。
「これは驚いたわ……
ありがとう2人とも、さぁ、そろそろ片付k「それはまだ早いよ真姫ちゃん。」……え?」
真姫は戸惑ったように花陽をみると、そこには10種類は余裕で超える量のご飯料理が並べられていた。
「まだまだ真姫ちゃんには沢山食べてもらうにゃ!」
今度は凛の声に反応し振り返ると、これまた沢山の種類のラーメンがずらりと並んでいた。
「え、こ、これを全部食べるの?」
「そうだにゃ真姫ちゃん。」
「いっぱい食べて力をつけなきゃね!」
「「さぁ、召し上がれ!」」
「うわぁぁぁあ!
ってあれ?今のってもしかして、夢?」ギュルルル
「お、お腹が空いてきちゃったわ……
お昼ご飯はラーメンに、いやご飯にしようか迷ってきたわ……どうしようかしら……」
真姫にしては珍しく、ご飯とラーメンどちらも食べたみたいでした。
《mokkeさんより》
いかがだったでしょうか!
楽しんでくれたなら幸いです。
この企画はまだまだ続くので最後まで一緒に見ていきましょう!