提督に御指名が入りました   作:赤雪

3 / 4
まさかお気に入り登録していただけるとは
ありがたや〜ありがたや〜
前回誰も待ってないとか言ったけどガッツリ待たせてんじゃねーか
週の中日はちと辛いということでご勘弁を

では3話目ドゾー↓


第三隻 指名された側が指名料払うってどんなシステム?

僕、真中圭(まなかけい)は後悔していた。

 

事の起こりは3日前…

深海棲艦の出現の影響により世界中が不況に陥った。

日本国内では深海棲艦による被害はまだ無いため諸各国ほどでは無いにしろ、社会不安は増大して行き、僕のような大学生は就職氷河期真っ只中だ。

そんな時だったからだろうか。防衛省のお偉いさんが家を訪ねてきて、提督になれと言われて直ぐに了承した。してしまった。

職が決まるというだけではなく艦娘という可愛い女の子に囲まれて仕事をするというのは魅力的だった。

おまけに艦娘本人が僕を指名したのだとか…

こんなので浮かれない男がいるものか!という気分で即日着任。

仕事場が横須賀とはなんとツイていることか。

聞いた話によると他にも提督が居るらしいが、ソイツらは東北だの九州だのに行かされたらしい。

 

だが地獄はここからだった。

 

五月雨「ていとくぅ〜やっと見つけましたぁ♡もう逃がしませんからねぇ〜♡」

圭「五月雨チャンさぁ…トイレ行ってくるだけなんだから執務室で待っててくれても…」

五月雨「でもわたし…本当は1秒たりとも提督と離れたくないんです…」〈●△●〉

 

いやそれでも出待ちは引くって。というかその目ヤメテ怖いから。

僕の初期艦である五月雨ちゃんという娘はこの通り色々ヤバい。

初めて会った時は真面目そうでちょっぴりドジな可愛い娘だったんだ。

『提督、お荷物お持ちします。』と言って着替えの入ったトランクを持ってくれたあと施設内を案内中に転んで中身をぶちまけちゃったり、食堂のキッチンで調味料をを準備する際に砂糖を入れた容器に塩と書かれたシールを貼ってしまったり。

ところが一転次の日の朝俺を起こして『提督!一緒に執務しましょう!』と言ったにもかかわらずその手に持っていたのは何故か首輪だった。

その後もトイレに篭って5分ほど奮闘していたら個室の扉を100回くらいノックされるし、昼時に『提督、あーんしてください』とお願いされた時はオムレツを乗せて差し出したスプーンを1分以上咥え続けたり。

挙げ句の果てに出撃や遠征に行かせた後『提督と離れて寂しかったです』とか可愛いこと言ってるくせに僕の手と自分の手を手錠で繋げてみたり。

好意はイヤという程感じるが、それ自体は嬉しいのだ。この娘も根は素直なんだろうということが一緒に暮らしててなんとなくわかる。

だからこそちょくちょく挟んでくるヤバい行動が余計に怖く感じられてしまう。

そして今一番不安なのは…

 

圭「えーと、今日の大本営からの指令は…『遠征によって集めた資材を使い、艦娘1隻を建造せよ』か。」

五月雨「建造…」

 

やっぱり反応するか…

さっきも言ったがこの娘が僕に好意を抱いていることは自惚れではなくなんとなくわかっている。

ここは鎮守府で、これから深海棲艦との戦争の準備を進めて行かなければならない。戦力増強のために人員補充があるのは分かっていた事だ。

だが人数の変化は人間関係の変化に直結する。

彼女が新しく増えた娘に何かしたりしないだろうか。またその逆はないか。

 

圭「ま、ここで悩んでいても仕方がない。さっさと建造しに行こうか。」

五月雨「(ビクッ)わ、わかりました。」

 

五月雨としてはおそらく、二人だけのこの状況が失われるのが怖いんだろう。だけど僕は逆にこの建造には希望を見出しているところもある。

彼女をうまく諌めて僕との仲を取り持ってくれるような娘なら完璧だ。そうでなくとも、五月雨のことをわかった上で悪戯に引っ掻き回すような最悪な状況にさえならなければどんな娘だろうと大歓迎だ。

 

圭「妖精さーん、いるかい?」

妖精「…」ひょこっ

 

妖精さんは鎮守府のいろんなところにいるらしいが、普段はその姿を現すことはない。

だがここ、工廠にいる妖精さんは建造や開発、解体を行う時に呼ぶと出てきてくれる。

他にも、入渠の準備をする時や執務室で家具を設置する時なんかも出てきて手伝ってくれた。

 

圭「建造をお願いしたいんだけど、いいかな?」

妖精「…」コクコク

圭「じゃあ貯蓄してある資材からオール30でお願い。」

妖精「…」( ̄^ ̄)ゞビシッ

 

妖精さんと言葉を交わすことはできないけど、こちらの言うことは理解してくれるしジェスチャーでリアクションもしてくれるので意思疎通に支障はない。

工廠の奥には小さな小部屋のようなものが4つあり、妖精さんがそちらへトコトコと歩いて行くとそのうちの1つに入る。

すると直ぐに部屋のドアにある小さな横長の電光掲示板に[00:20:00]と表示され、カウントダウンが始まる。

どうやら建造は20分程で終わるようだ。

ちなみに資材の数値は大本営から配布された早見表から選択している。

とはいえ1番上に燃料30、弾薬30、鋼材30、ボーキサイト30と書かれているだけで表としての役割は果たしていない。

と、そこで2枚目の書類に気づく。

そこにはこう書いてあった。

 

『現在艦娘の建造において法則性等はみられていない。そこで提督諸氏には鎮守府運営に支障をきたさない範囲で建造をし、その1つ1つを報告してもらいたい。これをデイリー建造と呼び、可能なら毎日行って欲しい。なお、妖精さんからの話によれば資材は10単位でしか調整できず、各30は必ず必要だとのことだ。データの集積により更新が必要と考えればまた新たな表を送付する。』

 

なるほど、要はこの表を埋めろって事か。

今は五月雨の遠征一回分しか資材が集められてはいないが艦娘を増やせば回収効率が上がってより多くの資材で試すことができる。

だが深海棲艦との戦闘があれば補給や入渠修理に資材を使い、建造が難しくなる。

数が少ない今は無用な出撃は避けねばならない以上、建造優先で遠征効率を高めるのが当分の目標ってところかな。

 

五月雨「提督、そんなに新しい子が楽しみですか?」〈●△●〉

 

だからその目やめろって。

 

圭「楽しみじゃないって言えば嘘になるけど、それだけじゃないよ。当面の方針が決まってやることが増えてきて、ちょっとワクワクしてきただけだって。」

五月雨「そう…ですか…」

 

なんだろう。妙に元気がない…というか落ち込んでる?

普通の五月雨も、怖い目の時の五月雨も、そこには元気があったはずだ。

落ち込んでる五月雨は…見ていたくない…

 

圭「なぁ、五月雨、今夜はちょっと外食しないか?」

五月雨「え?そ、それって…良いんですか?」

圭「僕と五月雨がデートに行っても誰も文句なんか言わないよ。」

五月雨「やったー!」

 

パァァと五月雨の顔に笑顔が戻る。

が、ふとここであることに気づく。

建造をしたということはつまり、人員が増える。

流石に建造初日の娘を放って外食は良くないし、3人で行くか?

 

??「へぇー、楽しそうな話じゃないか。僕も一緒に行きたいな〜」

 

僕は、後悔している。

 

時雨「僕は白露型駆逐艦2番艦の時雨。これからよろしくね。」

 

自分の流されやすく、人の気持ちをあまり深く考えないこの性格を。

 

=====

 

ー報告書 建造記録

横須賀鎮守府 真中圭

投入資材 燃料30 弾薬30 鋼材30 ボーキサイト30

出現艦娘 白露型駆逐艦2番艦 時雨ー

 

天野「そうか…時雨君は真中君を望んだか…あそこも大変になるな…」




病月雨(やみだれ)って自分的にはありなんですが皆さんはどうです?
てか自分で書いといてなんですがトイレの個室ドア100回ノックって相当ヤバいってか怖いですねw

ではいつも通りの…
読みにくい、もっとこうしろ、クソ文、さっさと4ね等ご意見やご指摘がありましたらぜひお願いします。

できれば感想や指摘、アドバイスが欲しいです。どうか私を育てると思って。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。