開発チートのレギオス   作:雅蓮

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修行終わりからの実戦

 危うく世界の心理にたどり着くところだった・・・。

 

 一瞬の違和感の後、脳内がクリアになっていくのを無心になりながら感じた。

 

 数十秒ほど無心になったが、何とか思考が復活する。

 

 思考が正常になるにつれて辺りの異常さに気がつく。

 

 音が消え

 

 色が消え

 

 熱が消え

 

 匂が消え

 

 ただ重力の存在を強く感じる。

 

 『こんなに強い念威を感じたのは何十年ぶりかしら?』

 

 桃色の燐光を振りまく念威端子が目の前を通過する。

 

 人としての本能と念威操者としての本能が2重の警告を告げる。

 

 今現在も維持したままの状態になっている念威の解除しろという人間の本能と。

 

 この念威の異常な力を放つ念威端子を警戒しろという念威操者の本能。

 

 念威を解除しながら、周囲を見回す。

 

 念威が完全に解除できると同時に失われた感覚が帰ってきたが、重力に逆らえずに床にひざをつける。

 

 『上手に出来ました』

 

 孫をあやすかのように声をかけてくる桃色の念威端子。

 

 この懐かしい声と、端子から伝わる威圧感は天剣授受者デルボネ・キュアンティス・ミューラのものだろう、幼児のころチラッと聞いただけだが・・・。

 

 『私のことを覚えていますか?』

 

 声しか聞こえないが、微笑んでいる雰囲気が伝わってくる。

 

 「あ・・・はい」

 

 つい反射で答えてしまう。

 

 『さすが優秀な念威操者ですね、でもあそこまで強い力はまだ使ってはいけませんよ』

 

 やんわりと注意されてしまった。

 

 「ごめんなさい」

 

 念威端子に向かって頭を下げる。

 

 『しかしその力をそのままにしておくのももったいないですね』

 

 何か考え込むように一瞬の静寂が空間を支配する。

 

 『そうですね、私が鍛えましょう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう、あえて語るならその日から地獄の修行生活が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある日は、念威端子を没収され箱に閉じ込められ、自力で脱出しろといわれた。

 

  2日閉じ込められた、のまず食わずで・・・。

 

 

 

 またある日は、3日3晩寝ずで都市中を探索し続けた。

 

  終わった後、1週間寝続けた・・・。

 

 

 

 極めつけは、寝ているうちに都市外に放り出されて汚染獣を回避しながら都市まで帰還させられた。

 

  3つほど、汚染獣の群れを潜り抜けたところでやっとの思いで都市に帰還した・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3年後

 

 念威操者として一回り成長した・・・。

 

 いや違う、一回り成長しなければ死んでいた。

 

 この都市で、半端な強者は死ぬのみだ・・・。

 

 やっと地獄のような修行もひと段落着いたところのようだ、残す修行は実戦経験をつんでからだそうだ・・・。

 

 最近では、レイフォンも武芸者として頭角を現してきたようだ。

 

 名のある大会でも好成績を残していた。

 

 (レイフォンが天剣授受者になるまであと3年、原作開始はその5年後か・・・。)

 

 高いビルの頂点にたち、都市を見渡す。

 

 見渡す都市の先では、剄の閃光が荒野に煌めいていた。

 

 武芸者。

 

 そして、その武芸者が見つめる存在。

 

 汚染獣だ。

 

 現代の知己以上の食物連鎖の頂点に存在する生物。

 

 汚染され荒廃した地上でほぼ唯一生存可能・・・いや汚染物質すらも栄養として活動できる地上の支配者・・・。

 

 そんな中、ひときわ大きい汚染獣を見つめる二人の少年。

 

 一人は、小高いビルの頂に立ち、腰まで伸びた銀髪に青い燐光を。

 

 もう一人は、年の淵に立ち体中に剄の光を滴らせていた。

 

 『行こうかレイフォン。 僕たちの初戦場だ!』

 

 シュルティスの念威端子が一際大きな光を放つと、辺りの武芸者と念威端子がいっせいに荒野へと駆け出し始める。

 

 団子虫のような形状をした、汚染獣の幼生体をある武芸者たちは集団で相手し。

 

 ある武芸者は、遠距離から攻撃をしていた。

 

 そんな中レイフォンを含む一部の武芸者は一人で次々と汚染獣をしとめていく。

 

 『がんばってるねレイフォン』

 

 耳元でささやいてくる友人の声に、呆れながら答える。

 

 「こんな汚染獣何対いても相手にならないけど、初の実践だからねがんばっているのは確かだよ」

 

 汚染物質から体を守るために着ている都市外活動用のスーツのフェイスメット、あらゆる電波を妨害する汚染物質の中非常に高精度に情報を伝える念威の端子を埋め込むことで双方向の通信と周囲の情報をフェイスメット内に表示する。

 

 『周囲の情報と視界補佐、戦闘時間、討伐数を表示しているけどほかに必要な情報はあるかい?』

 

 事前の講習に比べて、随分と情報の量が多いことに驚いていたところなのに皿に情報を増やせるのかレイフォンは呆れていた。

 

 「いや十分だよ、そんなに暇なら集団で戦っている人の手助けでもしてくれば?」

 

 『そうだねそうするよ。 もうやっているけどね。』

 

 そういって、ふっと通信音が消える。

 

 やれやれという顔をしながら、レイフォンは次の獲物を狩りにいった。

 

 




開発パートは次こそ出したい・・・。



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