戦姫絶唱シンフォギアAL 不思議な歌と錬金術士達   作:東山恭一

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結構間が空いてしまいました。とりあえずこれで整理回は終わりとなります。次回は少しほのぼのとした感じで休息回としたいと思います


対策会議sideアダレット

響、翼、マリアの3人はゲートを通りアダレットへとやってきた、マリアが物珍しげに街を見回していると翼が窘めた。

 

「マリア、あんまりキョロキョロしているとおのぼりさんに見られてしまうぞ」

「う…そうね、少しみっともなかったわ。やっぱり少し珍しくてね」

「翼さんマリアさん、アトリエに着きましたよ」

 

響の呼ぶ声がして二人は少し足早にそちらに行った。アトリエに入るとソフィーとフィリス、そしてプラフタがいた。ソフィーは3人を見ると話しかけた。

 

「いらっしゃい響ちゃん達、そっちの人は?」

「私たちの仲間でアガートラーム装者のマリアさんです」

「なんか紹介が大層ね…初めまして、マリア・カデンツァヴナ・イヴよ。マリアで良いわ、よろしく」

「よろしくマリアさん、私はソフィー・ノイエンミュラーって言うんだ。それで、あっちの子はフィリスちゃん、あっちはプラフタ。3人共々よろしくね!」

 

自己紹介が終わると翼が部屋を見回した後ソフィーに聞いた。

 

「ソフィー、リディーとスールはどこに?」

「あの二人なら自分達の家にいるよ。何か二人に用事?」

「昨日調べられることは調べると言っていたと聞いたからな、成果を聞こうと思ったのだが…何分最初は警戒されて家を教えてもらえなかったからな。もし差し支えなければ教えてもらってもいいだろうか」

「うん、多分もう教えても大丈夫かな。えっとね…」

 

ソフィーにリディーとスールの家の位置を教えてもらうと翼は礼を言ってマリアに呼びかけた。

 

「マリア、行くぞ」

「分かったわ、一応任務だから事は早い方が良いのでしょう?」

「ああ、立花も…立花?」

「ヒビキなら奥でフィリスに錬金術を見せてもらってますよ」

 

プラフタがそう言うと奥から響の歓声が聞こえて来た。

 

「そうなの…全く響は…まあ良いわ。二人で行きましょう?」

「そうだな、行くとしよう。響を頼むぞソフィー、こひ…プラフタ」

「うん、いってらっしゃい」

「…ええ」

 

二人がアトリエを出るとマリアが少し呆れたように翼に言った。

 

「貴方、何呼び間違えてるのよ。あの顔は完全に勘付かれてたわよ」

「私としたことが…声も小日向に似ているものでな、それに立花の事だったからつい、な」

「気をつけなさい」

「ああ」

 

そうして話していると後方から呼びかけられる、振り向くとマリアより一回りほど大きい金髪の気障っぽい雰囲気を纏った男がいた。

 

「お姉さん達、暇かい?良ければこれから俺と一緒にお茶でも…」

「ごめんなさい、貴方のような軽い男は好みじゃないの。行くわよ翼」

「あ、ああ」

 

マリアはピシャリとそう言うと翼の腕を引っ張ってその場から去った。少し歩いて後方を見て男が追ってこないのを見ると溜息をついた。

 

「失敗だったわ、まさかナンパされるなんて…」

「アレがナンパか、初めて遭遇したな」

「そりゃそうでしょ、向こうじゃ私たちは名の知れた歌手なんだから。そんな命知らずな奴は居ないわよ」

「それもそうだな、しかしナンパのおかげで道を逸れてしまった」

「足止め食らっちゃったわね、さっさと行きましょう」

「ああ」

 

そうして二人がリディーとスールのアトリエに着くと翼がドアをノックして呼びかけた。

 

「リディー、スール。風鳴翼だ、勝手だがソフィーに家を教えてもらった。入っても良いだろうか」

「あ、はーい。今開けますね」

 

リディーの声がしてすぐにリディーがドアを開けた。

 

「いらっしゃいませ、あれ?今回は二人だけですか?」

「立花も来ているのだがな…向こうのアトリエでフィリスと油を売っている」

「あはは…そうなんですか、とりあえず入ってください」

「ああ、失礼する」

「お邪魔するわね」

 

二人が家に入るとスールがさっきの金髪の男と話していた。

 

「お前はッ!?」

「さっきのナンパ男!」

「んなっ!?何でここに!」

「ちょちょちょっと!待ってください二人共!」

「どうしたと言うのだリディー」

「確かにこの人はナンパ魔でどうしようもないヘタレな人ですけど悪い人ではないんです!落ち着いてください!」

「リディーお前どさくさ紛れに言いたい放題言うな!」

 

 

二人が一度引き下がるとリディーはふぅと息をついた。

 

「リディー、調べたことの成果について聞きに来た」

「ああはい、どうせですのでフィリスさんのアトリエで話しましょう」

「そうね、響もいるしそれが良いわ」

 

そこまで話すとリディーが「ところで…」と言ってマリアに聞いた。

 

「貴方の名前をまだ聞いてなくて…」

「ごめんなさい、紹介が遅れたわね。私はマリア・カデンツァヴナ・イヴ。よろしくね」

「はい、よろしくお願いしますね。私はリディー・マーレン、こっちは妹のスーちゃんです」

「よろしくね!マリア・かでんちゃ…あうっ、舌噛んだ!」

「分かりにくいだろうからマリアで良いわよ」

「はい…」

「それで?こっちの人は?」

 

マリアが聞くとスールがサラリと答えた。

 

「マティアスだよ、リディーも言った通りロクデナシのナンパ魔だけど悪いやつじゃないからよろしくしてあげてね」

「スー、お前どこ目線だこのっ!」

「わー!マティアスが怒ったー!」

 

その光景を見ていたマリアと翼は軽くホッとしたように呟いた。

 

「二人を疑っていた訳ではないが…何というか…」

「悪い人ではなさそうね、良かったわ」

 

そう言った後二人を止めて五人でフィリスのアトリエに戻る、アトリエに入ると奥から歓声が聞こえてきた。

 

「おおー!凄い!凄いです!」

「でしょー!?」

「あ、翼さんマリアさんお帰りなさい!フィリスさんの錬金術凄いんですよ!」

「立花、錬金術なら向こうの世界でも何度も見てきただろう?何故そんなに…」

「違うんですよ!こう、材料をドーンと入れて釜をグールグールって!」

 

響は興奮したように身振り手振りで自分を見たことを伝える、翼とマリアはそれを見てもピンと来ていない様子だった。

 

「材料をドーン…?」

「釜をグールグール…?」

「え?そっちにも錬金術があったって聞きましたけど…」

「私が見たのはこう…手を出すと紋章が出てきてそこから竜巻やら防御壁やらが出てきたな」

「えっ!?釜使わないんですか!?」

「聞いたところでも釜を使うなんて話は聞いてないな

 

翼がそう言うとソフィー達錬金術士が真剣な顔で話し始めた。

 

「私達のアルケウス・アニマを使った感じのものなんですかね…?」

「でもそんなの使うなんて言ってなかったじゃん」

「もしかして既に調合されたアイテムを使ってるとか…?」

「世界が違うんだし錬金術のそもそもの体系が違うんじゃない?」

 

議論が白熱しそうになったところでマリアが手をパンパンと叩いたあとソフィー達をたしなめた。

 

「はいはい積もる話は後でね、今は絵画の作戦会議でしょう」

「ああそうだった、こう言う話になるとつい熱が入っちゃって。じゃあ作戦会議行ってみよー!」

「おー!」

「それでリディー、スール。調べ物の首尾はどうだ」

「あ、えっとですね、前回言ってたネージュちゃんを当たったりしたらですね…」

 

リディーはメモ帳を取り出して内容を拾うように話し始めた。

 

「えーと、頑丈な上に強力な再生能力があるがそれ以外の特殊能力はなし。仲間を呼び出すことができる。ここまででも厄介なんですけどこれが特に厄介で…」

「と言うと?」

「錬金アイテム、シンフォギア共に効果はあるが片方だけでは決め手にならないとの事です」

「と言うことは…」

「連携が大事ってこと!私たちの連携で一気にドカンとやっつけちゃうの!」

 

スールが人差し指を立てて腕を前に出す仕草をしながら言った。それに響が気合たっぷりに反応した。

 

「分解能力もないって分かったし皆で行きましょう!」

「あ、響さんちょっと待って下さい!」

「え?」

「その…申し訳ないんですけど、調べ物に追われてて探索のためのアイテムの準備とか済ませてないので明日まで待ってくれませんか…?」

「えぇ!?ここに来てトンボ返り!?」

「本当にごめん!けど一泊分の宿は確保してるからぜひ泊まっていって!」

「どうするマリア」

「一泊くらいなら大丈夫かしらね、今回はお言葉に甘えさせて…あ」

 

マリアは何かに気づいて振り返るとそこには不機嫌そうなマティアスがいた。

 

「マティアス…悪かったわね」

「このまま絵の世界行くのかと思ったら連れてこられ損じゃねえかよ…まあいいや、綺麗な女の子も沢山見れたし我慢しますかね。んじゃ俺は一足先に帰るわ、じゃあな!」

「悪いことしたわね…借り1と思っておきましょうか、とにかく響、翼、今回はこっちに泊まるとしましょう」

「はいっ!」

「承知した」

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