当人のおふざけ小ネタ集   作:覇王ライダー

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ロード&ノヴェムvs切歌&調

ロードと九重は指定された場所へと訪れた。

その場所は広い荒野であちこちに干魃からか砕けた大地が見て取れる。

ここへと呼び出したのはシンフォギアという武装を装備する女性二人からだった。

「こんなところで合ってんのか?」

「間違いないと思うけど。」

チヒロと九重は辺りを見渡すも誰も来る気配がない。

もしや場所を間違えたのか将又は何かの罠なのか。

そう考えていると、砂塵に紛れて遠くから子供が歩いてくるのが見えた。

少女たちは立ち止まると、チヒロと九重の前に立ち塞がった。

「よくきたのデース!」

「デース!じゃねえよ。」

チヒロは冷淡な目で少女へと文句を突き刺す。決闘を向こうから送っておきながら遅れてくるなど言語道断そのものである。

「お前らから差し向けておいて待たせるとは何事だよホント・・・。」

チヒロがため息をついていると2人の首は垂れ下がっていて、直角丁度に腰を曲げていた。

「すいませんでした・・・。」

なんか悪いことした。チヒロはそこまでしなくてもと良いから良いからと慰めた。

「別にお前らに対してそこまで思ってねえから!」

「ねえ何これ。」

ロードのツッコミに全員がハッとする。二人のシンフォギア装者は頭をあげて二人に指を指す。

「今回決闘を挑んだのは他でもないのデース!」

「前に邪魔された借りを返させてもらう。」

あぁ、そんなこともあったっけとロードと九重は苦笑いする。

以前の戦闘でロードとノヴェムは二人を退けるどころか、切り札であるアンチリンカーすら効かずもはや完封と言えるほどの負け具合いだった。

「しかも何ですか!そのボサボサ!」

「切ちゃん、それは関係ないんじゃ。」

ロードに指差してそう切歌は言い、その横にいた調はそれを制止するも彼女の罵詈雑言が止まることはなかった。

「いいや関係あるです!しかもそのボロボロの服に冷たい目つき!どこで生きたらそうなるデスか!!」

ボロクソだなこいつ。チヒロに人格が変わると彼の開口一番は全員を冷淡な目つきにした。

「ふーん。で?」

九重は頭を抱えた。こいつ何も気にしてないしそれが一般的に「普通でない」ことを認識していない。彼の一言は切歌と調の目すら冷淡になっていた。

「もういいデス。」

「始めよう。」

二人がギアを纏うと、チヒロと九重もガンバドライバーを装填した。

「変身。」

二人はガンバライダー へと変身すると、二人の装者との激戦が幕を開けた。

 

ノヴェムはガンバソードとドラグセイバーを召喚すると、調の放つシュルシャガナを弾き飛ばしていく。

「これだけの連続攻撃を防ぎ切るなんて!」

調は何発も放つが、彼に攻撃がまるで届かない。

「コレくらいじゃやられてあげるわけにはいかないね!!」

ドラグセイバーを逆手持ちにして余裕の表情を見せながら挑発していく。

「っ!!」

調が放った一撃の瞬間だった。ノヴェムのドラグセイバーをすり抜けてシュルシャガナが直撃した。ノヴェムはそのまま倒れ込んでゆっくりと立ち上がった。

「おかしい・・・。」

確かに弾く瞬間まで見ていたはず、ノヴェムはドラグセイバーを見ると少しずつ天に昇っていく粒子が見えた。

「RZ粒子が・・・。」

-RZ粒子-

それはガンバライダーやガンバライダーの武器を生成するために必要な粒子であり、これそのものがガンバライダーの全てと言ってもいいだろう。

その物質の分解、それはノヴェムにも覚えがあるものだった。

「ソルジャーと同じか。」

彼がかつて戦ったソルジャーもまたRZ粒子を分解することが可能だった。それと同じ原理が今不思議なことに起きている。

チヒロを見てみると、彼のユニゾンもまたRZ粒子から生成されるもの。彼のフェイトユニゾンも少しではあるが切歌に押されていた。

「なんだコイツ・・・!!」

バルディッシュの斬撃を押し返して切歌のシンフォギア「イガリマ」がその刃を向ける。

チヒロはそれを避けながら、斬撃を振るうが

「またすり抜けか!!」

チヒロの振るうバルディッシュは粒子となって消えていく。その隙を突かれてイガリマの刃がギリギリ首筋を通った。

「前までの威勢はどうしたデスか!?」

恐らく彼女たちにはRZ粒子が見えていないのであろう。いや、粒子レベルまで見えるガンバライダーの方が異常と言うべきだろうか。

「チヒロ、僕に手がある。」

「・・・任せるぞ。」

ロードへと人格に変わり、複眼が緑色に変わった。そしてロードはブラッドユニゾンへと姿を変えた。

「この火力なら!!」

遠距離から放つガトリングは砂煙を起こし、切歌の目を眩ませた。ように思えた。

「それくらいの目眩し!!」

イガリマは主人の元を離れ、刃がロードへと放たれた。ロードはガトリングを手放した。

「魔術回路-超加速-」

切歌の目の前にロードはおらず、彼女が眼前に見えた瞬間には彼女の僅か5cmもないほどの近さだった。

「近ッ・・・。」

「僕の勝ちだ。」

ロードの蹴りはイガリマを持った手に直撃し、彼女の手元からイガリマの柄は離れていく。

ロードが離れていくと、イガリマへと手を伸ばそうとする切歌の姿があった。

「もう君に勝ち目は・・・。」

「っ!!?」

その瞬間だった。ロードたちのいた場所で地響きが起きる。四人はぐらつきながら地面へと這いつくばった。

「どうなってんだ!!」

「こんな時に干魃が起きる普通!?」

その瞬間だった。干魃が起きて地面が割れていく。イガリマへと手が届いた切歌はそのままイガリマと共に闇に堕ちていく。

調が向かおうとするが、地響きで立ち上がることすらままならなかった。

「あのバカ!!」

「チヒロ!!」

ノヴェムが手を伸ばした時には遅かった。チヒロはそのまま闇へと飛び込み、切歌と同じく闇に消えていった。

地響きが収まると、ノヴェムがチヒロたちの方へ向かおうとする。しかし

「まだ・・・戦いは」

「言っている場合か!!!」

ノヴェムは調へ叱咤した。二人が落ちた今、そんな状況ではないことは明白である。

「でも・・・切ちゃんはもう」

「諦めるな。希望を捨てた時点で負けだ。」

ノヴェムは下を覗くがロードたちの姿はない。相当深い闇の底へ落ちたのだろう。

二人の変身解除まであと-2分-

 

一方でその先頭の一部始終を見ていウェル博士とナスターシャ教授は上空にいるマリア・カデンツァヴナと通信を取っていた。

彼女を決闘へと向かわせなかったのは新生フィーネということもあるが、彼女の甘さで彼らガンバライダーの抹消を邪魔されても困る。というのが本音のところであろう。

そんな本音を隠しつつ、二人はマリアと通信をとる。彼女は上空で状況が分からぬまま待機している。

「ドクター、戦況は?」

「少々お待ちを。」

ウェルはマリアの指示通り状況を確認するが、その状況は調一人でガンバライダー一人。どちらも一進一退といったところだ。だが

「ご安心を。二人とも優勢ですよ。」

心配させない為の嘘なのか。将又はこれからの計画のための順序なのか。ナスターシャには読めない動きでウェルは話を続ける。

「次はここに威嚇射撃を三発、そして本命の射撃をここに。外さないでくださいね?」

ウェルが指示した場所は先ほど切歌が落ちた干魃であり、そして本命は今調たちが戦っているところだった。

「ドクターあなたは!」

「敵を討つための有効手段ですよ。使えるものはとことん使っていかないと。」

通信の切れたマリアは照射準備へと入る。標的が自らの大事な仲間とも知らず-

 

-ここはどこだろう-

冷たく暗い闇の中、ふと目を開けると、そこには奈落のような無限の底なし穴が広がっていた。

だが不思議なことにその場から彼女は直立不動で動かない。死んでしまったのだろうか。

片手に持ったイガリマはやはり死神の鎌で自らが力不足だったのだろうか。

そう考えながら上をふと見ると、赤い戦士が切歌の腹を抱えて岩盤に剣を突き刺していた。

先ほどまで自分と戦っていた戦士だ。何故ここに?いやそれ以前に

「どこ触ってるんデスか!?セクハラデスよ!?」

「お前開口一番がそれかよ。」

チヒロの困惑した声に切歌は自信ありげに頷く。

チヒロが上を向くと、突き刺していたガンバソードが少しずつではあるが粒子となって消えていく。この砂に付着していって謎の物質がRZ粒子を消しているというのが妥当だろうか。

「離すデスよ!」

「バカか!?なんで俺がここまで来たか分かんねえだろうが!」

切歌と言葉にチヒロは間髪入れず返した。切歌はここまで来た。という言葉に疑問を持った。

「まさか敵を助けに来るなんてバカな真似を」

「おまえらにとっちゃ敵かもしれねえけど、俺はそんなこと知ったこっちゃねえよ!」

ロードに人格が変わり、切歌に諭すように話しかけた。

「君たちがたとえ敵だと思ってたとしても僕らにとっちゃあんまり関係ないし、寧ろ君たちと協力出来るならそれに越したことはない。」

切歌は困惑の表情を続ける。

「敵で攻撃したんデスよ?それでも」

「それでも僕らにとっては守るべき人類で、君たちも皆の一人だ。」

切歌がだんまりと静まると、ロードは上を見上げた。恐らく上がるにしても足場がないと上がることは不可能だろう。

その瞬間だった。上空から何発もの光線が落ちて降り注いだ。幸い三人にあたることはなかったが、切歌はこの光線の色に見覚えがあった。

「まさかマリア・・・!?」

「マリア?」

ロードが聞き返すと切歌は頷いた後にすぐ否定するように首を振った。

「違うデス!企業秘密なのデス!!」

「わかったから暴れないのわかったから。」

落ちてくる砂粒とすり抜けていく瓦礫。

「瓦礫・・・?」

ロードは思いついたように笑うと、同じ考えだったのかチヒロもニヤリと笑った。

「いいこと思いついた。」

「俺もだ。」

二人の意見が合致すると、切歌へと質問した。

「ねえ、ジャンプって得意?」

「ジャンプ?」

うん。とロードが答えると、切歌は小さくうなずいた。

「じゃあ決まりだ・・・ねっ!!」

その瞬間、切歌を投げ飛ばし上空へと飛ばした。突然のことに切歌も叫ぶことしか出来なかった。

「飛べ!!」

"ロイヤルストレートフラッシュ"

ロードがロイヤルストレートフラッシュを岩盤めがけて放つと、岩盤は削れ、岩の足場の山が切歌へと降り注いだ。

切歌はジャンプして乗り越えていくが、下のロードが気になったのか何度か下に目を向けた。

チヒロへと人格が変わると、切歌へと叫んだ。

「飛べ!!"敵の命"を気にするな!!」

ズルイデスよそんなの・・・。切歌はそのまま彼らの言う通り上まで飛び続けた。

落ちていくロードとチヒロは半笑いで聞く。

「なあ、あと何分だ?」

「ざっと30秒かな?」

ロードの返答にチヒロはニヤリと笑う。

余裕で間に合う。このくらい-30秒で-

 

ノヴェムたちは降り注ぐ光線を避けながら交戦を続けていた。

調が推す一方でチヒロたちが気になって戦えないノヴェム。二人の意思は相反するような状態だった。

「あなたのような偽善者がいるから世界は変わらない!」

「ああそうかい!偽善と思うならそうすればいいよ!」

ノヴェムはシュルシャガナを避けながら距離を取っていく。その時だった。

「はぁ・・・。」

調は目を疑った。そこにいるのは先程干魃で落ちていった切歌ではないか。

「切ちゃん!!」

調が抱きつくと、切歌も無言で抱き返した。

ノヴェムはその光景を見て安堵すると同時にチヒロたちの行方が不安となった。

「ねえ、ロードたちは?」

切歌はその言葉に無言で俯いた。彼女を庇って落ちて行ったことくらいは想定できる。

恐らくボロクソ言われた挙句上げられたのだろう。彼は最後まで皮肉な人間だ。

そう思っていると、彼の後ろに不穏な影を感じた。彼にはわかる。このめんどくさいオーラは

「勝手に感じ悪く書いてんじゃねえぞゴルァ!!」

ノヴェムの脳天にカカト落としが直撃した。ノヴェムは倒れ込んで頭を抑えた。

「いってぇぇぇ!!!!人が心配してやってんのに何その反応!?」

「誰が皮肉だボロクソ言っただ!テメエ俺をなんだと思って接してんだよ!!」

切歌はロードへと抱きついた。ロードは少しひるみながら抱き返した。

「良かった・・・。」

ロードがそう呟くと、二人の変身は解けた。恐らくギリギリだったのだろう。

「どうやって上がってきたわけ?」

ロードはふふん。と鼻高らかにノヴェムを見た。

「クロックアップしてそのまま飛翔したんだ。さすがにタキオン粒子までは操れなかったらしい。」

そんなことを鼻高らかに言われましてもですね・・・。ノヴェムはまるで興味なさげに目を棒にした。

「何そのリアクション。絶対興味ないでしょ!!!

そうはしゃいでいると、ロードは何かを察知して上に手を挙げた。

「魔術回路-防御-」

ロードは一撃の光線を防いだ。しかし、先程までの攻撃とは比べものにならず、魔術回路の力で防ぐのがやっとだった。

「っ!!」

「ロードさん!!」

動こうとした切歌をロードは止めた。恐らくこの範囲外に動けば彼女を巻き添えにしてしまうだろう。

「でもシンフォギアの力なら・・・!!」

チヒロはハッとして切歌の手を繋いだ。

「えっ?ちょっ!?」

「言ったろ?協力し合えるなら一番だってな。」

チヒロは光に包まれると、ロードへと変身し、その全身は緑に包まれ、両肩には獄鎌-イガリマ-が装備されていた。

-ロード・イガリマユニゾン-

ロードはレーザーをはじき返し、あたり一帯にクレーターを起こした。そしてイガリマを使って羽根を展開し、空へと羽ばたいた。

近づいてくる敵に気付いたマリアは撤退し、その場を後にした。

ロードがたどり着いた頃にはそこには誰もおらず、ただ広い空が広がっていた。

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