それから数年が経ちー
美神side
あやつはすっかり変わっておった。
はじめはぎこちなかったが、今ではもう親友じゃ。
『おい、美神、俺の方も手伝ってくれ!』
「今行くわい!」
結局あいつの喋り方は変わらなかったの。
まあ癖の『我』は抜けたがの。
ただ、悲しきかな、そろそろあやつを転生させねばならぬ。
でも、ワシはそれが怖いんじゃ。
あやつを転生させたらまた孤独になってしまう。
でも、話せばなるまい。
「龍聖、ちょいと話があるんじゃ。
後で来てくれるかの?」
『もったいぶるな。
どうせ転生の話だろ?』
「分かっておったのか?」
『そんなの、当たり前だ。
何年お前と一緒にいると思ってる?』
「そうじゃな…。
それで、転生してくれるかの?」
『する。
けど、永遠の別れじゃないぞ?』
「また会えるかの?」
『きっとあえる。
また会おう!』
「ああ、忘れておった。
これを持ってゆくと良い。」
『これは・・・
宇宙の神一覧?』
「そうじゃ、ここにおる神を創ると、
世界が楽に回るようになる。
頭のいいお主ならいらないじゃろうが、念のためじゃ。」
『ありがとな。
それじゃあ、今度こそ行くとするよ。
さらばだ!』
そう言って、親友は消えていった。
はあ、これからやっていけるかの?
まああやつが大丈夫といっていたから大丈夫じゃろう。
美神sideout
龍聖side
さて、転生したはいいものの…。
何もないじゃないか!
この様子だと宇宙もできていないようだな。
しばらく研究でもしよう。
できるようになったことは多い。
たとえば、神力を使えるようになったこと。
他にも、霊力や妖力を使えるようになった。
あとは、それらにリミッターをかけられるようになったことか。
今では時々、美龍のもとへ向かうようにもなった?
そして、気がつけば何億年も経っていた。
『そろそろ宇宙を作らなきゃいけないな。』
「そうですね!」
む、誰だ?
俺の後ろをとれるものがいるはず無いんだが…?
「あたしはにいさまの妹です!」
ああ、これはあのラノベにいた龍華か。
『よし、だいたい把握した。
お前には俺から龍華という名前を授けよう。』
「ありがとうございます兄さま!」
『それと、一つ言っておくと、
俺は女だ。
こういうしゃべり方だけどな。
そこんとこよろしくな!』
『まずは、宇宙を創る。
神様見習いとして俺をよく見ていろよ?』
さて、どうしたものか・・・。
雑でいいか!
『ええい、集合しろ!
無・陽・隠・生・死・火・水・木・金・土!』
その瞬間、軽い爆発が起こった。
『龍華、逃げろ!』
「はい、姉さま!」
俺はとっさに神力で防壁を貼り、爆風を防いだ。
これが宇宙の始まりか。
たしか、ビックバンだったな。
『龍華、お前の初仕事だ。
俺の言った神を生み出してくれ。』
「了解です、兄さま!」
そういって龍華はどこかへ行ってしまった。
やっと一人になれた。
実をいうと、この役職、面倒くさかったのだ。
気ままに空を飛んでいたい!
こうして、宇宙が誕生したのであった・・・。