高天原につくと、多くの神が出迎えてくれた。
「ああ・・・、全能神さま・・・。
この目にかかれて光栄です・・・!」
「天照様の怒りを沈めてください・・・。」
まさか想定しているとは思わなかった。
とりあえず天照のところへいくとしよう。
「と、その前に・・・。
貴様らに言わねばならないことがあったな・・・。」
「なんでしょうか、全能神さま?」
はん、しらばっくれているな?
俺は何でもお見通しだぞ?
「では言わせてもらおう。」
とびっきり強い神力を使ってな。
『俺のことを男だと思うな・・・!
俺はれっきとした女だ!
ただ、この姿を気に入っているだけだ!
全力を出せばもとの姿に戻れる。
が、その姿にはなりたくないの!
わかってくれるか?』
全力でいうと、なんだかスッキリとした。
だが、これで終わりではない。
本当に伝えたいことは他にあるのだから。
「言っておくけど、本当に言いたいことはそれではないよ。
俺は今から本気で怒る。
一度怒りを開放すると、収まらない。
覚悟しておけよ?」
それだけ言い終わると、俺は本来の姿を開放した。
ただの龍の姿ではない。
もとの世界で暴れていた頃の姿でもない。
これは・・・、その数百倍の姿だ。
世界の終焉の前にのみ、見せる姿だ。
この世界は、もう駄目になってしまった。
神も性根が腐り果てている。
だから、滅ぼし、もう一回作り直す。
我と龍華、伊邪那岐、月詠、須佐之男だけで。
【これは、我の本来の姿。
お前らに伝えたいのは、これだ。
神の手で地上を穢すな。
そして、自分勝手な都合で、他の神を追い出すな。
月詠はもともと忘れっぽくなかった。
お前らは忘れっぽいと言って罵ったが、それはお前らのせいだ。
月詠が忘れっぽくなる前に、我は一度、月詠に会っている。
幼児化していたせいで気づかなかったがな。
その頃の月詠はまともに働いていた。
お前らはそれに嫉妬して、月詠の姉、天照を殺した。
そして、そのショックで月詠は病み、幼児化し、忘れっぽくなり、記憶も落とした。
だから、我は怒っている。
どんな生命も、必ず穢れを持っている。
それが大きくなることもある。
だが、お前らは穢れを持ちすぎた。
月詠を過度にいじめたことによってな。
神がそこまで穢れていては、地上は当然穢れる。】
そう、ずっと疑問に思っていた。
生物の営みだけで、そこまで穢れるものなのか、と。
生存競争は、生物の本能であるのだから。
しかし、管理者である神が穢れれば、生命全ても穢れる。
今思えば、当然のことだった。
まあ、それはともかく。
【お前たちは穢れすぎた。
もう神としての器は悪魔の器のようになってしまった。
自分の神力を見てみろ!
穢れであふれている。
普段の我だったら浄化できていた。
が、今はもう穢れが大きすぎて無理だ!
本当はこんなことしたくはない!
だが、これはもう必然だ!
我は覚悟した。】
【お前ら、いや、貴様ら。
貴様らは我の世界から消えろ。
潔く死んでいけ。】
そして、我はほぼ全ての神を消し、元の姿に戻った。
「ああ、やってしまった・・・。
せっかく龍華が育ててくれた神を殺してしまった。
全てをだ・・・。」
「姉さまは悪くないです!」
「そうだ、お祖母様は悪くない!」
「師匠は悪くないです・・・!」
「お母様は悪くないよ!」
「お前ら、いつの間に・・・。」
「連帯責任ですよ!
だから、姉さまだけで背負わないでください!」
こいつら・・・。
優しいところがあるじゃないか!
さすが俺の神たちだ・・・。
「お前ら、ちょっと待ってくれ。
俺は天照、いや稚日女尊と言ったほうがいいか。
と話してくる。」
「そんな、天照じゃなかったの!?
それは本当ですか、姉さま?」
「ああ、本当だ。
本物の天照は殺されたのさ。
事故に見せかけたもので、崖から転落させられてな。
真相はあの神のみが知っている。
だから俺はあいつを生かしておいたのさ。」
次回!
真相が明らかになる!
そして、世界、滅ぶ!?
どうもありがとうございました!
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