「予はレイフォル皇帝リリー・ザリオ・レイフォール4世なるぞ!」
「おっしゃる通りでございます貴方様はは天下に名だたるリリー・ザリオ・レイフォール4世であらせられます」
「列一位は、今年は三位になりかけたけど、今年も一位だった!」
「列強一位になるには、例えば、列強五位がおるだろう? そいつが列強五位だったとしても、列強一位なのだ」
「第三文明圏の主婦層の辺りには五位だと言っている男もいるが、とんでもない列強一位は列強一位なのだよ」
「列強一位も、考えれば海賊から始めさせられたんだよ、あの頃が一番辛かった」
「二位の奴にいじめられたんだよ」
「列強一位は寛大で慈悲あふれる統治もするよ」
「我が帝国は去年は何位だった?」
「一位です」
「今年は何位か?」
「一位です」
「よしんば二位だったとしたら?」
「無論、一位です」
御前会議では毎回恒例のやり取りである。
「して、パガンダで起こった革命とやらの詳細は分かったのか」
「はっ……我が国に逃げてきたパガンダの王族によると、共産主義なる思想に被れた者たちによって革命が起きたと。共産主義とは資本や財産を国民で共有する平等な社会体制のこと。土地や財産などはすべて国のものとなり、みんなで共有する。生産されたものも国民のものとなり、均等に分配するという考えの様です」
「……はっはっは!!! 国民皆平等!? 馬鹿馬鹿しい、王族とは神からその地位を約束された聖なる地位! 国民の階級も神の思し召しによって定められた物、それに反意を示すなど愚か千万」
「誠にその通りでございます」
「……余は今怒っている、今も罪なき友邦の民が異端の者によって虐げられている事実に」
家臣たちは寛大なお心を持つ王の言葉に胸を撃たれ、思わず涙を流す。
「かの国の民は今、こうしている間にも残虐なるソビエトの支配の恐怖におびえ震えている! 私は我慢ならない! 将軍! 軍の準備はどうか?!」
「はっ! 皇帝陛下が命じればいつでも作戦行動に移れます!」
「大変結構! ……ゴホン! では! レイフォル皇帝リリー・ザリオ・レイフォール4世の名において、ソビエト討伐をここに宣言する!」
「「「「おおおおおッッッーーーー!!!」」」」
自称寛大なる慈悲王リリー・ザリオ・レイフォール4世の宣言は瞬く間に第二文明圏を駆け巡った。
当然ソ連にも届く。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「奴らの方から宣戦布告してきたぞ!」
「馬鹿な奴らだ」
現在ソ連領パガンダでは航空隊が攻撃準備を行っていた。
大量のIl-2がレイフォリアの艦隊に向けて攻撃を行う為に。