雷霆と白兎   作:獲堕魔眼

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プロローグpart2

「パンパカパ~ン!!ようこそ!!あの世へ~♪」

 

「...は?」

 

真っ白な空間でいきなりテンションフルスロットルに飛ばす小柄な少女とそれに面食らってしまう青年がいた。

 

「いや~君の人生の書類に誤って飲み物かけちゃってね。慌てて拭こうとしたら破けて君死なせちゃった!ゴメンね~♪」

 

「殴っていい?」ブンッ!

 

「ぬをぉぉ!!聞きながら殴り掛からないでくれないかな!」サッ

 

申し訳なさの欠片も感じられない謝罪に思わず手が出た青年は悪くない。しかしとっさの出来事に慌てながらも余裕をもって躱すこの少女も只者ではない。

 

「(・д・)チッ」

 

「ちょっ!舌打ちしたよこの子!?」

 

「んで?これから俺はどーなるんですか?”神様”?」

 

腕を組み少し威圧するように質問をする青年

 

「...へぇー?意外と冷静なんだね?普通取り乱すと思うんだけど。」

 

事実今までがそうだった。むしろ「あなたは死にました」なんて言われて混乱しない方がはっきり言って”異常”だ。

 

「まぁ、その辺は騒いでもしょうがないって割り切ったから。」

 

「ふ~ん...まぁ、その方が手っ取り早いからいいや。はいっ、これから3本くじを引いておくれ。」ズイッ

 

いまいち納得していないようだったが気を取り直し大きな箱の中に何本もの棒が入ったくじを取り出した。どこから出したのかはこの際気にしない。してはいけない。

 

「これは?」

 

青年はこれの意図を聞いた。

 

「まぁこちらの不手際だし君を転生させるにあたって僕からのギフトってところかな?ちなみにくじなのは好き勝手のギフトを決められないようにするためだよ。」

 

「なるほど」と納得したのか青年はおもむろにくじの中に手を突っ込み漁りだす。そしてしばらくして一気に3本まとめて引き抜いた。

 

「さ~って、君のギフトは何かな~?」

 

神も一緒になってのぞき込む。そしてくじの先に現れたのは『忍』『守護者』『料理人』の文字、そしてその文字は一斉に別の文字へ変化した。『雷』の文字へと。

 

「...へー。君へのギフトは面白そうだね。

 

神が静かに呟く。そしておもむろに手をかざした。すると三文字の『雷』は一つになり青年の中に入り込んだ。

 

「よし。これで僕からのギフトは渡したよ。。そして、これは最後の質問だ。」

 

瞬間、少女..女神の雰囲気が変わる。それこそ神威を纏ってさえいる。これには青年も無言で答える。

 

「君は前世とは明らかに異なり、そして数段強い力を宿した。さぁ、君はその力で君は何をなす?」

 

女神からの神威付きの質問。いや、これはもはや選択だ。一歩間違えば死ぬと青年は冷や汗をかく。

 

「..俺は」

 

意を決したように青年が口を開く。

 

「俺は支えるものになりたい。前はなんだかんだと多くの人に支えられていた。なら、今度は俺が誰かの支えになりたい。」

 

「...それが君の道か。いいだろう、転生神である僕の名において君の転生を認める!」

 

青年の言葉を受け止めた女神の神言により青年を中心にいくつもの魔方陣が展開される。

 

「あっ、そうそう。能力のギフトはさっきのだけどそれに関連するアイテムもあげるよ。うまく活用してね♪」

 

突然神から伝えられるサプライズ。青年は面食らいつつも苦笑をこぼしただ一言「ありがとう、神様」と告げて消えてった。

 

「うふふ。さぁ、君の綴る物語。楽しく読ませてもらうからね。」

 

白い空間の中で女神は心底楽しそうに笑った。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

何処かよくわからない空間。その中に一つのテーブルを挟み青年は目の前の少年を迎えていた。

 

「まずはようこそ。と言うべきなのかな?お初にお目にかかるよ。マスター君?」

 

右も左もわからない空間に突然やって来た少年はおずおずと聞いた。

 

「あ、あなたは誰?それにここは..」

 

ビクビクとまるで兎のように怯える少年にふっとやさしく笑いかける。

 

「ここは君の心中、精神世界ってやつだね。君が俺の力の一端を解放したことによりパスが通ったんだ。」

 

そう言いつつ青年はその腕に”緑色”の雷を纏った。少年は思い出した、ここに来る前に無我夢中で放ったあの一撃を

 

「君のことはここから見ていた。生まれた時からな。そして、君はその勇気と覚悟を示し遂に資格を得た。この俺の力を使う資格をね。」

 

「??????」

 

頭の上に疑問符の花を咲かせながらもなんとか理解しようとする少年に青年はまた笑った。

 

 

「まあ、今は新しい家族ができたくらいに思っときなよ。”ベル”」ニコッ

 

「!?」パァァァァ

 

名前を呼ばれ、少年は嬉しそうに笑った。

 

「う、うん!これからよろしく!”お兄ちゃん”」

 

「あぁ、これからもよろしくな。ベル」

 

二人は互いに手を差し伸べしっかりと握り合った。その時、青年の手から少年へと緑色の光が流れ込んだ。

 

「わっ!?」

 

「くくく。さぁ、まずは起きて爺さん安心させてやりな。」

 

青年の言葉と合わせるように少年の意識はゆっくりと薄れた。

 

「忘れるな、俺はお前の半身だ。いつでも一緒だからな。」

 

その言葉に少年はにっこりと笑い今度こそ消えた。

 

「さて、これから忙しくなりそうだ。」

 

そんな青年の顔もまた笑顔だった。

 

 

これはいずれ”英雄”と呼ばれる少年と兄と慕う存在との出会い。その一ページ目。

 

 

 

 

 




なんか最後グダグダになったかも(笑)
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