A smile of a goddess ~僕たちのウォーズ~ 作:御沢
その日―――リクヤ機のパラサイトキーの存在がばれたその日。
生徒会の仕事もたくさん残っていたから、生徒会室にこもった。
まぁ、ムラクは転属とかいろいろ忙しいしね・・・。
でも・・・最近、無理しすぎたかなぁ?
なんだか・・・眠く・・・なって・・・き・・・た・・・。
「・・・ク・・・ミク・・・ミク・・・!」
「ッ!?」
はっとして気付く。
―――私、寝ちゃってた?
そして、横に立っていたのは・・・
「猿田教官・・・どうして・・・?」
「わしは学園の警備係も、時々しているんだ。
今日がその当番の日でな、たまたま生徒会室の前を通ると、こんな時間なのに電気がついている。
おかしいと思ってドアノブをひねると、カギはかかっていない。
それで、入ってみるとミクが寝ていた、というわけだ」
なるほど・・・って、いうことは・・・
「教官、今何時ですか?」
「11時過ぎだ」
あっちゃあ・・・やっちゃった・・・。
こんな時間に帰っても、先生もご飯なんか作れないだろうし・・・。
「そうですか・・・ありがとうございます」
「いや、構わん。気をつけて帰るんだぞ?」
「はい、ありがとうございます」
荷物は幸い、生徒会室にあった。
ってことで、急いで学校をでる。
先生の家に帰る途中に、人影発見。
こんな時間だし、一応木の陰に隠れる。
その人が通り過ぎたのを確認して、再び道に出る。
でも、あの人かげって・・・
「綾部さん・・・だよね・・・?」
なんで、こんな時間に1人で・・・?
さらに進むとダック荘。
・・・なんでこんな時間なのに、電気がついてるんだろう?
トメさんは、早寝早起きなのに・・・?
そんなとき、2つの人影。
「カイトとタダシ・・・?どうして・・・?」
「ミクこそ、どうして・・・!?」
「私は学校帰りなんだけど・・・そんなことより、2人だよ!」
すると、2人はおし黙っちゃった。
でも、すぐにタダシに手をひかれる。
「ジェノックがエントランスに集まっている。ミクも来てほしい」
・・・まぁ、何があったのかは謎だし、言われなくても行くつもりだったけど。
「え・・・本当に、綾部さんが・・・っ!?」
「あぁ、そうらしい」
タダシに聞いた話だと・・・
リクヤが誰かに襲われたみたい。
その“誰か”ってのが問題で・・・
―――どうやら、綾部さんらしい。
綾部さんなんて、普通は信じられないけど・・・さっきのこともあるし・・・。
「信じられないけど・・・」
・・・信じてしまう自分がいる。
エントランスには、部屋着姿の皆。
ゲンドウの表情なんて、本当につらそう・・・。
「ミク、どうして・・・」
「簡潔にいえば学校帰り。
それより、話は聞いた。まさか、そんなことって・・・どうして・・・」
「エゼルダームの仲間だった、とか」
キヨカのその一言は、核心をついていて。
まぁ、それしか考えられないんだけど。
「そんな・・・!
だって綾部さんとセレディは、この島で初めて会ったんじゃ・・・!?」
キャサリンの言うとおりだけど・・・きっとあれは・・・
「演技だった・・・ってこと?」
「綾部さんとセレディは、繋がっていたってことか」
要するに、綾部さんはエゼルダームの・・・スパイだったってこと。
「ワールドセイバー・・・」
アラタがふと漏らした言葉に、皆が反応する。
もちろん私も。・・・だって・・・
「アラタ・・・今、ワールドセイバーって言った?」
「あ、あぁ。何なんだ、ワールドセイバーって?」
アラタの問いかけに、皆が押し黙る。
私がそんな空気の中、話し始める。
「ワールドセイバーっていうのは―――」