A smile of a goddess ~僕たちのウォーズ~ 作:御沢
「私が、父と話をします」
そっか・・・リクヤは東郷総理の・・・。
「・・・やれるだけ、やってもらってもいいかな?」
「もちろんです。私も、皆さんの役に立ちたいですから」
―――あぁ、リクヤも変わったなぁ・・・。
皆、アラタが来て、少しずつ変わった。
なんだか、明るくなったっていうか、太陽のおかげで花がほころんだっていうか。
そのあと、ジェノックと猿田教官とジンは学園長室へ向かった。
「この学園をERPから切り離すですって!?」
「はい。現実世界の戦争とは関係ない、純粋なLBX専門校にしてほしいんです」
でも、予想通り、学園長の返事は・・・
「そんなこと、できるわけないわ。
ERPには、多くの国がかかわっているのよ?」
そうやって、世間体ばっかり気にする。
だから、玲奈さんがいるのに、博士のことなんか考えなかったんだ、この人は。
「だからって、博士をロストエリアに閉じ込めておくんですか?
そんなの・・・貴方の心、疑いますよ?人かどうか。世間体ばっかり・・・馬鹿みたいです」
「これは世間体なんて、小さな話じゃないの。それは、貴方もよくわかってるでしょ、ミク」
確かに、アラタ達とかかわる前はそうだったかも。
でも、今は違う。
「いいえ、さっぱりです。
それに・・・玲奈さんを見て、何にも感じないんですか?」
「・・・」
学園長は、ダンマリ。
本当にありえないよ、この人。
「学園長」
猿田教官が、学園長に言う。
「子供たちはすべてを知ってしまった。
今まで通りシステムを運営していくことは、不可能と思いますが」
「・・・meの一存では、どうにもならないわ」
すると、リクヤが歩み寄ってきた。
「私が父と話します」
「リっくん」
「セカンドワールドのシステムを運営していたのは、父をはじめとする一部の人たちです。
彼らも今回の件で、このシステムがどれだけ危険なものかわかったでしょう。
―――説得できると思います」
リクヤらしくないその発言に、学園長はあきらめたみたい。
リクヤは、ずっと孤独で、1人で何でも抱え込んでて・・・。
だから、こうやって皆と仲良くなれることが、本当にうれしかったんだろうなぁ。
だから、お父さんの意思じゃなくて、自分の意思も持てるようになった。
これも成長だよね・・・。
そのあと、猿田教官とジンは教職員に提案しに行ってくれた。
あとでジンに聞くと、一応賛同してくれたみたい。
一方の私は、セレディのところへ。
「セレディ・クライスラー。エゼルダームの生徒は、全員退学処分と決まった。
貴方も、彼らとともにこの島を出てもらうから」
するとセレディは―――かすかに笑みを浮かべた。
「そぅ」
「・・・何がおかしいの?」
「別に。でも、君と瀬名アラタを逃したのは大きかったね、ミク」
「・・・着いてきて」
もう、セレディには乗せられちゃだめだ。
・・・そして、エゼルダームの生徒とセレディは、島を出ることに。
結局、キョウジは見つかってないみたいだけど・・・。
「ミク、君は変わったな」
横にいるジンに言われる。
「・・・ジンも、良くも悪くも変わってる。前は、私を利用するなんて考えてなかった」
「それは、本当にすまなかったと思っている。
・・・学園が変わるいといいな」
「うん。もしかしたら、これが最後の退学者になるかもしれないね」
「だったら、君のあの辛そうな顔も、見おさめか」
「・・・そうだね。リクヤもがんばってるし、変わるといいな・・・」
そして、船に乗る生徒の後ろから、セレディがやってきた。
「セレディ・・・」
「大空ミク」