A smile of a goddess ~僕たちのウォーズ~ 作:御沢
兵士がドアを開けて言う。
「大空ミク、連れてきました」
「そうかい。ミク、座るといい」
これがセレディの本当の顔・・・。
「・・・立っとくからいい。
話しの途中だったでしょ、続けて」
「へぇ・・・結構大人なんだね、君は。
ただ底抜けに明るい馬鹿な娘かと思っていたけど」
・・・何気に失礼なこというんだよね、この人。
「馬鹿でも天才でも、どっちでもいいから。
―――続けてって言ってるの」
するとセレディは笑った。
「でも生憎、もう話しは終わったよ。
今から私は、放送室に行く。君はここで待っておいてほしい。
―――君はやっぱり若いからね。
この放送を聞いたら、教室から出て撃ち殺されちゃうと思って、呼んでおいたんだ」
そういうと、学園長室を出て行くセレディ。
・・・めちゃくちゃ悔しい。言われっぱなしっていやだ。
・・・でも、今は我慢しないと・・・かな。
やがて、セレディからの放送がはいった。
『神威大門統合学園の生徒諸君、セレディ・クライスラーだ。
只今より、ここの新しい学園長に就任する。よろしく』
ちらっと学園長を窺うと、学園長は呆れた顔。
「この席を渡すつもりはないわ」
『・・・君たちは、我々ワールドセイバーが何をするのか気になっていることだろう。
我々の目的は、世界のすべての人間に、セカンドワールドの失態を知らしめることにある。
偽善に満ちた東郷儀一首相をはじめとする、エクスペリメント・リアリズム・プロジェクトの賛同者たち、その過ちを正すのだ』
こんなこと言われて・・・リクヤの気持ち、考えてよ・・・。
でも、話しは続く。
『で、その方法だが―――』
―――その内容は、驚くべきものだった。
『―――本日午後3時より、セカンドワールドの24時間完全稼働を実施、ウォータイムは定時での開始と終了を撤廃・・・
・・・すべて、私の意思で決定する!』
何それ・・・あんまりだよ!
メンテもまともにできないし、気も休まらない・・・。
「・・・これは大変なことになったわ」
学園長の言葉に、私たちは反応。
「博士の命が・・・」
「えっ!?」
「あの人は、セカンドワールドを動かすハードウェアの要よ。
肉体にかかる負荷は計り知れない・・・。
稼働を1日2時間以内としたのは、それを考慮してのことだったのに・・・」
―――学園長は、確かにひどい人。
だけど、その中でも、ちゃんと玲奈さんや博士のこと、考えてたんだ・・・。
でも、それより・・・
「24時間稼働なんかしたら・・・ッ」
「博士の命が、余計に危険になるって事・・・ですよね!?」
「ッ!!」
「・・・セレディ・クライスラー・・・なんということを・・・」
―――そんなの、ダメだよ。
何としても、やめさせなきゃ。
『ウォータイムを楽しみにしててくれ。
それから、君たちの中に、エゼルダームへの編入を希望する者がいれば、申告してほしい。
同じ志をもつものを、我々は受け入れる用意がある。
―――あすの正午まで、考える時間をあげよう。待っているよ』
・・・そんなの、誰が行くものか。
って信じたいけど、1人くらい出てもおかしくない状況だよね・・・。
『そうだ、もう1つ言うことがあった。
瀬名アラタ、君に話がある。ただちにジェノックの指令室に来るんだ。以上』
セレディ・・・またアラタを・・・。
きっとアラタは、行くんだろうな・・・。
「ミク、どうするんだ?」
「・・・今は、様子を見ます」
―――でも、今は変なことが出来ない。
アラタ・・・無事でいて・・・!