A smile of a goddess ~僕たちのウォーズ~ 作:御沢
―――現実世界の朝日が昇った。
そして、神威島の港には、たくさんの船やヘリが降り立った。
綾部さんは、黒い袋に包まれて運ばれていった。
―――ゲンドウと、悪い終わり方ではなかったんだと思う。
そして、ジンが車いすを押して連れてきたのは・・・
「セレディ・・・ナナミに聞いて、まさかと思ったけど・・・」
「ナナミ・・・あの神無月の娘か・・・」
―――90歳の姿のセレディ。
体のほとんどが、人工物・オプティマだった。
彼も、本土に送検されるみたい。
そして、玲奈さんは博士とともに本土へ。
戦いが終わって、一番ほっとしているのはきっと・・・。
ヘリから顔を見せる玲奈さんに、ちいさく手を振る。
すると、玲奈さんはかすかに笑った。
そして、カイト。
何も言葉を発しないカイトに、ブンタがいう。
「戻ってこいよ!必ず、第5小隊に戻ってこいよ!
俺たち・・・待ってるから!」
この言葉に込められた気持ち・・・きっとカイトに・・・。
「わかってくれるかしら、ブンタの気持ち」
ユノの問いかけに、私は首を振る。
「・・・わかんない」
そして、ハルキが学園長に言う。
「学園長、この学園を存続させてください。
俺たち、世界一のLBXプレイヤーを目指して、もう一度学びたいんです!」
その言葉に続くように、猿田教官。
「お願いします!セカンドワールドの修復は、困難を極めるでしょう。
ですが、こいつらの希望を、失わせてはならんと思います」
すると学園長は、優しく微笑んだ。
「youたち・・・本当にLBXが大好きなのね」
「だからここに入学したんです!」
「・・・わかったわ。一緒に頑張りましょう!」
―――学園長・・・やっぱりいい人だよ。
嬉しいこともあれば、もちろん別れもある。
リクヤは、ヘリで本土へ。
東郷総理が倒れてしまったらしい。
リクヤだけじゃない。コウタ、ロイ、アカネも一緒だ。
「皆さん、お別れです」
「リクヤ」
ハルキと握手を交わすリクヤ。
―――本当に、表情が柔らかくなったなぁ・・・。
「・・・大したことないといいね、お父さん」
「・・・はい、ありがとうございます、ミクさん」
そういって、ハルキから手を話し、私と握手。
そして、今度はアラタへ。
「瀬名君。正直、君のことは苦手でした」
「最後にそういうこと言うかー?」
呆れたように笑うアラタとリクヤ。
仲間って・・・いいなぁ・・・やっぱり。
「もう、本当に戻らないの?」
聞いてみると、首を縦に振る。
やっぱり、なんかさびしいなぁ・・・。
「えぇ。皆さんと同様、私にもやりたいことがありますから」
「そっか」
「・・・ずっとここにいることがいやでした。
ミクさんは事情を知っていましたが、でもやっぱり・・・孤独でしたし。
でも・・・今は、離れがたいです」
そして、再びアラタのほうを向く。
「さようなら、瀬名君」
「元気でな、リクヤ!」
―――リクヤをおおきな悲しみが待ち受けていることなんて、その時は知る由もなく。
ただ、純粋に笑顔で、別れを告げた。