A smile of a goddess ~僕たちのウォーズ~ 作:御沢
翌日。
白くなった髪を切って、髪は肩上の長さになった。
なんか、新たな始まりって感じ・・・!
玲奈さん―――美都先生がいない2年5組は、猿田教官がHRをしてくれた。
「HRをはじめる!
もうお前たちは兵士ではない。皆でこの学園を立て直していくぞ!
とりあえず、ハルキとユノの2人には、これまで通り、委員長と副委員長を務めてもらうぞ」
「はい!」
「はい!」
2人のいい返事が響く。
その時、アラタが教官の言葉を遮った。
「教官」
「ん?なんだ、アラタ」
「ちょっと、皆に話したいことがあって。今、いいですか?」
立ち上がって、クラスを見渡して、アラタは言った。
「―――皆、俺、この島を出ようと思っている」
その言葉に、皆が驚く。
「・・・実はセレディがいってたこと、ずっと考えてたんだ。
戦争をなくすには、どうしたらいいのかって。
まださっぱりわかんないけどさ・・・
でも、それをきっかけにして、俺の中で世界って、戦争って、もっと言うとさ、生きるって何なんだとか、いろんなことを考えるようになっちゃったんだ」
「・・・だから、この島を出て行くのか?」
「あぁ!」
アラタの決意は固いみたい、だね。
「できたら世界中を回ってみたい!たくさんの人に会って、戦争のない世界にするにはどうすべきか、俺に出来ることは何なのかを考えたいんだ!」
「考える考えるって、答えが出せるの?」
「わかんない」
キャサリンの問いかけにも、いつものアラタらしく答える。
「LBXは続けるのか?」
ムラクの質問に、アラタは笑顔で答える。
「やめるわけないだろ!プロのプレイヤーには絶対なる!覚悟しとけよ、ミク!」
「私!?・・・あっ、私、プロだっけ?」
「忘れてたのかよ!・・・でも、何より、LBXがあれば、誰とでもすぐに仲間になれるだろ?」
そして、ヒカルがアラタに言う。
「・・・わかった。頑張れよ。君の信じるままに!」
「あぁ!」
アラタが浮かべたのは、最高の笑顔だった。
―――今私たちがするべきことは、笑顔で送り出すことだよね!
その翌日。
ブンタが、カイトからのメールを見せてくれた。
―――よかった、理解してくれてたみたい。
アラタのほかにも、帰っちゃう人はたくさんいた。
親に帰れって言われた人も多いみたい。
なんか、さびしくなっちゃうなぁ・・・。
でも・・・
「どこに行ったって、皆LBXをやめることはないさ!」
「あっ、それ!私がいいたかったのに、ヒカルッ!」
「ミクは皆の事、成長したとか言ってるけど・・・自分はどうなんだ?」
「う・・・まぁ、いいじゃん!ほら、見送り見送り!」
そして、別れの時。
「皆、元気でな!」
「アラタもね!」
「うん」
「お互い頑張ろう!僕たちは、この神威大門を、本物のLBX名門校にして見せる!」
そして、サクヤが差し出したのは・・・
「メンテナンスしといたよ!」
「俺のアキレス・ディード!ありがとう、サクヤ!」
「ドットブラスライザーは、僕が預かっておくから」
「あぁ!」
そして、アラタは私とムラクのほうを向いた。
「ミク、ムラク、神威大門を頼んだぜ!」
「自由に、純粋にLBXバトルを楽しむ・・・俺はこの学園を変えて見せる!」
「うん!任せといて!」
そして、アラタは船に乗り込んだ。
やっぱりさびしくなるなぁ・・・。
ジンと話しているのを見ていると、ふいにジンが私を呼んだ。
「ジンさん・・・ミクを呼んでないか?」
「うん・・・下に行ってみる」
「ジーンっ!どーしたのぉ!?」
「ミク!一緒に来ないか?」
今、なんと・・・?
「えぇぇ!?」
びっくりしすぎて、とりあえず皆のところに帰る。
「なんだったんだ?」
「一緒に来ないか、だって・・・」
楽しそうだけど、でも・・・
「・・・ミク、学園は任せろ」
「ムラク・・・」
そうだよね・・・私の人生だもん!楽しまなきゃ!
「うん、頼んだよ、会長っ!」
「ッ!・・・あぁ!」
「絶対に私、ここに帰ってくるから!それまで任せたよっ!」
『あぁ!!』
うん、皆なら任せられるよ・・・!
皆に大きく手を振りながら、船に乗り込む。
「もうっ、ジンってば急なんだから!」
「すまない。でも、アラタがな」
「ん?アラタ?どうしたの?」
「ミク!・・・いや、世界を救った先輩!勝負だ!」
―――あぁ、そういうことか。
「じゃあ、船の中で、バトルしよう!」
「言っておくが、ミクはかなり強いぞ」
「望むところです!でも、その前に・・・!」
船の甲板に上がって、皆に手を振る。
「A smile of a goddess!」
「なんだ、それ」
「女神の微笑み、って意味!
勝利の女神が―――私たちの女神が、ずっとここで笑っていますようにって事!」
「いいなそれ!」
「でしょ?」
「あぁ!A smile of a goddess!
皆ーっ、またなー!!」
―――私とアラタの旅、それはまた別の話。
こうして、私たちのウォーズは終わりを告げた―――。
ENDです。
読んでくださり、ありがとうございました!