A smile of a goddess ~僕たちのウォーズ~ 作:御沢
翌日、校門前にて。
皆で美都先生を待ち伏せして、事情を説明。
「わかったわ。学園長に話してみましょう」
「私も行きます。父に報告しなければいけませんから」
「私もです、先生。運営側の人間として・・・ジェノックの司令官として、ですけど」
「いいでしょう」
先生は私とリクヤの同行は許可してくれた。
でもまぁ、アラタのは無理だよね。
「貴方達は、教室で待っていなさい」
まだ反論があるみたいだったけど、先生と私とリクヤはすでに歩き始めていた。
お父さん―――総理大臣との話し中、リクヤは何度も謝っていた。
そして、学園長と話していたんだけど・・・
・・・なんか、途中で切れちゃったみたい。
なにかあったのかな・・・?
「気を落とさないでね、リっくん。お父様はわかってくださるわ」
確かに・・・リクヤの責任じゃないもんね。
そんなとき、外から聞き覚えのある声。
―――アラタだ。
「はぁ・・・なんで来たのよ・・・」
学園長も、渋々中に迎え入れる。
ていうかアラタ、苦笑してるけど、丸わかりだったからね?
メタ沢さんのこと、バカロボットだなんて・・・苦笑。
「駄目って言ってたのに・・・まぁ、来ちゃったもんはしょうがないかぁ」
「ありがとな、ミク!」
・・・ていうか、アラタだけかと思えば、ハルキもユノも、ゲンドウもムラクでさえもいるんだから・・・。
でも、聞くべき話かも、しれないしね・・・。
「ゲンちゃんの執事が、ワールドセイバーなことは確かなようね。
わかっているとは思うけど、今セカンドワールドは最大の危機を迎えているわ。
エゼルダーム―――いや、ワールドセイバーはロストエリアに入り込み、セカンドワールドを操り、現実世界を再び戦火にさらそうとしている。
とにかくセカンドワールドを守らなければ・・・戦争のない世界のために!」
『いつまで生徒たちをだまし続けるつもりですか、学園長』
そんなとき、どこからともなく放送が。
この声―――間違いない、セレディだ。
こんなことをするのは、セレディしかしないし。
でも、放送の内容として・・・私たちの会話を、盗聴してる・・・!?
「セレディ・クライスラーッ!」
学園長も気づいたみたいで、指摘してる。
「meたちの話が聞こえているの、貴方」
『世界平和のためと偽り、生徒たちに代理戦争をやらせる。
・・・そんなまやかしはもうやめましょう?
貴方が守りたいのは“平和”ではない。
―――“アンダーバランス”に入っている情報だ』
セレディ・・・アンダーバランスについて知ってるの!?
「アンダーバランス・・・?」
ハルキたちが頭をかしげる。
っていうか、この会話、絶対全校生徒に丸ぎこえだよ・・・っ!
「メタ沢さん!放送を止めてッ!」
学園長が言う前に、私が叫ぶ。
・・・この話は、教職員でさえ知らない、極秘事項なんだから・・・ッ!
でも、そんなのお構いなしに、セレディは続ける。
『・・・教えてあげましょう、神威大門統合学園の生徒諸君。
セカンドワールドの中枢部・ロストエリアには、システム管理のためのコンピューター・グランドマスターがある。
そこにおさめられたアンダーバランスというチップには、ERP各国の軍事力、開発力、生産力、その他すべてのデータが記録されている。
つまり、アンダーバランスを手に入れれば、加盟国すべての機密情報を知ることができるんだ』
メタ沢さんは、まだなの!?
入れない・・・とか?
どっちにしろ、早くやめさせないと・・・生徒も教職員も、混乱してるよ・・・ッ!
『ここではっきりさせておく。
セカンドワールドの目的は、世界平和などではない。
―――世界の矛盾を温存するためだ。それも、一部の支配者のために。
そんなまやかしを消し去るのが、我々ワールドセイバーの目的である!』
ワールドセイバーと言ってしまった以上、後戻りはできない・・・。
でも、セレディはすでに行動に移した。
後戻りなんて・・・するつもりはないんだろうね。