A smile of a goddess ~僕たちのウォーズ~ 作:御沢
放送が終わって、アラタが怒りをあらわにしてる。
「あいつの言ってること、全部本当なんですか!?」
「どうなんです、学園長」
学園長は、汗を流したままダンマリ。
そういう態度も、どうかと思うんだよねぇ・・・ッ!
「全部本当!セレディのあれもこれも、ぜーんぶッ!正しいことッ!
・・・学園長、これで仕方がなかったとか、言うおつもりですか?」
「・・・本当に、仕方がなかったのよ・・・世界から戦争をなくすためには、これしかなかった・・・ッ!」
すると、おわったと思ってたセレディの放送が始まった。
でも、その放送は今までのとは全然違うもので。
『宣言する!
これよりセカンドワールドとそれを支配する者たちから、人々を解放する戦いを始める!』
・・・要するに、宣戦布告ってやつか。
『すでに我々は、3つのパラサイトキー、すべてを手に入れている!』
やっぱり・・・3つとも、エゼルダームの手の中か。
「なんだって!?」
「3つともエゼルダームに!?」
『間もなくロストエリアの扉が、開かれるだろう・・・。
それは新しい時代の始まりを意味するのだ。
―――では、戦場で』
そう言い残すと、本当に放送は終わったみたい。
さて・・・どうする、私。
誰に着くのが正しい?
「あーもうっ!意味わかんないんだけど!!
なにしろって言うこと!?4年前だって、こんなに悩まなかったんですけど!?」
学園長の机に向かって、バァンと手をつく。
「学園長、何か言い分がありますかッ!?」
「セカンドワールドを守り抜くこと!これがこの学園の生徒の務めです!
アンダーバランスのデータがワールドセイバーの手に渡ったら、世界は彼らの思うがままにされてしまうッ!
そんなこと、させてはならないッ!今こそ全仮想国が団結し、エゼルダームを討伐しなさい!
なんとしても、セカンドワールドを守るのよッ!」
確かにその通りなんだけどさ・・・。
なんか、今学園長に言われるとね。
あんなにつらそうな、玲奈さんがいる場で・・・ッ!
「貴方にそれを言う資格があるとでも!?
私に全部話せとは言っていません。
でもッ!玲奈さんにくらい・・・話すべきだったはずです!!
それを隠していた貴方に・・・セカンドワールドを守れなんて、言われたくないですッ!」
もう、この場にいるのが辛い・・・。
「・・・失礼します」
外に出て、とりあえず向かうのはジェノックのブリーフィングルーム。
中に入って、椅子に座って心を落ち着かせる。
・・・うん、少し言い過ぎたた自覚はあるんだけどね・・・。
後悔はしてない。
それよりも、これからどうするかが問題・・・。
「学園長は信用できない・・・玲奈さんやジンも、今はつらそうだし・・・。
私たち、生徒で行動を起こすしかないッ!」
学園長に言われたように、セカンドワールドは守らなければいけない。
だったら、私たちがこの手で守って見せる!
よし、決まったとなれば、私は“生徒”じゃなくて“司令官”にならなきゃ。
生徒だけの仮想国なんて、いつ壊れるかわかったものじゃない。
ムラクやハルキがいるけれど、それでもやがては・・・。
だったら、私が一肌脱ぐ!
「今こそ、4年前に培ったことを発揮する時だよ。
・・・そうだよね、お兄ちゃん」
お兄ちゃんからもらったピンク色のリボンを外して、髪を下ろす。
司令官の正装を着て、髪をポニーテールに。
よくポニーテールにすると気合が入る、なんて言うけど本当だね。
しっかりとリボンも付けて、準備オッケー!
―――さぁ、ここからは私たちのウォーズだね。