A smile of a goddess ~僕たちのウォーズ~ 作:御沢
ヒールの音を響かせて、廊下を歩く。
ポニーテールにした髪が揺れる。
共にリボンも揺れる。
袖もなびき、廊下にいる人いる人が、皆私を見てる。
そりゃあ、一度集会で見せたけど、普通に着てるのを見るのは初めてだろうしね。
でも、その方が好都合。
―――“司令官”の顔を、覚えてもらえるはず!
やがて2年5組の前に着く。
アラタとヒカルがやってきて、いろいろあったなぁ・・・。
今まで何とか隠せていた事実が、次々にあらわになっていって・・・。
確かにいらいらすることも悲しいことも、たくさんあった。
でも、それ以上に楽しい日々だったな・・・!
そんな日々を守るために、私は戦わなきゃ!
教室の中の会話を盗み聞き。
「戦おう!学園長の指示でも、司令官の命令でもない。
俺たち自身の判断でな!」
ムラク・・・いいこと言うなぁ・・・。
ムラクには、“セカンドワールドを疑い続けて”って、私が意味深なこと言っちゃったから・・・
たくさん辛い思い、させたと思うけど・・・
今なら、やっぱりあの時、そう言ってて良かったって思える。
「僕ら生徒だけで、エゼルダームを倒す、ということか・・・」
「やろう!」
ハルキの声で、皆の同意が集まる。
・・・さすが、委員長さん。
でも、とユノの声が聞こえる。
「でも、やっぱり司令官がないと、まとまらないと思う・・・」
そうそう、待ってました!
私の出番だよね♪
ドアを勢いよく開け放つ。
皆がこっちを向くのを確認して、私はきっと自信たっぷりの笑みで言う。
「皆、誰かのこと忘れてない?
皆と同じ生徒だけど、司令官で、学園長よりもずっと情報量の多い“誰か”をね」
皆の顔が、一気に笑顔になる。
よかった・・・この笑顔を、私は守りたいの。
「よし、やろう!」
「・・・ハーネス、ロシウス、いや、すべての仮想国にも声をかけよう!」
「そうだな!生徒全員に、はっきりと真実を伝えた方がいい」
「そうだね!あと、命令は任せて!
美都先生がいなくたって、ジンがいなくたって、大丈夫!
私だって、これでも司令官なんだから!」
「ありがとう、ミク!」
うんうん!話がまとまりだしたね・・・!
「自分で考えて、判断する・・・アラタ、得意だよね?」
ユノの言葉に、皆が賛同する。
アラタが来て変わった原因・・・きっとそれは、アラタの人間性だよね。
アラタは、たくさんの人を引き付ける、太陽みたいな存在なんだよ。
「得意というより、協調性がないだけだろ?」
「なんだよ!?」
「・・・ヒカル、お前も似たようなものだ」
ヒカルは、月みたいな存在。
陰で優しく・・・かどうかはさておき、支えてくれる存在。
ハルキは地球そのもの。
リーダーシップがあって、皆が集まるそんな人。
他のみんなだって、1人1人が役割があって。
―――だからジェノックって、最高なんだと思う。
・・・ゲンドウには、少し辛いかもしれない。
でも、きっとそれを和らげられるのも“仲間”。
さぁ始まる・・・
待っていて、セレディ・・・
・・・戦場で、決着をつけよう!