A smile of a goddess ~僕たちのウォーズ~ 作:御沢
戦うと決まれば、作戦会議。
「なるほど、奇襲かぁ」
「あぁ。少数での奇襲攻撃・・・ミクがよく提案していた手だ」
ハルキ、アラタ、ヒカル、サクヤ、ムラク、ユノ、私での作戦会議。
ハルキの提案は、少数での奇襲攻撃。
今日のウォータイムで、エゼルダームは空中空母ドル・ガルーダを飛ばし始めた。
サクヤによれば、明日のウォータイム中にでもロストエリアにつくだろうって。
だから、あとで全仮想国に放送で呼び掛けて、協力を仰ぐ。
そして、ジェノック、ハーネスが奇襲攻撃をする。
残りは大規模なおとりとして、ロストエリアの入り口を死守してもらうって作戦。
すべて、ハルキの提案なの。
「さすがハルキ、いい考え」
「そんなことはない」
ちょっと照れてるハルキをみて―――
―――私は思うの。
全仮想国―――世界連合とでも呼ぶべきこの国の司令官は、ハルキの方がいいんじゃないかって。
後ろめたいわけじゃないけど・・・
私は、情報を知ってたのに、結果として隠してたわけだし。
だったら、皆と同じ立場のハルキの方が・・・。
私は、副司令官にでも回った方がいいんじゃないか、ってね。
「ミク、この作戦でいいか?」
「え、あ、うん!もっちろん!」
「なら、放送室に行こう!」
「私は皆にクラスに入っていいよって言いに行くね!」
作戦も決まって、放送室へ。
ハルキが息を吸って、話し始める。
「すでに皆も知っているように、セレディ・クライスラーは世界的なテロ組織“ワールドセイバー”のメンバーだった。
奴らが狙っているのは、デスフォレストの地下、ロストエリアにおさめられたアンダーバランスと呼ばれるチップだ。
各国の軍事力、開発力、生産力、これらすべてのデータが記録されたアンダーバランスが奪われれば・・・
世界そのものがワールドセイバーに支配されてしまうだろう。
そしてついに、セレディ・クライスラー率いるエゼルダームは、今日のウォータイム終了間際、ひそかに建設していた空中空母を浮上させ、デスフォレストに侵攻を開始した!」
語り手は、アラタにうつる。
「頼む皆、力を貸してくれ!
今奴らを止められるのは、セカンドワールドで戦える俺たちだけなんだ!
サクヤの計算だと、空中空母は明日のウォータイム中に、デスフォレストに到達する。
・・・でもジェノックとハーネスだけじゃ、全く戦力が足りない。
頼む皆!世界を守るために、力を貸してくれ!」
そして最後に私。
「これより作戦会議をおこうなう予定です。
賛同してくれる小隊長は、視聴覚室に集まってください!」
すると、ドアが開く。
―――うわぁ・・・邪魔が入ったなぁ。
放送のスイッチを切って、邪魔―――もとい先生に向き合う。
「貴様ら!何をしている!
ウォータイムは終了したぞ!さっさと下校しろ!」
・・・でも、誰も動こうとはしない。
「なぜ言うことを聞かん・・・」
イライラしてるね・・・クロスキー司令官。
するとムラクの登場。
「無駄です。
皆、真実を知ってしまった・・・。
貴方達の目的も、セレディの正体も、そして、この学園が存在する理由も・・・。
―――貴方がたにはもう従いません!」
「バカな・・・お前たちだけで何ができるというのだ・・・」
唖然としてるね・・・先生。
「私はこれでも司令官です。
司令官が存在している仮想国・・・これって、十分に機能しますよね?」
「大空・・・貴様まで・・・一応会長のくせに・・・」
“会長”―――そうだよね。
私は、どんな立場でも、会長として皆を守らなきゃだよね。
「会長だからです。
会長は、先生の意思に従え、という決まりはありません。
会長は、生徒の笑顔を守るために存在していると、私は心得ているんで!」
そうだ。
もう、先生なんか信用できない・・・。