遊戯王 精霊と共に歩むデュエリスト   作:ヒャル

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 これも読者の皆さんもお陰です。ありがとうございます!

 今回は主人公のデュエル中に吹雪さんもデュエルしているので、吹雪さんの方は彼の視点からの描写になっています。




神童コンビ!竜&機械デッキの猛攻

「では、これよりデュエルを開始しマース。4人とも、準備はよろしいですね?」

 

 観戦席の中央に座ったペガサス会長の声に、俺を含む4人は各々の仕草でそれに答える。

 

「…まあ、あまり退屈なデュエルでなければいいのですけどね…」

 

 デュエルリングで俺と相対するペガサスミニオン、ドラゴミール・ゴンザーロが幾分か見下しの籠った目線でこちらを眺めてくる。

 彼らには『慢心しているので冷や水を浴びせて欲しい』というペガサス会長の真意は伝えられておらず、あくまで外部の子供とのデュエルで新たな経験を積む、としか聞いていないようだ。

 吹雪さんが戦う方は意外と感じの良い少年だったが、コイツは見た目こそヴィジュアル系なイケメンなものの如何にもなエリート気取りだ。ペガサス会長が心配するのも無理はないと思えてくる。

 

『本当に失礼な人だよね!狭い世界で威張ってるだけのデュエリストより、マスターの方がずっと凄いのに!』

 

 こういうタイプが嫌いなエリアもお冠だ。…どうやら、俺が馬鹿にされているのに怒ってくれているらしい。

 

『まあ、デュエルで叩き潰してやれば済む話だ。その無駄に立派なプライドを圧し折ってやろう』

『そうだね。思いっきりやっちゃおう!マスター』

 

「先攻は貰うぞ。ドロー」

 

 …流石に初手からグラヴィティ・バインドは引けないか。

 元々グラヴィティ・バインドが1枚だけの、なんちゃってロックデッキである俺のデッキは吹雪さんのほど拘束力が強くない。今回はグラヴィティ・バインドを引けるまで耐えきれるよう、防御用のカードを多めにしてみたが…。

 

「フィールド魔法、《伝説の都 アトランティス》を発動しモンスターをセット。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

「では私のターンですね。ドロー」

 

 ドラゴミールが、妙に芝居がかった仕草でカードを引く。やっぱりナルシストか、コイツ。

 

「《スピア・ドラゴン》を召喚いたします」

 

スピア・ドラゴン

星4/風属性/ドラゴン族/攻:1900/守:   0

(1):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、

その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

(2):このカードは攻撃した場合、ダメージステップ終了時に守備表示になる。

 

「《スピア・ドラゴン》でセットモンスターを攻撃。ドラゴン・スクリュー!」

 

 《スピア・ドラゴン》の放った衝撃波に貫かれ、セットモンスターが破壊される。

 

「《スピア・ドラゴン》は守備表示モンスターの守備力を攻撃力が上回っていれば、その数値分の戦闘ダメージを与えることができるモンスター。さあ、ダメージを受けていただきましょう」

「くっ…」

 

東郷 LP:3300

 

「だが、セットモンスターは《グリズリーマザー》!その特殊効果により、《グリズリーマザー》をデッキから特殊召喚する!」

 

グリズリーマザー

星4/水属性/獣戦士族/攻:1400/守:1000

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

デッキから攻撃力1500以下の水属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚できる。

 

グリズリーマザー

攻:1600/守:1200

 

「そして、《スピア・ドラゴン》は自身の効果で守備表示になるな?」

「…ええ。その通りです」

 

 《スピア・ドラゴン》が守備表示になる。

 

「私はカードを2枚セット。そして、永続魔法《凡骨の意地》を発動してターンエンドです」

 

凡骨の意地

永続魔法

ドローフェイズにドローしたカードが通常モンスターだった場合、

そのカードを相手に見せる事で、自分はカードをもう1枚ドローする事ができる。

 

「俺のターン、ドロー」

 

 引いたカードは…ミラーフォースか。

 さて…ここはさっさと《スピア・ドラゴン》を破壊して直接攻撃を仕掛けてしまおう。

 伏せカードが怖いが、最悪モンスターが全滅させられてもミラーフォースがあるから、返しのターンは何とかなるはずだ。

 

「《暗黒の海竜兵》を召喚」

 

暗黒の海竜兵

攻:2000/守:1700

 

「そして、《グリズリーマザー》で《スピア・ドラゴン》を攻撃する!」

 

 《グリズリーマザー》に切り裂かれ、守備力0の《スピア・ドラゴン》は為す術もなく消滅する。

 

「そして、《暗黒の海竜兵》でダイレクトアタック!」

 

 続けて、《暗黒の海竜兵》がドラゴミールへと斧を振り下ろす。

 

「リバースカードオープン。《ドレインシールド》の効果により、攻撃を無効としその攻撃力分ライフを回復します」

 

ドレインシールド

通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時、

攻撃モンスター1体を対象として発動できる。

その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、

そのモンスターの攻撃力分だけ自分はLPを回復する。

 

 しかし、シールドに阻まれてドラゴミールまでは届かなかった。

 

ドラゴミール LP:6000

 

「チッ。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

「では私のターンですね。ドロー。私が引いたのは通常モンスター、《トライホーン・ドラゴン》。《凡骨の意地》によってさらにドロー。通常モンスター、《神竜 ラグナロク》。さらにドロー。引いたカードは《運命の宝札》。追加ドローはできませんが、発動して出目の数だけさらにドローします」

 

 サイコロの出目は…3。

 

「私はデッキから3枚をドロー」

 

 さすがはペガサスミニオン、引き強いな…。

 

「私は《大嵐》を発動。フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊します」

「カウンター罠発動!《マジック・ジャマー》。手札を1枚捨て、《大嵐》の発動を無効とし破壊する!」

 

 《大嵐》を発動されたがどうにか無効にする。

 …しかし、この状況で《大嵐》を撃ってきたということは、伏せカードさえなければこのターンで勝負をつける自信があるということか?

 

「ほぅ…私は《ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-》を召喚します」

 

ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-

星4/闇属性/魔法使い族/攻:1200/守:1100

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

お互いのプレイヤーはフィールドのドラゴン族モンスターを効果の対象にできない。

 

 社長の青眼(ブルーアイズ)防御用のカードか。

 《竜魔人 キングドラグーン》の融合素材でもあるが…あのカードはまだ作られていないようだからそちらは警戒する必要はないだろう。アニメで初めて使ったのもGXの万丈目長作だしな。

 となると警戒すべきは…

 

「ロード・オブ・ドラゴンがフィールド上に存在することにより、《ドラゴンを呼ぶ笛》を発動することができます」

 

ドラゴンを呼ぶ笛

通常魔法

(1):手札からドラゴン族モンスターを2体まで特殊召喚する。

この効果はフィールドに「ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-」が存在する場合に発動と処理ができる。

 

「《トライホーン・ドラゴン》と《神竜 ラグナロク》を特殊召喚」

 

トライホーン・ドラゴン

星8/闇属性/ドラゴン族/攻:2850/守:2350

効果なし

 

神竜 ラグナロク

星4/光属性/ドラゴン族/攻:1500/守:1000

効果なし

 

「さらに、《ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-》に《団結の力》を装備いたしますよ」

 

団結の力

装備魔法

(1):装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールドの表側表示モンスターの数×800アップする。

 

ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-

攻:3600/守:3500

 

 

「攻撃力、3600!?」

「しかも、攻撃力2850の《トライホーン・ドラゴン》もいる。このまま攻撃されたら、少しマズいねえ」

 

 

「さらに、《スタンピング・クラッシュ》を発動」

 

スタンピング・クラッシュ

通常魔法

自分フィールド上にドラゴン族モンスターが表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。

フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊し、そのコントローラーに500ポイントダメージを与える。

 

「そうですね…左の伏せカードを破壊しましょうか」

 

 カードから出現した巨大な足が伏せカードを踏み潰す。

 …しっかりミラーフォースの方を除去していったか…。

 

東郷 LP:2800

 

「伏せカードも発動しましょう。《追い剥ぎゴブリン》です」

 

 手札破壊までしてくるか。

 通常ドラゴンを主力にすることによって《凡骨の意地》で手札を確保し、《ドラゴンを呼ぶ笛》で大量展開。中心となる《ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-》は数を生かして《団結の力》で弱点であるステータスの貧弱さを補強。《追い剥ぎゴブリン》を入れていることから恐らく《竜の逆鱗》も入っているだろう。大量展開したドラゴン全てに貫通能力を与えることで、守備モンスターを並べられても容赦なくライフと手札を削って押し潰す、というコプセントだろうな。

 《ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-》がいる限りカード効果もある程度は無効化されるから、生半可な守りはそのまま食い破られるだろう。…偉井田などとは文字通り格が違う。ペガサスミニオンの名は伊達ではないということか。

 

「ロード・オブ・ドラゴンで《暗黒の海竜兵》を攻撃し…」

「罠カード、《コマンドサイレンサー》!相手のバトルフェイズを終了させ1枚ドロー!」

 

 このまま総攻撃されては負けてしまうので、最後の伏せカードで戦闘を回避する。

 

「防ぎましたか…まあ、このくらいはしてもらわなければ。ターンを終了します」

「俺のターン、ドロー」

 

 ロード・オブ・ドラゴンがいる限り、ドラゴン族モンスターは効果の対象にできない。故にさっさと排除したいところだが…《団結の力》の効果を下げる為に数を減らしたいのに、相変わらず俺のデッキは打点が低い。《デーモンの斧》でも引けていれば、取り巻きのドラゴンは全て破壊できたのだが…。

 

「《暗黒の海竜兵》で《神竜 ラグナロク》を攻撃する」

 

 今回は伏せカードもないので、《暗黒の海竜兵》は邪魔されることなく《神竜 ラグナロク》を破壊する。

 

ドラゴミール LP:5500

 

ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-

攻:2800/守:2700

 

「《弓を引くマーメイド》を守備表示で召喚し、カードも1枚伏せてターンエンドだ」

 

弓を引くマーメイド

攻:1600/守:1700

 

「私のターン、ドロー。通常モンスター、《デビル・ドラゴン》。ドロー。通常モンスター、《一眼の盾竜》。ドロー」

 

 またポンポンとドローを…。

 

「《地砕き》を発動して、《グリズリーマザー》を破壊します」

 

 頭上から巨大な拳が落下してきて、《グリズリーマザー》を粉砕した。

 

「そして、《デビル・ドラゴン》を召喚」

 

デビル・ドラゴン

星4/闇属性/ドラゴン族/攻:1500/守:1200

効果なし

 

ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-

攻:3600/守:3500

 

「ロード・オブ・ドラゴンで《暗黒の海竜兵》を攻撃」

「速攻魔法発動!《闇の護風壁》。自分が受ける戦闘ダメージを0にする!」

「しかし、その効果では破壊は免れないでしょう?」

 

 《暗黒の海竜兵》が、ロード・オブ・ドラゴンに破壊される。

 

「さらに《トライホーン・ドラゴン》で《弓を引くマーメイド》を破壊します」

 

 《弓を引くマーメイド》も、《トライホーン・ドラゴン》の突撃を受けて消滅した。

 

「ターンエンドです」

「俺のターン、ドロー。《強欲な壺》を発動し2枚ドロー」

 

 …よし。

 

「《アクア・マドール》を召喚し、《ラミネート・アーマー》を装備!」

 

ラミネート・アーマー

装備魔法

装備モンスターの守備力は1000ポイントアップする。

装備モンスターが戦闘で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊し、装備モンスターのコントローラーへの戦闘ダメージを0にする。

 

アクア・マドール

攻:1400/守:3200

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ」

「私のターン、ドロー。通常モンスター、《サファイアドラゴン》。ドロー。…たしか、《ラミネート・アーマー》は破壊することで装備モンスターの戦闘破壊を無効にする装備魔法でしたね?」

「ああ。そうだが」

「ならば、直ちに退場願いましょう。《闇への手招き》を発動」

「…っ」

 

 闇へと引きずり込まれ、《アクア・マドール》が《ラミネート・アーマー》ごと破壊された。

 

「これで、壁モンスターは消えました。《トライホーン・ドラゴン》でダイレクトアタック!」

 

 

「これを防げなければ負けだ…!」

「東郷さん…!」

 

 

 

 

 

 

「天上院吹雪…だったな。オレはニコラス瑪鹿。ニックって呼んでくれ。よろしくな」

「ああ、よろしく頼むよ」

 

 僕の相手、ニコラス瑪鹿はあまりエリートらしくない人物だった。

 自信家らしいオーラは感じるけど、こちらを見下している感じはしない。

 

「じゃあ、早速デュエルと行こうか!」

「おう!」

 

 明日香からは何度も真剣にやってくれと言われたけど…こんな場で、真剣にデュエルしないわけがないじゃないか!

 

「先攻は僕だ!《手札抹殺》を発動するよ」

「いきなり手札交換か。まあ、いいけどよ」

 

 お互いに手札を全て捨て、同じ数だけドローする。

 

「僕は《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》を召喚。カードを1枚伏せてターンエンドだよ」

 

漆黒の豹戦士パンサーウォリアー

星4/地属性/獣戦士族/攻:2000/守:1600

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの攻撃宣言の際に、自分はこのカード以外の自分フィールドのモンスター1体を生贄に捧げなければならない。

 

 《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》…僕のデッキでも、特に古くから入れているカードの1つだ。デメリット効果が嫌われて最近ではあまり見ないけど…できれば、このまま使い続けたい。

 …その為にも、ここは勝たなくてはね。

 

「ならオレのターンだな。ドロー」

 

 さて、彼は機械族の使い手という話だけど…

 

「まずはセットカードを破壊させてもらうぜ。《大嵐》発動!」

 

 《落とし穴》が破壊されてしまったか…けど、パンサーウォリアーの攻撃力2000を超えるモンスターはすぐには出せないはず…!

 

「次に、《機動砦のギア・ゴーレム》を攻撃表示で召喚」

 

機動砦のギア・ゴーレム

星4/地属性/機械族/攻: 800/守:2200

メインフェイズ1でのみ発動する事ができる。

800ライフポイントを払う。

このターンこのカードは相手プレイヤーに直接攻撃をする事ができる。

 

「ダイレクトアタッカーとはいえ、最初から攻撃表示にしてしまっていいのかい?」

「勿論、考えあってのことさ。永続魔法《エンジンチューナー》を発動だ」

 

エンジンチューナー

永続魔法

このカードが表側表示で存在する限り、フィールド上に存在する全ての機械族モンスターの攻撃力は守備力の半分の数値分アップする。

また、このカードがフィールド上に存在する限り、

フィールド上に表側表示で存在する全ての機械族モンスターは攻撃表示になり、表示形式を変更する事ができない。

 

「《エンジンチューナー》!?たしか、それは機械族モンスターの攻撃力を守備力の半分だけアップさせるカード…!」

「その通りだぜ。つまり、ギア・ゴーレムの攻撃力は1100アップするわけだ」

 

機動砦のギア・ゴーレム

攻:1900/守:2200

 

 

「そんな強力な永続全体強化カードが!?」

「ええ。しかし、相手も強化してしまう上に守備表示に出来なくなるデメリットもあるのですぞ」

 

 

「これで一級の下級アタッカーになったな。そして《リミッター解除》でさらに倍にするぜ」

 

リミッター解除

速攻魔法

(1):自分フィールドの全ての機械族モンスターの攻撃力は、ターン終了時まで倍になる。

この効果が適用されているモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。

 

機動砦のギア・ゴーレム

攻:3800/守:2200

 

「アンタの場に伏せカードはないな?ライフを800払って、ダイレクトアタックだ」

 

ニック LP:3200

 

「墓地の《埋没神の救済》の効果発動!このカードを含む5枚のカードを除外してバトルフェイズを終了させる!」

 

埋没神の救済

通常魔法

相手モンスターの攻撃宣言時にこのカードが墓地に存在する場合、このカードを含むカードを5枚選択してゲームから除外して発動できる。

このターンのバトルフェイズを終了する。

 

「そして、《リミッター解除》のデメリット効果で《機動砦のギア・ゴーレム》はエンドフェイズに破壊される!」

「そんな下手は踏まないさ。魔法カード、《スターレベル・シャッフル》発動」

 

スターレベル・シャッフル

通常魔法

自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を生贄に捧げて発動する。

自分の墓地からそのモンスターと同じレベルのモンスターを1体選んで特殊召喚する。

 

「オレは《機動砦のギア・ゴーレム》を生贄に《キャノン・ソルジャー》を特殊召喚するぜ」

 

キャノン・ソルジャー

星4/闇属性/機械族/攻:1400/守:1300

自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースする事で、

相手ライフに500ポイントダメージを与える。

 

キャノン・ソルジャー

攻:2050/守:1300

 

「コイツを射出して後攻1キルを決めるつもりだったんだがな。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 危ない…《埋没神の救済》がなかったら、何もできずに負けてしまうところだった。

 

「…最初から手札を使い切ってしまって大丈夫なのかい?僕のターン。ドロー」

「心配無用だ。罠カード、《パワーバランス》!」

 

パワーバランス

通常罠

自分の手札が0枚の時に発動する事ができる。

相手は手札を半分捨てて、自分は相手が捨てた枚数分だけ、デッキからカードをドローする。

 

「相手に手札を半分捨てさせ、自分は捨てた数だけドローできるカードだ。アンタの手札は4枚、2枚捨ててもらうぜ」

「そういうことか…」

 

 僕は手札から2枚選んで墓地に送る。

 

「そして俺は2枚ドローだ」

 

 内心手札を使い切ったから一安心、と思ったのは油断だったかな。けど…攻勢に出るには残りの2枚で十分だ。

 

「僕は《強欲な壺》を発動して2枚ドロー。そして《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》に《悪魔のくちづけ》を装備する!」

 

 美しき悪魔に口づけされ、《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》が咆哮する。

 

漆黒の豹戦士パンサーウォリアー

攻:2700/守:1600

 

「そして《迷える仔羊》を発動」

 

迷える仔羊

通常魔法

このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。

(1):自分フィールドに「仔羊トークン」(獣族・地・星1・攻/守0)2体を守備表示で特殊召喚する。

 

「羊トークン1体を生贄に《キャノン・ソルジャー》を攻撃!」

 

 《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》が曲刀を振るい、《キャノン・ソルジャー》を切り捨てる。

 

ニック LP:2550

 

「モンスターをセットしてターンを終了するよ」

「やるじゃないか。オレのターン、ドロー」

 

 押されているのに、ニックは余裕たっぷりの笑みを浮かべながらドローしている。

 

「《イエロー・ガジェット》を召喚」

 

イエロー・ガジェット

星4/地属性/機械族/攻:1200/守:1200

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。

デッキから「グリーン・ガジェット」1体を手札に加える。

 

「《イエロー・ガジェット》の効果でデッキから《グリーン・ガジェット》をサーチ。そして当然、《エンジンチューナー》の強化を受けるぜ」

 

イエロー・ガジェット

攻:1800/守:1200

 

「そして《イエロー・ガジェット》でセットモンスターを攻撃!」

 

 《イエロー・ガジェット》が僕のセットモンスターに体当たりする。

 

「セットモンスターは《名工 虎徹》!リバース効果で、装備魔法《運命の導き》を手札に加える!」

 

名工 虎徹

星2/炎属性/獣戦士族/攻:500/守:500

(1):このカードがリバースした場合に発動する。デッキから装備魔法カード1枚を手札に加える。

 

「《運命の導き》か…カードを1枚伏せてターンエンド」

「僕のターン、ドロー。《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》に《運命の導き》を装備!」

 

運命の導き

装備魔法

獣戦士族のみ装備可能。

装備モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できる。

 

「《運命の導き》を装備した獣戦士族モンスターは直接攻撃できる!羊トークン1体を生贄に捧げ、《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》でダイレクトアタック!」

 

 これが通れば、僕の勝ちだ…!

 

「リバースカードオープン!《攻撃の無力化》!」

 

 しかし、伏せカードの発動によって《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》の攻撃は阻まれた。

 

「そううまくはいかないか。カードを1枚伏せてターンエンド」

「ならオレのターンだ。ドロー!…よし!」

 

 ニックがガッツポーズしている。良いカードを引いたみたいだ。

 

「《イエロー・ガジェット》を生贄に《機械王》召喚!」

 

機械王

星6/地属性/機械族/攻:2200/守:2000

フィールド上に表側表示で存在する機械族モンスター1体につき、このカードの攻撃力は100ポイントアップする。

 

「《エンジンチューナー》と合わせて、攻撃力は1100上がるぜ」

 

機械王

攻:3300/守:2000

 

 

「《機械王》が、兄さんの《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》の攻撃力を超えた…!」

「…少々、不味い展開ですな」

 

 

「バトルだ!《機械王》で《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》を攻撃!ジェットパンチ!」

 

 パンサーウォリアーが《機械王》の拳に吹き飛ばされる。

 

「ぐあっ…」

 

吹雪 LP:3400

 

「しかし、タダではやられない!僕は罠カード、《奇跡の瞬間》を発動!《運命の導き》を装備した《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》が戦闘で破壊され墓地に送られた時、デッキまたは手札から《褐色のウォリアー》を特殊召喚する!守備表示!」

 

奇跡の瞬間

通常罠

「運命の導き」を装備した「漆黒の豹戦士パンサーウォリアー」が

戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。

デッキまたは手札から「褐色のウォリアー」1体を特殊召喚する。

 

褐色のウォリアー

星4/地属性/戦士族/攻撃力: 500/守備力:1800

1ターンに1度、自分のデッキからレベル4以下の獣戦士族モンスター1枚を選択して手札に加える事ができる。

また、このカードが表側攻撃表示で存在する限り、自分フィールド上の獣戦士族モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。

 

「しっかり後続を用意したか。ターンエンドだ」

「僕のターン、ドロー」

 

 …とはいえ、《褐色のウォリアー》に《機械王》を倒す力はない。今は守りに徹しよう。

 

「《褐色のウォリアー》の効果で、《黒い影の鬼王》を手札に加え、守備表示で召喚。ターンエンド」

「オレのターン、ドロー。《グリーン・ガジェット》を召喚」

 

グリーン・ガジェット

星4/地属性/機械族/攻:1400/守: 600

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。

デッキから「レッド・ガジェット」1体を手札に加える。

 

グリーン・ガジェット

攻:1700/守: 600

 

機械王

攻:3400/守:2000

 

「《グリーン・ガジェット》の効果で、《レッド・ガジェット》を手札に加えるぜ。そして、《褐色のウォリアー》に《『守備』封じ》を発動だ!」

「…ッ!」

 

『守備』封じ

通常魔法

(1):相手フィールドの守備表示モンスター1体を対象として発動できる。

その相手モンスターを表側攻撃表示にする。

 

 《褐色のウォリアー》の攻撃力はたったの500。それを攻撃表示にされるのは不味い!

 

「《グリーン・ガジェット》で《黒い影の鬼王》を攻撃!」

 

 《黒い影の鬼王》が《グリーン・ガジェット》に破壊される。

 

「次だ。《機械王》で《褐色のウォリアー》を攻撃!」

 

 さらに、《褐色のウォリアー》が《機械王》に殴り飛ばされた。

 

「ぐぅぅっ…!」

 

吹雪 LP:500

 

「ターンエンドだ」

 




 デュエルを2つ書いていたので、思ったより時間がかかってしまいました。次回はここまで遅くならないはずです。

 では次回、『ミニオンの意地!完全王と皇帝龍』でお会いしましょう!


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