具体的には、文章力が足りなくてバトル描写が……今後も、前に投稿した部分を直すときがあると思います。
時系列を整理したので、少し修正を加えた話がありますが、基本的には流れ変わっていないです。
再びシロナファンの方、スイマセン。
リオルのジョーカーがズガイドスのしねんのずつきに倒れ、僕はメリープのウールを繰り出した。
ズガイドスは岩タイプ。電気技は効くけど、地面タイプの技を持っているかもしれない。
「メリープか、ズガイドスは岩タイプだけだし電気技防げないのよねぇ……まあ、それでも力でねじ伏せるのみ!」
「ズガァアアアアアア!!」
チャンピオンクラスのトレーナー、ヒカリさんの一言でズガイドスは咆哮する。いや、それだけじゃない。さっきよりも力を上げている。
ズガイドスって基礎能力を上げる技はあまり覚えないはずなんだけど……これってどういうこと? いや、技マシンの可能性もある。
アルは今までみたポケモンの覚える技を必死に思い出している。
自分よりも格上の相手と戦う上で一番大事なのは情報。用いてくる技を予測して、一手二手先を予測しなければいけない。
「ウール、じゅうでん!!」
「メリメリィ!!」
どんな強化をしたか分からないが、自分も強化をする。ウールの使える技は10まんボルト、たいあたり、じゅうでん、そしてコットンガード。
まともにダメージを与えられるのは10まんボルトのみ。たいあたりは効果が低い。
コットンガードで先に防御を上げるべきであったかもしれないが、おそらくズガイドスの次の攻撃は……
「ズガイドス、とっしんよ!」
隙が出来たところに素早い一撃! そして、でんこうせっか系の先制攻撃技をズガイドスは覚えない。ならば、攻撃までの動作が速いとっしんが来る可能性が高かった。
少し、賭けだったがコレならいける。
「ウール、拡散10まんボルト!!」
「メェリィ!!」
通常、10まんボルトはビームのように一筋の線を描いて放たれる技である。
しかし、このときに放たれたソレはウールを中心に半球状に放たれた。
「ズ、ズガァ!?」
「え、え、どういうこと!?」
いわば、暴発に近い10まんボルトということだ。
特定の方向へ放つ技ではなく、あくまで防御のために用意した攻撃ということ。
とっしんはその特性上、真っ直ぐにしか進めない。こういった、全方位系の攻撃を攻撃行動中に避けるのは難しい。
「コットンガード!」
「メリー」
技に時間がかかるけど、コットンガードは防御力を一気に上げる。
物理に秀でたズガイドス相手なら効果は高い。
「ズガイドス、アイアンヘッドでぶっ飛ばしなさい!」
「ズガァ!」
「メリィ!?」
4つ目の技はアイアンヘッドか……ひるんじゃったけど、防御力も上がっているし、威力はそれほど――
「ウール!?」
「め、メリィ……」
「残念ね、さっきのはきあいだめよ!」
きあいだめ、自分の攻撃による急所へ当たる確立を引き上げる技。
先ほどの咆哮はまさに、気合をいれているかのようだった。
「3つ目はきあいだめだったのか……急所に当たったとか運が悪いよ」
「さあ、ドンドン行くわよ」
「ホント、運が悪いよ…………僕もヒカリさんもね」
「え?」
相手の特性位は覚えていていてほしいが、ヒカリのような普段は冷静でも、バトルになると熱中するタイプは時々、頭から知識が抜け落ちる。
予想外に面白い勝負だったからか、電気タイプのある特性を忘れていた。
「せいでんき。メリープの特性だよ。忘れてたの?」
「え、ああ!? ズガイドス!?」
「ガァァ……」
ズガイドスの体からは小さな電気が迸っており、それがズガイドスの身体を苦しめていた。
動こうとすれば動きを疎外する、状態異常――
「マヒ状態。攻撃は時々失敗するし、すばやさもさがるよね」
「ぬかったか……でも、それはそっちも一緒よ!」
「残念、じゅうでん」
「メリィィィィ!!」
「ズガイドス! しねんのずつき!!」
「ガアアアァァ……ッ!?」
「マヒった!?」
「いっけェェ!! 10まんボルトだ!!」
ウールがチャージした電力、コットンガードの状態でもあるからその毛はいつもより大きくなっている。なおかつ、充電したのでいつもより何倍も輝いている。
その姿、巨大な電気の塊のようだった。
そこから放たれる電撃は、いつもの数倍もの威力を秘めた渾身の一撃。
「スガァアアアアアア!?」
「ああ!?」
「さっきまでの分も合わせて、これで――」
たしかに、強力な一撃、相手の分析、技の繰り出す順番、状況を見極め、最良の一手を導き出すその手腕。その歳にしてはトレーナーとしての実力は高かった。
だが、圧倒的に経験が足りなかった。
「――うそ、だろ?」
「きあいのハチマキ。いい観察眼だけど、まだ小さいから道具とかは見たことないのかな?」
「あ――」
野生のポケモンはきのみを持っていることはあるけれど、こういった道具はあまり使わないから忘れていた。
それに、チャンピオンリーグなどの大会では道具使用禁止ルールが殆どで、アル自身はそういう戦い方をあまり見たことが無いのだ。
ソレゆえの敗北。
ズガイドスは持っている道具を悟られないように、巧妙に隠された場所にハチマキをつけていた。
相手に道具を知られないようにするのもまた、トレーナーの一つの腕。
四天王とチャンピオンという5連続の戦いを制したトレーナーはやはり実力が抜きでている。力だけでなく、経験も。
「さあ、きめちゃって! アイアンヘッド!!」
「ズガァアア!!」
そうして、アルはめのまえが まっくらに なった
◇◇◇
「……」
「さてと、ヒカリ……なにか言い残すことはあるかしら」
「シロナさんって過保護ですね」
「さてと、ルカリオとミカルゲとシビルドンとトゲキッスとグレイシア、そしてガブリアスのメンバーでこれからあなたにフルバトルを挑むわ」
「それガチのときのメンバーじゃないですか!? 前にワタルさんが暴走したときのメンバーですよね!? しかも一度もひんし状態にならなかったメンバーだし!!」
「あら、子供相手に大人気ないバトルしたの誰だったかしら?」
シロナ含め、一部の人しか知らないがアルの出生はかなり特殊である。
そのためなのか、同い年の子供より頭がいい。
だが、そんな彼もまだ7歳――もうすぐ8歳だが――なのである。
まだまだ幼い彼にとって、こうも連続で敗北するのはかなり堪えたようで(といってもその相手は二人ともチャンピオンクラスのトレーナーだが)、今は部屋で寝ている。
「だって、だって……コウキのバカァ!!」
「完全な八つ当たりじゃないのよ!!」
「わぁああああああん!! デートの約束すっぽかされたぁ!!」
「ええい! 私なんて彼氏いないのよ、神様(アルセウス)は私になんの恨みがあるっていうのよ!!」
もっとも、ヒカリはまだ12歳程度。女の子はそういう方面は早熟だが、男はいつまでも少年の心を持つといわれるぐらい遅い。
しかも、ヒカリの意中の相手のコウキは無自覚フラグ魔だからタチが悪い。
シロナも男運の無さはすごい。親しい男性といえば、同じチャンピオンのワタルやミクリ、元チャンピオンのダイゴぐらいだ。それぞれ個性が強すぎる上に、一番まともなダイゴも石マニア。自分の世界に入ると怪獣マニアとかといい勝負である。
そうなるとミクリが次点なのだが、アレと一緒にいるのはつかれる。
ワタルは論外。ファッションセンスが。
「はぁ、デンジは引きこもりだし、オーバはアフロ……どうしてこう、周りの男にまともなのがいないのか」
「シロナさん、アル君で逆光源氏計画しないでくださいよ」
「しないわよ!!」
流石にそれは無い。ただ、自分より先に恋人が出来たら許さないが。
「でも話題の合う人がねぇ……」
「歴女ですからねシロナさん。おまけにチャンピオン……高嶺過ぎるんですよ」
「…………あ、一人話の合う人がいたわ」
「マジですか!?」
「うん。ホウエン地方のフロンティアブレーンのジンダイさん」
「あぁ……あの冒険好きの。そういえば歴史にも詳しいですよねあの人。でも、シロナさん…………歳の差ありますね。っていうか、あの人って独身でしたっけ?」
「そうなのよねぇ……歳の差がそこまで離れていなかったらなぁ。結婚はしていないと思うんだけどね」
「バトルも強いし、申し分ないのになぁ……いかんせん歳の差か…………あれ、でもシロナさんの年齢を考えるとそこまで気にする必要は――」
「れいとうビームって、人に撃っても凍るだけで死にはしないわよ」
「すいません」
ガールズトークの夜は続く。具体的には徹夜の勢いで。
◇◇◇
そのガールズトークの真っ最中。
アルは部屋から出て外にいた。傍にはポケモンたちもいる。
「メリィ……」
「リオ……」
「ごめんな、俺が弱いばっかりに、お前達に痛い思いさせて」
「メリメリ!」
「リオ、リオリオ」
アレは、自分達が弱かったから。
アルはちゃんと指示してくれた。
まるでそう言っているかのように、二匹は声を上げる。
「グレイ! シア、シーア!!」
大丈夫、次に頑張ればそれでいいんだ。
この心配を生かせばいい。アルなら出来る。
もう1年以上一緒にいる相棒が何を言いたいのか、アルにはそれが分かった。
「ツララ……ああ、そうだよな。ウジウジしていちゃだめだよな!」
パンパン! と、頬を叩く。
気合十分、やることは決まった。
「よし、特訓するぞ。折角の誕生日までにこの黒星を挽回するんだ!」
「シーア!」
「メリィ!」
「リオッ!」
この負けを受け入れて次に生かす。
リーフのトロピウス戦では途中でシロナに止められたが、あのまま続けていたら確実に負けていた。
能力が足りなかったのもそうだが、あの戦いでは悪手の場合が多かった。それに、動揺してツララの能力を引き出しきれていなかった。
チャンスは沢山あったのだ。動揺しないで冷静に対処さえ出来ていれば。
ヒカリとの戦いでは冷静に対処できていた。
だけども能力が劣っていた。ただ一重に、力不足。
自分がきあいだめを忘れていたのも大きい。
いい勝負が出来たのだって、ジョーカーが体力を削り、ウールのせいでんきの特性があったからだ。次に戦えば負ける。今のままならば。
「ツララは今のままでも十分強いけど、技の連携をもっと考えた方がいい。ジョーカーはもっと威力を上げないとダメだ。ウールも強いけど、技のバリエーションが乏しい。たいあたりじゃなくて、別の技がいいな……そうだ、パワージェムならどうだろう」
「メリ?」
「岩タイプの特殊技……ウールなら、たしかレベルを上げれば覚えられるはずだよ」
「メリィ!」
「よし、ツララはジューカーと軽く戦いながら鍛えることにして、ウールは僕といっしょに技の練習だ!」
声を一つに、目標へと頑張る。
シロナたちには内緒での特訓、ジョーカーは初めて悔しさを感じた。強くなりたかった。だからこそ、その拳を鍛えた。
ウールは自分を恥じた。野生の頃から10まんボルトを使えて、自分は特別だと思った。だけど、それは慢心だった。だからこそ、ズガイドスに負けたのだ。
ツララは何よりも悲しんだ。弱い自分は要らないのではないかと。アルがそんなことを思うわけはないと分かっていてもだ。だからこそ、そんなことを考えた自分が悲しかったし、許せなかった。
アルは自分が子供だからと言い訳するつもりは無い。シロナはアルが14ぐらいになるまで旅を許さないつもりだろう。だけど、この敗北で感じたんだ。
もっと、もっと強くなりたい。自分に言い訳しないで、もっと真っ直ぐに、みんなと一緒に進みたいんだ。
◇◇◇
「はぁ、はぁ……もうすぐ日が明けるな」
「メリィ……」
「リオッ」
「シーア!」
「大丈夫、いけるよ。君なら絶対に」
「メリィ……メェェ!!」
大きい声を上げる。ウールはこの特訓の成果を一点に集中させる。
力を高め、今までの電気の力とは違う、別の力。
「パワージェム!!」
「メェェェェ!!」
ウールの周囲の地面から小石が次々と飛び出し、光り輝き始める。
そして、一際大きく輝いた次の瞬間、それらは前へと射出された。
「……やった、やったよウール!!」
「メリ、メリィイイ!! ……り、リ?」
「ウール?」
「シア?」
突然だった。ウールの様子がおかしくなり、少しずつ輝き始めた。
まるで、体内の電気が一気に放出されるかのように。
「メリメリメリ!?」
「う、うわぁあああ!? ちょ、ウール止められないの!?」
「メリ!?」
バリバリ放電し、爆発するかと思った。だが、必死に止まれ止まれと願ったからか、少しずつおさまってきた。
「な、なんだったんだ今の?」
「メリィ?」
結局、成果は出たので部屋に戻るアルだったが、そのときに見たのは未だにガールズトークを繰り広げる女二人だった。
ちょうど、話題はレッドさんについてだった。なんか多くの女性に好意をもたれた挙句に最後には旅に出ていろいろヤキモキさせているとかなんとか。
結局あの野郎はどうすんだとか色々恐ろしい発言が飛び交っていたが僕は知らない。ヒカリさんは誰かを思い出したのか、時々怖い顔をしていた。あの人はポケモンなのだろうか。自分の能力値が下がった気がする。
そういうことで、二人が恐くてアルはポケモンたちとともに布団を被ってブルブル震えながら眠りにつくことになった。
起きた時に世界地図を描いていなかったのは一重に彼の精神力は同年代を上回っていたからであろう。
結局負けてしまったアル君でした。
チャンピオンヒカリさんには勝てなかった。
不穏な感じを残しつつ次回に続く。
次回いつになるか分かりませんが。
XYがでたら、最終決戦後に普通に旅するだけの話を書くかもしれない。新地方で。
ちょっと変更してレッドさん関連のフラグは未回収ということに。
だってオリジン面白かったし、なんか女の子と絡んでいたし、そっちに合わせようかと。
もっとも、ダブルタイプとかに対応しているとは思えなかったので色々と自分で変えていますが。
現時点のレッドさんは15か16ぐらいです。
ちなみにエーフィ死亡説は無いです。
雪山の洞窟内で焚火の番してたり、食糧捜したりしている。
時々下山したり、エリカさんに追いかけられたり、カスミさんに勝負を挑まれたり、グリーンに怒られたり、ナツメさんにテレパシーで追跡されたりと色々ありまました。
たぶんシオンタウンに結構出没する。
ただし、リーフとは何故か出会わない。
今は最もポケモンマスターに近いトレーナーとして、活動中。ほとんどサバイバル生活だったり、トレーナー活動と、危険区域のポケモン調査だけで生計を立てられる凄い人。
現在の時間ではアルトマーレ観光中。その際にポケモンハンターからラティオスとラティアスを守るために戦うというハプニングもいつものこと。