超戦士伝説   作:ADONIS+

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10.超サイヤ人4

 先日の魔人ブウとの戦いは効率を重視していたのでいまいち楽しめなかった。だからリターンマッチです。より原作に近い並行世界に行って戦いを楽しむとしましょう。

 

 

エイジ774

 並行世界の『ドラゴンボール』の世界。私の前ではゴテンクスを吸収した魔人ブウが孫悟飯をボコっている。ミズナは瞬間移動でブウの後ろに現れて、気円斬で胴体と頭部から生えている触角みたいなものを切り落とす。

 

 胴体を切断したものの、ブウにはダメージを与えることはできなかった。あっさりと上半身と下半身を接合した。というか、こいつはすぐに新しくなるからスタミナ勝負をやっていたら体が持たない。

「お前は、そうか。まだ命知らずな者が現れたな」

 

 余裕なブウ。それを無視して超サイヤ人2になる。最初から全力ですよ。

 ミズナ(超サイヤ人2)が戦闘力3兆で、魔人ブウ(ゴテンクス吸収)が戦闘力3兆5000億。戦闘力の差は二割近くに及ぶが、これは勝敗を決定付けるほどではない。その程度の差であれば戦闘経験や工夫次第でいくらでも覆せるものなのだ。とはいえ、まともにぶつかれば力負けしてしまうのも事実だ。ならばどうするか。

 

 その答えは時間稼ぎだ。何も無理に戦う必要はない。ブウが放つ拳を避ける。密接するのを避けて一定の距離を保つ。気功波を叩き付けて巧みに動く。

「ぐ、ちょこまかと!?」

 

 ブウが気功波を放とうとすると別の角度から気功波を放ちずらす。

「い、いいかげんに……。がああっ!! し、しまったあ!?」

 

 ブウがもがきだした。タイムオーバーだ。ゴテンクスの服装からピッコロのマントに変わり、気もガクンと落ちた。

「残念、時間切れですね。これなら悟飯だけでも何とかなるわね」

 

 すでに悟飯はデンデによって復活していた。

「お前にとっても朗報だろう? カカロット」

 

 瞬間移動で現れた悟空に話しかける。

「おめえは誰だ?」

 

 警戒しているようだ。まあ、当然だね。この並行世界では私と悟空は初対面であるし、私の気を感じているでしょうから。

「私はミズナ。通りすがりのサイヤ人よ。まあ、今はそんなことを行っている場合じゃないわ」

「……ふん、これをなぜ繋げなかったと思う?」

 と、ブウは頭部の触角の切り口を見せた。

「うわあああ!!」

 

 ブウの肉片が悟飯を覆って、肉片がブウに飛び込んだ。

「し、しまったああ!!」

 

 悟空が叫ぶが私は表情を変えなかった。そう、これを望んでいたのだ。

「ふふふ、こいつはいい。さっきよりもパワーアップした上に、今度は時間制限無しだ」

「へえ、確かに結構強くなったね」

 

 魔人ブウの戦闘力は4兆まで上昇している。

「いいでしょう魔人ブウ。本気で戦って上げるわ」

「本気だと!? 今まで本気ではなかったとでも言う気か?」

 

 ブウが嘲笑するかのようにいうが、ミズナはそれに気にせずに右手でパワーボールを作り出して、それを投げようとする。

「はっ、それでオレを倒せると思っているのか!」

 

 そんなもの効きはしないと思っているのだろう。確かにそれは正しい。これでは魔人ブウを倒すことはできないが、これはブウにぶつける為の物ではない。ミズナはそれを遥か上空に投擲する。

 

「なにっ!?」

 

 見当はずれの方向に行くパワーボールに違和感を感じたのだろう驚いた顔をする。

「はじけて、まざれ!?」

 

 言葉と共に上空に向けた右手を握りしめて、打ち上げられたパワーボールが発光すると共に上空に月が出現した。

 

 

『ドラゴンボール』では宇宙人の中には変身能力を持つ者がいて、サイヤ人は超サイヤ人に変身する他に大猿に変身する事が出来た。サイヤ人は、1700万ゼノ以上のブルーツ波により大猿となるが、それにはシッポと満月という条件がある。シッポはともかく満月というのは制限が厳しいが、これには抜け道がある。満月がないなら作ればいい。

 パワーボール。サイヤ人の中でも一部のエリート戦士のサイヤ人にしか作れないといわれているそれは、星の大気と混じることで人工的な満月となる。実際には、パワーボールを作れるだけの戦闘力が必要なだけで、それを作れる者はフリーザによってサイヤ人が激減する以前の段階では限れていたにすぎなかった。当然、エリート戦士にして当時のサイヤ人たちとは比べ者にならないほどに強いミズナがパワーボールを作れない理由はない。

 

 

「な、なんだと!?」

 

 ブウが驚愕する。

 ミズナの筋肉は隆起して膨れ上がっている。いや筋肉だけではない。体全体が巨大化していく。それは金色の体毛を持つ大猿。

「ガアアア!!」

 

 叫ぶ金色の大猿であったが、すぐにその大猿は光に包まれてその姿が縮んでいく。そこにいたのは一人の少女。金色のオーラに包まれて、黒髪を腰の辺りまで伸ばし、金色の瞳。17歳ほどの姿で胸も大きく、腰はくびれ、尻は膨らんでいる。どうみても抜群のスタイルを持つ美少女という感じだった。その身を包む服は『魔法少女リリカルなのはStrikerS』の聖王ヴィヴィオの防護服に似ている。

 超サイヤ人4。『ドラゴンボールGT』において超サイヤ人の最終形態。恐るべきことに通常時の20万倍も戦闘力が向上して、更にその大猿化と同等の10倍パワーを引き出すことができる。つまり戦闘力が通常時の20万倍~最大200万倍まで向上できるわけである。

 

 本来の超サイヤ人4は胸と頭部を除いて赤い体毛に覆われた上半身を露出しているが、ミズナの場合は女性である為か、孫悟空やベジータのように上半身を露出していない。そして死神によって12歳の年齢で固定された筈なのに17歳ほどの姿となっていた。これはドラゴンボールにより子供の姿になった悟空が超サイヤ人4なったときは大人の姿になった為に、そのイメージがミズナの姿に影響を与えていた為だ。

 

 

「これが超サイヤ人4よ。光栄に思いなさい魔人ブウ。実戦でこの姿になるのはお前が初めてだからね」

 

 これまでの敵は最高でも超サイヤ人2で片づけていた。本当の意味で全力全開になる必要がなかったのだ。

「ふん、いくら変身しようが!」

 

 ミズナを侮ったブウが殴りかかってくるが、逆にブウの顔面を蹴り飛ばず。

「鼻血がでているよ。前みたいに鼻がないほうがいいんじゃないの?」

 

 ミズナは微笑を浮かべる。

「オレを怒らせれば、怒らせるほど、お前は苦しんで死んでいることになるのだぞ」

 

 ブウは寝言をほざく。どうやらまだ分かっていないようだ。

 ミズナはブウを殴りつける。ブウは蹴りを放つが、それを軽々と避けて、ブウの頭上から肘を叩き込んだ。そのあまりの威力にブウが下の地面にたたき落とされる。

「……」

「おやおや、急に無口になったね」

 

 無言で上昇してきたブウをあざ笑うと、ブウは口から何かを四つ出していく。それは上半身はブウに似ているが、どこか幽霊のような外見をしている。

「へえ、吸収したゴテンクスの技か」

「ほう、知っていたか。少しでも触れれば木っ端微塵だ!」

 

 四体のゴーストたちが突進しているが遅い。ミズナは容易くその場を離れる。

「こいつはおまけよ!」

 

 気功弾を四つゴーストたちに投げつけた。ゴーストたちはそれとぶつかりすべて爆発してしまう。これがこの技の弱点。何かにぶつかれば爆発するならば、適当な物をぶつけるだけでいい。

「そんなちゃちな技が効くと思ったの? 子供が考えた技だよ。相当焦っているね」

「ぐ、おおお!!」

 

 技が効かなかったブウが白い煙を出して辺りを包んでいく。

「はははっ、これなどどうだ! オレの姿が見えまい」

 

 目くらましか。こんなものが通用すると思っているのかバカめ。気を感じてブウをボコボコにしていく。

「ガハッ! なぜだ!?」

「重要なのは気を感じること。お前は目で追っているから私に付いてこれない」

 

 まあ、気で相手の動きを読んでも戦闘力に差がありすぎたらどうしようもないけどね。

「くそっ!」

 

 触角を向けてくる。くるか! ブウが触角の先から放出する光線を回避する。

「なっ!」

「そんなの喰らう分けないでしょ。マヌケ!」

 

 お返しに蹴り飛ばす。生物を含めた物を変化させる光線はそれなりに厄介ではあるが、それなりの動作が必要であるので、今のミズナならば避けるのは簡単だ。

「くそっ!!」

「やれやれ最強の魔人とかいってるくせに大したことないね。つまらないね。そろそろ死ぬか?」

「ぬがあああ!! 汚いぞ貴様! 変身なんかしやがって!?」

 

 絶叫して襲いかかるブウ。

「よく言うわ。お前は散々他人を吸収してきた癖に」

 

 ブウの言葉にミズナは呆れるが、その顔は嬉しそうだった。

 

 

 戦闘民族サイヤ人。それは戦闘をとことん楽しむ本能が強く、しかも相手が強ければ強いほどその喜びは大きくなる。これはミズナとて例外ではなく、監察軍での活動では己の闘争本能との満たす事を重視していた。そう曲がりなりにも自分に超サイヤ人4にまでならせた魔人ブウとの戦いを心底楽しみたいのだ。

 

 そういった意味では魔人ブウは最適だろう。確実に勝てるだけの戦闘力でありながらも弱すぎないのだから。最もそれはミズナになぶり殺しになるという意味であり、ブウにとっては不運だっただろう。

 

 

ベジータside

 ベジータがその場に来たとき辺りには凄まじい衝撃音が響いていた。強大な力を持つ二人のぶつかり合い。双方共ベジータを遥かに上回っていたが、片方がもう一方を圧倒していた。

「これはサイヤ人?」

 

 サイヤ人の気配を持つ女が圧倒的な強さでブウを押しまくっていた。一体どういう事だ?

 

 

ミズナside

「ガハッ!!」

 

 ボロボロのブウ。そろそろ潮時かな。

 超サイヤ人4となったミズナの戦闘力は6000兆~6京で、魔人ブウ(悟飯吸収)が4兆であり、戦闘力の差が一気に開いていた。ミズナは超サイヤ人4になると超サイヤ人2の2000倍~20000倍の戦闘力になる。先程まではブウの戦闘力の方がミズナを上回っていたが大逆転した。今のミズナの戦闘力はブウの1500倍もあり、ここまで差があると創意工夫でどうにかなるものではない。

「たっぷり楽しませて貰ったわ。そろそろ死ね」

 

 冷徹に死刑宣告をする。

「はっ!!」

 

 ブウに向けて右手を突き出して細胞ごと消し去った。呆気ないがまあこんなものだろう。魔人ブウが完全に消滅したのを確認して私はその並行世界から転移した。




超戦士伝説オリジナルの戦闘力情報

ミズナ(通常):戦闘力300億
魔人ブウ(悪):戦闘力1兆5000億
ゴテンクス(超サイヤ人3):戦闘力2兆
孫悟飯:戦闘力2兆5000億
ミズナ(超サイヤ人2):戦闘力3兆
魔人ブウ(ゴテンクス吸収):戦闘力3兆5000億
魔人ブウ(悟飯吸収):戦闘力4兆
ミズナ(超サイヤ人4):戦闘力6000兆~6京
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