エイジ738
地球にて8年にも及ぶ子育ての結果、なんとか五人の正しい心を持つサイヤ人を用意することができるようになった。この子育てでは、最低限の戦闘力を持たせるために子供たちを鍛えていたが、それ以上に良い子になるように情操教育に力を入れていた。
正直、超サイヤ人ゴッドの強さは直接ゴッドになるサイヤ人の強さに比例されるが、エネルギーを送る五人のサイヤ人の場合は強さの強弱はあまり関係ない。正しい心を持っていればそれでいいのだ。
その為、子供たちは私に多少のエネルギーを渡せればそれでよく、それならば過剰な戦闘力は必要ない。つまり子供たちに過剰な修行をさせる必要はないのだ。
とはいえ、サイヤ人と地球人の混血である子供たちはかなりの才能をもっており、この時期のサイヤ人の子供の平均を上回っていた。といっても、原作の孫悟天やトランクスのように7歳で超サイヤ人になったりするような反則的な強さではない。あくまで戦闘力3000~5000とこの時期のサイヤ人の子供の平均を上回っているだけである。
私が超サイヤ人4になれるようになり、超サイヤ人ゴッドにすらなろうとする段階なのを考えるとあまりにも非力であるが、それは別に問題ないからいいだろう。というか、この子たちが今の私と同じ強さになるとしたらどれだけかかるかわかったものではないし、そこまで悠長に待つつもりはない。
そんなわけで、とうとう超サイヤ人ゴッドになるために儀式を行った。五人のサイヤ人のエネルギーが私に流れ込み、やがてそれは赤いオーラとして収束した。
超サイヤ人のように髪が逆立つわけでもなく通常状態から髪と瞳が赤くなり、身にまとうオーラが赤く輝くようになっただけであるが、これまでとはまるで違う。超サイヤ人4よりも強大な力でありながら、まるで悟りを開いたかのようなすみきった心となっていた。
しかし、この超サイヤ人ゴッドには制限時間がある上、ゴッドになる為に一々儀式をやらないといけないのは不便極まりない。その為、まずはゴッドの力を取り込んで自力で超サイヤ人ゴッドになれるようになり、次にゴッドになれる時間を延ばす修行を行わないといけない。
その後、数日に渡って超サイヤ人ゴッドの修行を繰り返してゴッドの力を完全にものにして単独でゴッドになれるようになった上で超サイヤ人ゴッド超サイヤ人になった。これは超サイヤ人ゴッドになった状態で超サイヤ人になった形態の事で、呼び名がやたら長いので『ドラゴンボール超』では超サイヤ人ブルーと縮小されている。
この状態になると、超サイヤ人ゴッドの時とは違い髪が逆立つだけでなく、髪と瞳が青くなり、身にまとうオーラが青く輝くようになる。ようするに『ドラゴンボール超』の孫悟空とベジータと同じ状態だ。
これはサイヤ人の最強モードであるが、私の場合は更に上がある。そう、超サイヤ人ゴッドに超サイヤ人の力を上乗せできるなら、超サイヤ人ゴッドに超サイヤ人4の力を上乗せできる筈なのだ。では実際にやりますか。
「はあああっーーー!」
力を高めると共に私の身体は大きく変化していく。外見年齢が12歳ほどであった私は17歳ほどの姿になり、黒髪を腰のあたりまで伸ばして、青い瞳で、その体は青いオーラに包まれていた。
要は私の超サイヤ人4状態から瞳の色と体を包むオーラの色が青色になっただけで、大した変化はないのだが、その身に存在する圧倒的な力は通常の超サイヤ人4に比べると桁違いどころか次元が違っていた。
「これが超サイヤ人ゴッドに超サイヤ人4の力を上乗せした状態か。さしずめ超サイヤ人ゴッド超サイヤ人4というべきかしら」
確かにそうとしか言えないが、呼び名がやたらと長すぎる。そんなどうでもいいことを考えていたら、変身に限界が来てしまい、通常状態に戻ってしまった。しかも、やたら体力を披露しており、疲労困憊になってしまった。そうなった理由は言うまでもなくわかりきっている。
「この変身は少々早すぎたようね」
今の私は超サイヤ人ブルーにすら慣れていないというのに、強大過ぎる変身を行ってしまった為に一気に限界が来て変身が解けたばかりは疲労困憊状態になってしまったのだろう。
現状で無理に超サイヤ人ゴッド超サイヤ人4になっても私が自滅してしまう可能性が極めて高く、とても実戦で使える変身ではない。ゆえにまずは超サイヤ人ブルーに慣れてからこの変身に挑むべきだろう。
「やあ、君は超サイヤ人ゴッドになれるようだね」
そんな疲労困憊の私にいきなり話しかけてきたのは、紫色の人型な猫。ぶっちゃけ破壊神ビルスだった。
「貴方はビルス様! 何故このような辺境の星に!」
いや、理由は分かる。私が超サイヤ人ゴッドになって修行を繰り返していたからその気配を察知してこの地球にやってきたのだろうが、何もこんな時に来るなんて、タイミングが悪いにもほどがある。
「いやね。僕の強敵になりそうな君を見つけたから戦いに来たんだよ」
まずい。こんな疲労困憊状態では超サイヤ人ブルーどころか超サイヤ人ゴッドになることさえできない。これでは破壊神ビルスと戦えるわけがない。ここはなんとしても戦いを避けなければならない。
「私には戦う理由がないので、お断りします」
「僕がわざわざ戦いに来たっていうのに断るだって。なら、この星ごと破壊しようか」
そういってビルスは小さなエネルギーを私に放つ。私は慌ててそれを回避したが、それは地球に着弾してしまい、地球そのものが崩壊してしまった。
「ちいっ!」
私は疲労困憊しているがなんとかバリアをはって地球の崩壊から身を守った。正直な話今の私ならば地球が消滅してもその余波に耐えることができるが、酸素がない宇宙空間で生存することはできない為、バリアをはって自分のまわりの空気を確保しておかないと死んでしまうのだ。
「いきなり地球を破壊するなんて、なんて理不尽な!」
私はビルスに怒りつつも地球にいた子供たちの気を探る。
「あの子たちはどうなっているか、なんて確認するまでもないわね」
言うまでもなく、戦闘力3000~5000程度では星の爆発に巻き込まれて耐えられるわけがない。例え耐えられたとしても宇宙空間では生き残れない為どのみち生きてはいないのだ。
あの子たちはゴッドになる為に道具であったが、何年も暮らしていた家族を殺されて何とも思わないわけがないが、今はここから移動しなくてはいけない。私はバリアを維持したままヤードラット星に瞬間移動した。
ここで何故ヤードラット星かといえば、私が行ったことがあるのが地球、惑星ベジータ、ヤードラット星しかなく、この時期には惑星ベジータはフリーザに破壊されている為、ヤードラット星以外の選択肢がないのだ。
そしてヤードラット星に移動した私は、ホイポイカプセルで宇宙船を出して監察軍本部に帰還したのであった。
「そうか、そんな事があったのか。あの子供たちの事は残念だったね」
監察軍本部で私はトレーズに今回の事を報告していた。
「それで超サイヤ人ゴッドに関しても問題ないのかね?」
「ええ、それは問題ないわ。超サイヤ人ブルーなら問題なくなれるから、それから修行していけばいいだけだしね」
ビルスという横槍の所為で滅茶苦茶になってしまったが、最低限の成果は上げていた。正直ビルスには腸煮えくり返るが一々仕返しなどやるつもりはない。仕返しなど不毛な事だというものあるが、並行世界など無限にあるから、一々ビルスを相手にできないという理由もある。
それにしても原作開始前に地球が崩壊してしまうなんて原作ブレイクもいいところです。あの世界の歴史は滅茶苦茶ですが、私の知った事ではありません。文句があるならビルスに言ってください。
「それにしても超サイヤ人ゴッド超サイヤ人4か。なんとも出鱈目というべきだろうが、ベヅァーを相手にするならそれも必要だろうね」
「ええ、必ずあれをものにして見せるわ」
ビルスの所為でドタバタしてしまったが、超サイヤ人ゴッド超サイヤ人4に手が届いたのだ。これなら次のベヅァーとの戦いにも備えることができるだろう。
解説
超戦士伝説オリジナルの戦闘力情報(1垓=10の20乗)
超サイヤ人(戦闘力が通常時の50倍)
超サイヤ人2(戦闘力が通常時の100倍)
超サイヤ人3(戦闘力が通常時の400倍)
超サイヤ人4(戦闘力が通常時の20万倍~200万倍)
超々フルパワー超サイヤ人4(戦闘力が通常時の1000万倍~1億倍)
超サイヤ人ゴッド(戦闘力が通常時の100万倍)
超サイヤ人ブルー(戦闘力が通常時の1億倍)
超サイヤ人ゴッド超サイヤ人4(戦闘力が通常時の2000億倍~2兆倍)
超サイヤ人ゴッド超々フルパワーサイヤ人4(戦闘力が10兆倍~100兆倍)
あとがき
今回はミズナが超サイヤ人ゴッド超サイヤ人4を目指すという話です。その後、ミズナは修行を重ねて超サイヤ人ゴッド超サイヤ人4という出鱈目な力をものにしますが、それは余談です。