というわけで更新です。
「そもそも肥満細胞のせいだろ!?」
「いーやB細胞のせいね!B細胞のBはバカのBなのよ!」
「んだとこの肥満細胞!!」
あああああ、マスト細胞さんとB細胞くんが口論しているうう!?
近隣の細胞たちも巻き込んだ大喧嘩に発展する。
って、なにか聞こえない??
「ミツハさーーん!」
「呼ばれてんぞ?ミツハ?」
え?
「ミツハさーん!?」
あ。
「ミツハさあああああんっ!!!」
いだああっ!?
知り合いの赤血球のひとり、OK-2083番。通称、《赤光弾》。フタバと呼ばれている。
彼女が運んできた黒くて私たちの身長ほどもある球体がもろに当たったみたいだ。
というかマジで痛い。
「大丈夫か、ミツハ?」
レイレイーー、全然大丈夫じゃないーー。
ていうかこの黒い球体、一体何なんだろう?
と思っていたら。
うぃー、がしゃん、と球体が真っ二つに分かれて、中から二足歩行ロボットが出てきた。口部分が出っ張ってて、手は何本もの管で出来ている。
「おいおいおい……」
レイレイが呆れた声で呟いた。
「そいつ、ステロイドじゃねえか。騒動起こしたヤツら一掃するタイプの。」
「「「「「えっ……?」」」」」
唖然、呆然。思考が一時停止する。
《目標・細胞・確認。排除・シマス》
ロボット──ステロイドの声。って、排除??
「ねぇコイツ、私達狙ってない!?」
「ああ。というか……このままじゃ俺たち全員おじゃんだ。逃げるぞっ!!殿は俺たちが行く!早く!!」
レイレイに急かされて走り出す赤血球達と細胞達。
そして離脱準備を始めた私達の背後で……
ちゅどーーん!と、レーザービームが発射された。幹線道路が付近の団地を巻き込んで破裂する。
特に執拗に狙われたのは、B細胞くんとマストさん。まあ、スギ花粉アレルギーは特にこの2人が鍵となって引き起こされたのは間違いない。
破壊される街、上がる煙。
その光景を見て皆が思ったそうだ。
「ステロイドより、B細胞とかマスト細胞の方が真面目に仕事してた」
と。
ステロイドの暴走により、組織はかなり破壊されたものの、一連の動乱のそもそもの原因だったスギ花粉アレルゲン達は居なくなり、後に残るのは廃墟と私達。
「……とりあえず、直そうか。」
少しずつ少しずつ、組織修復は進んでいった。
「……っと。ちょっと書きすぎたかなー??今日の業務報告。」
共用のペンをペン立てに入れ、ぐいっと伸びをする。
「眠。寝よ、マジで。ココ最近連勤ばっかだったし」
そうして向かう先は、とっっても寝やすい、布団付きの辺縁プール。
明日も頑張ろう。
そう思いながら、私は眠りについた。