主人公なのに久々な出番な気がする…………。それと、今回はハチマンが無双します。
〈八幡 Side〉
俺は巨人の足音を察知し、先ほど救援要請が上がった箇所へと向かっていた。そして、その現場に着くと、何人かの兵士が巨人に殺され既に息絶えていた。ちっ、また何人もの命が減ってしまった。どうして、この世界はこんなに残酷なんだよ……………。
殺して殺されて、そんなのが繰り返されても誰も幸せになることなんてできないはずなのにな…………。
俺は今までもたくさんの死を目の前で見てきた。親しい者が目の前で死んだ時ももちろんある。俺はその時誓ったんだ……! 救える命が有る限り絶対に諦めないと!
俺は今目の前で襲われている兵士を助けるために、立体起動装置のアンカーを巨人の背中に打ち込みうなじを切りつけた。
まず一体目を討伐した。周りにいるのは残り四体か…………。
俺は周りの状況をとっさに判断し、一体目を討伐した勢いで、更に二体の巨人のうなじを剥ぎ取った。
そして、切れ味が落ちたブレードの刃を外すの同時に、残り二体の巨人へ飛ばした。一枚ずつそれぞれの巨人の目へと刃が命中し、巨人は目を押さえながら痛がっていた。その隙に刃を交換し、巨人の背後へと飛び残り二体のうなじを剥ぎ取った。
俺は5体の巨人を数分で駆逐した。 周りの安全を確認し、生きている兵士達に話しかけた。
生き残ったのは10人か……………。
「おい! 大丈夫か、お前達! 生きている者で負傷している奴はいるか!?」
兵士達「私達は大丈夫です! ハチマン隊長すみません、助かりました! しかし、たくさんの兵士達が………………」
俺は兵士達からその言葉を聞き安心した。
「……………そうか。いや、お前達だけでも生きていてくれて良かったよ。それより、周辺の状況が分かる奴はいるか? 」
兵士1「はっ! ここから北東に少し進んだ所に拠点があります! そこにも巨人が何体か向かうのを見ました。急いで援護に向かった方がよろしいかと思われます!」
何だと!? ちっ、お願いだから生きていてくれよ!
「分かった! 教えてくれてありがとな。お前達は、俺と共に、北東の拠点の防衛班に合流し、周辺の巨人を駆逐しながら、第二旅団最左翼の班と合流する! 良いな!?
俺が近くにいる限り、お前達の命は絶対守る! だから、お前達も何がなんでも生き残る方法だけを考えながら戦え! 生き抜くために心臓を捧げよ! 絶対に死ぬことは許さない!
分かったな!? それじゃあ、行くぞ!」
俺の言葉に兵士達は、闘志を目に宿しながら言った。
兵士達「はっ! 私達はハチマン隊長と共に戦い、最後まで生き残り、どこまでもついていきます! ハチマン隊長の為に心臓を捧げます!」
「ホント俺についてくるとか物好きな奴等だな。」
俺はその言葉を聞き苦笑いをして、北東の拠点へと向かうのだった。
北東の拠点に近づいてくると、巨人達が襲撃に来ていたのが確認できた。すると、女性の悲鳴が聞こえた。
???「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
誰か助けてぇぇぇぇぇ!」
今の声はペトラか!? くそっ! 間に合ってくれよ!
「俺は悲鳴が聞こえた場所へ向かう! お前達は、周辺の巨人を駆逐しろ! 各自連携をし、ピンチとなったら、すぐに救援信号を出してお互いをフォローしあえ! 分かったな!?
拠点を取り返すぞ! 各自散開!」
兵士達「はっ! 隊長もお気をつけて!」
俺は隊員と別れ、急いで悲鳴が聞こえた場所へ向かった。すると、また悲鳴が聞こえてきた。
ペトラ「ひっ! 辞めてよ! 私はまだ死にたくないのよ! まだ、好きな人にも気持ち伝えてないのよ…………。お願いだから殺さないで………
嫌だよぉ、死にたくないよ。 誰か、助けて。」
見えた! まだ、生きているな。だがピンチなことには変わらないな。周辺には5体の奇行主か…………。 瞬殺してペトラを助け出さないとな!
俺は、ペトラを掴んでいる巨人の腕の上に立ち、ペトラに近づき安心させるように頭を撫でながら話しかけた。
ハチマン「おいおい。あれだけ俺の下で働きたいって言ってたんだから、ろくに働きもしないで諦めるんじゃねえよ。 それと、戦うことを最後まで諦めるな! 諦めて自分の意思を曲げてしまったら、最後だ。っても、新兵に成りたてだと難しいかもしれないがな。
さてと、おい巨人ども。そこにいる可愛い新兵を返してもらうぞ!
そして、俺の部下ども痛めつけた対価は払って貰うぞ!
それと、もう大丈夫だ、ペトラ。安心して待ってろ。すぐに片付ける!」
ペトラ「……………え?」
俺はまず、こちらにうなじを向けている二体の巨人にブレードに着いていた刃を飛ばし、うなじに命中させ絶命させた。
すぐにアンカーを射出し、その刃を回収し付けた。そして、その勢いを利用し残り二体の巨人を討伐し、最後にペトラを掴んでいた巨人のうなじを削るのと同時に首を撥ね飛ばした。その影響で、ペトラは巨人の手から放り投げだされた。
俺は、即座にペトラをお姫様抱っこのような形で抱き抱え、近くの建物の屋根の上に着地して周囲の安全が確認できると、彼女に笑顔で話しかけた。
「ペトラ、大丈夫だったか?」
最初はぼうっとしていたみたいだが、助かったのが分かり急に抱きつかれて、俺は混乱するのだった。
ペトラ「ぐすっ、………………ハチマンさん! 怖かったです。急に……………巨人が…………攻めてきて、先輩達が……………みんな殺されれちゃって、私も………最後食べられそうになって………、誰も周りにいない状態で死ぬんだと思っていたら……………ぐすっ。」
ペトラは泣きながら、小さい声で俺にそう語った。
「そうか。怖かったな。もう大丈夫だ。」
俺はそう言い、彼女が落ち着き泣き止むまで背中を撫で続けるのだった……………。