好きな人から愛する人に変わった形ですかね。 原作では悲惨な運命をたどった彼女をこの作品では、ヒロイン力を上げて、全力で救済していきたいと思います!
〈ハチマンSide〉
ペトラの背中を撫で続け、10分ぐらい時間がたった。彼女はようやく落ち着き泣き止んできたみたいだ。
「落ち着いたか?」
ペトラ「…………はい。みっともない姿を見せてしまいすみませんでした。それと…………、私の今の姿酷いですし、恥ずかしいので少し離れても宜しいでしょうか?///」
彼女は、顔を真っ赤にしながらそう言った。
俺は今の状況を確認した。えっと、これって周りから見たら抱きあっている状況だよな...?
やべー。俺が女子にセクハラしてる状態じゃないか! しかも、ペトラさん恐怖で漏らしてしまいズボンが濡れているので、余計に不味い状態ですね。完全に俺が鬼畜になってしまうじゃねぇか……………………。
なるほど。だから、ペトラさん、顔を真っ赤にして怒っているんですね。すみません、すぐ離れますので、お願いですから通報しないでください。
「すまない、悪かった。それと、これを体にかけておけ。体が冷えて寒いだろう。もう少ししたら仲間も来るだろうから、女性兵士に指示を出して替えの服などを持って来てもらうようにする。」
俺は彼女にそう言いながら、俺は離れた。離れる瞬間彼女は、すごく寂しそうな顔をしていた。
どうしてそんな顔をするんですか、ペトラさん? 勘違いしてしまいますよ? ボッチの俺が勘違いして告白してフラれる未来まで見えるな。ってか、結局フラれるのかよ…………。
ペトラ「すみません。えっと、臭いますよね……? ぐすっ。」
俺がアホなことを考えている間に、ペトラはそう聞いてきた。俺の反応が無いことを肯定と捉え、彼女は再び涙目になっていた。俺は慌てて彼女の問いに返答した。
「だ、大丈夫だ! あまり臭わないから、気にする必要は無いぞ! だから、泣くな!」
俺は子供をあやすように、ペトラの頭を撫でた。
ペトラ「////」
すると、立体起動装置の音がして、そちらを向いてみると
兵士達「隊長………………。新兵泣かして、何をしているんですか?」
そこには周りの巨人を掃除し終わった部下達が、犯罪者を見るような冷たい目をしながら俺を見ているのだった…………。
あれ? ここは氷河期かな? すごく寒くなってきたんですが…………
しかも、女性兵士の殺気がすごいんですけど? 俺はここで殺されるんですかね?
女性兵士達が、俺達に近づいてきて目が笑っていない笑顔で死刑宣告をするのだった。
女性兵士達「ハチマン隊長。新兵を離し、そこに正座してください(なさい)(しろ)!」
俺は、約束された死を覚悟して部下の指示に従うのだった…………。
〈ハチマン Side out〉
〈ペトラ Side〉
私はハチマンさんに助けられた後、女性の先輩兵士に離れた場所に連れていかれて、着替えを渡された。
女性兵士1「はい、どうぞ。これ着替えね。いつまでもその格好じゃ居られないでしょう?
私が見張っているから、ここで着替えると良いわ。」
私は着替えを受け取り、濡れた服を脱ぎ着替えながら先輩に返答した。
「ありがとうございます。 みっともない姿を見せてしまい申し訳ありません。」
女性兵士1「気にしなくても大丈夫よ。私も初めての調査任務の時は貴女と同じ状態だったから。訓練兵を卒業した新兵恒例の伝統行事みたいなものだもの。誰だって初めて巨人を目にして、近くで人が死んでしまったら恐怖でそうなるわ。」
「そうですね…………。ハチマンさんに助けられた時にこう思ったんです。私を救ってくれたヒーローで、それと同時にこの人は私達とはかけ離れた存在では無いのか?って………。」
女性兵士1「そっか………。まあ、ハチマン隊長の強さを見てるとそう思う気持ちも分かるわ。
でもね、あの人って誰よりも人間らしいのよ?部下が死んだら悲しむし、みんなが楽しそうにしてたら笑って、いじられ過ぎたらいじけたりもする。部下が困っていたら、すぐさま助けてくれる。
あまり表に出さない人なんだけど、近くで見ていて付き合いも長くなればすごく分かりやすい人間のよ。
だから、ハチマン隊に所属する人は、隊長のことが大好きなのよ。まあ、あの人は天然で女性をおとすことが多いから、女性陣は彼に恋してる人が多いんだけどね。なぜか、ファンクラブまでいつの間にか出来てるし…………。
貴女だってそうなんでしょ?」
「は、はい////」
私は、顔を赤くしながら答えた。
先輩からハチマン隊長の話を聞き、私はハチマンさんも私達と同じ人間なんだと実感した。それと同時に彼のことを更に知り、お互いに助け合いたいと思った。そして、ずっと彼の隣に立って歩き続けたいと思った。
って、私は何を考えてるのよ/// そりゃあ、ハチマンさんと結婚できるものなら、結婚して家庭を持ちたいけど///
私が何を考えているか、分かっているかのように先輩が言った。
女性兵士1「ふふっ、ライバルが多くて大変よ? さてと、着替え終わったみたいだし隊長の所へ戻りましょうか。」
「はっ、はい!」
私は考えを振り払い返事をして、先輩と共にハチマンさんがいる場所へと戻り、誤解をとき説教されているハチマンさんを助けるのだった…………。
〈ペトラ Side out〉
〈ハチマン Side〉
あれから、30分ぐらい説教をされようやく解放された。その間に優秀な部下達は、周りの状況を確認し終えて、何人かの女性陣はペトラを着替えさせていた。そして、残りの部下達は、拠点をいつの間にか作成し、全員のガスボンベと武器の補給を行っていた。
……………うん、ホント優秀な部下達ですね。ただ、男性陣は周囲の情報を集める前に助けて欲しかったかな? 着替え終わり戻ってきたペトラさんに助けてもらわなかったら、まだ説教が続いていたからね? こんな俺を見捨てず救ってくれたペトラさんは天使だと思います。マジ天使だよ! 大事なことなので二回言いました。
ペトラ「ハチマン隊長、私のせいでご迷惑をおかけました。先ほどは、巨人から私の命を救っていただきありがとうございました。感謝しきれないぐらいの恩ができました。私に出来ることがあったら、何でも言ってください!」
「気にするな。誰だって初めての任務で巨人に遭遇したらああなる。
それでも気がすまないって言うならそうだな…………。
なら、死なないでくれ。お前が生きているだけで俺は安心出来るんだ。それを守ってさえしてくれれば俺は文句無いぞ。ペトラも含めた部下達が死なないように、俺も全力でお前達を守るからな。」
俺は微笑みながらペトラにそう言った。
ペトラ「……………/// ひゃ、ひゃい!
私も死なないよう頑張りますので、ハチマンさんも絶対に死なないでください///」
ペトラさん、お顔が真っ赤ですよ?どうして怒ってるんですか?
何か堪にさわることをしたのだろうか。それとも熱でもあるのか?
まあ、本人が何も言わないってことは大丈夫だろう。
「ありがとな。さてと、周囲の状況は現在どうなっている?」
男性兵士1「はっ! 現在、我々周辺に巨人は見えません。それと、隊長が説教されている間に団長から伝令が来ました。他の隊の周辺にも巨人が大量発生し、対象しているとのことです。
その為合流は難しく、各隊で状況を切り抜けて、各小隊で壁内に帰還しろとのことです!」
「そうか。伝令聞いてくれてありがとな。ガスと武器の補給と馬の準備はどうなっている?」
女性兵士1「はっ! 兵士全員のガスと武器の補給は終わり、馬の準備は既に完了しています!」
「分かった。そっちもありがとな。これから……」
俺がそう言った瞬間、南西の方角から救援信号が上がった。
ペトラ「え? あそこは、イルゼが担当している場所の近くよね…………?」
ペトラのその言葉を聞き、救援信号が上がった箇所を詳しく観察した。
あそこは、第二旅団最左翼か。
俺の部下の班がいる場所じゃねぇか!
しかも、もう一人の新兵がいる。頼むから無事でいてくれよ!
「ペトラ! 友人が危険な状態かもしれんがしっかりしろ!
俺達は、これから馬に乗り先ほど救援信号が上がった箇所へと向かい残りの仲間達と合流し、その後壁内へと帰還する! 移動した後には、巨人との戦闘が予想される! 各自心してかかるように!
死ぬことは絶対許さん! ここから先は、誰一人欠けることなく帰還するぞ!
生き残る為に、心臓を捧げよ!」
ペトラ&部下全員「はっ! 心臓を捧げよ!」
俺達は急いで、馬に乗り救援信号が上がった箇所へと移動するのだった。
〈ハチマン Side out〉