やはり俺の進撃ラブコメはまちがっている。   作:Seli

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あと何話か進むと、第104期のヒロイン達が出てきますので、すみませんが待っていてくださいm(__)m


12話

〈イルゼ Side〉

 

私は現在、壁がある北の方向に向かって、手帳にメモを取りながら必死に走っていた。私が担当していた地域には何もなく、ハチマン隊長達と合流する為に帰還していた途中に巨人と遭遇した。

その時に私の班員は全滅し、馬も失ってしまった。そして、立体起動装置も故障してしまい、私はそれを放棄して丸腰の状態で北を目指していた。

あれからどのくらいの時間がたったのだろうか? 昼前の時間帯からだいぶたち、周りはもう日が沈みかけていた。

私はここで死ぬのだろうか? 両親に何もお礼ができてないし、ハチマンさんの下で全然はたらけてないから死にたくないな…………。

いや、何弱気になってるのよ、私は! 弱気になったらダメよ! 私が憧れたハチマンさんは、絶対にどんな状況でも諦めないはず! あの人に追いつく為には、こんなことで弱気になっていたらダメよ、イルゼ・ラングナー!

私は生きている限り最後まで諦めずに戦い続けるわ!

私は再び闘志を燃やし、北を目指して走るのだった………………。

 

それからしばらく時がたち、辺りは真っ暗になっていた。私は今、森の中を走っている。そして、開けた場所に出て、メモを取っていると前方から物音がして、そちらを向くと6メートル級の金髪の巨人が一体、私の目の前に出てきた。

そんな……………。せっかくここまで来たのに…………。もう、ここまでなの?

 

その巨人は、私に向かって噛みついてきた。

私は咄嗟に転がりながら避けて、木を背にして座り込んだ。私は涙が溢れながらも手帳に必死に書き記した。すると、巨人が言葉を発した。

 

 

巨人「ユミルのたみ、ユミルさま。よくぞ。」

 

 

巨人はそう言いながら表情を変えて、私に敬意を示す態度を取った。

いったいどういうことなの? 巨人には意志があるの? 私は、もしかしたら巨人と対話できると思い、色々問いかけた。しかし、反応がなかった…………。私は気持ちが高ぶり、どうして私達人間を食べるのか強く聞いた。

そうすると、巨人はうめき声を上げ私に再び襲いかかってきた!

私は走って逃げたが、体を捕まれて巨人の口の前に持っていかれた。

 

 

もうダメなの? 両親に何も返せてないし、まだ死にたくないよ………。神様がもし見ているなら、私を助けてください………。

 

私は涙を流しながら、神に願った。しかし、現実は甘くなかった。巨人は大きく口を開けて、私を食べようとした。

私はここで死ぬのだと思い、目を瞑った。

すると、私を握っていた巨人の手がガタガタと震えていた。その振動で私は目をあけてみると、巨人がたくさんの汗を流しながら震えていた。

今度は何なの…………? いったい、何が起こっているの?

 

不思議に思っていると、背後から足音がした。そして、声が聞こえた。

 

 

ハチマン「おい、そこのデカブツ。うなじを剥ぎ取られて死にたくなかったら、その汚い手を離しやがれ。」

 

 

私の憧れた人物が、ヒーローように現れその姿を見た瞬間、嬉し涙が溢れ出すのだった…。

 

〈イルゼ Side out〉

 

 

 

〈ペトラ Side〉

 

 

私達は、イルゼが担当していた場所に着いた。そこには、巨人に襲撃された爪痕と、先輩達や馬の死体、イルゼの立体起動装置があった。

 

 

………………そんな。イルゼは、もう…………

アンタが先に逝ってどうするのよ。ハチマンさんの下で、働くんだって言ってたじゃない!

まだ、始まってもいないじゃないのよ。

私は、親友が亡くなったことに涙をながした。

 

 

ハチマンさんの方を見ると、悲しそうな顔をして亡くなった部下の供養をしていた。それを終えると、先輩達に指示を出し私の元へ来た。

私は、ハチマンさんの胸へと飛び込んだ。

 

 

「ぐすっ、ハチマンさん! イルゼが、イルゼが………!」

 

ハチマンさんは、最初は驚いていたが、すぐに私の頭を撫でて落ち着かせてくれた。

 

ハチマン「ペトラ、諦めるのはまだ早い。イルゼの死体が見当たらないから、まだ生きている可能性がある。その根拠もある。立体起動装置が捨ててある箇所を調べたら、人間の足跡が北に向かって続いていた。あくまで予想ではあるが、イルゼが壁がある北へと走って向かっているのでは無いかと思う。

これから俺は、北へ馬を走らせてみようかと思う。だから、お前はここで先輩達の指示にしたがって待っていてくれ。」

 

 

「そうなんですか? 私も付いて行きます!

友人が危ない状態かもしれないのに、黙って見過ごせません!」

 

 

ハチマン「ダメだ! これから日も沈み、夜になってしまう。周りは暗くなり、視野も狭くなる為森の中は危険だ! 部下達を危険な目にあわせる訳には行かない。俺一人で行く。」

 

 

「そんな! 一人だと危険です。もし、ハチマンさんの身に何かあったりしたら…………。」

 

 

私が不安そうにしていると、彼は笑顔で言った。

 

 

ハチマン「大丈夫だ。お前達の隊長は強いからな。それに、絶対に帰ってくるさ。まだまだ不安な部下たちばかりだからな!」

 

 

「…………分かりました。約束してください。イルゼと共に私の所へ帰ってくると。」

 

 

ハチマン「ああ、約束だ。それじゃあ、行ってくる!」

 

 

ハチマンさんはそう言うと、私から離れ馬に乗り、イルゼが向かったであろうと予測される方角へと向かっていった。

 

私も涙を拭い、ハチマンさん達は帰ってくると信じ、先輩達と共に拠点設営の準備をするのだった…………。

 

 

〈ペトラ Side out〉

 

 

 

〈ハチマン Side〉

 

 

俺は現在、夜の森の中を馬に乗り走っていた。ここに来るまでにイルゼの死体を見ていないから、生きている可能性が高いと思いたいが………

 

何にしても早く見つけて帰還しないと不味いな。日が昇り始めたら、巨人共が動き始めてしまうからな…………。

 

 

 

いったいどこにいる? 俺が辺りを見回していると、少し離れた位置から巨人のうめき声が聞こえた。あっちの方角か! 俺は馬を走らせ、急いで向かった。すると、そこには巨人に体を捕まれて、補食されそうになっているイルゼの姿があった。

畜生が! ブレードを飛ばしても間に合わないな……………。さぁ、どうする?巨人の動きを止めるには………。一か八かやってみるか。それに俺の存在が怪しまれるかもしれないが、そんなことを言っている場合じゃないし、助けることができる命が目の前にあるのなら、俺は諦めずに救ってみせる!

 

 

「おい、そこのデカブツ。うなじを剥ぎ取られて死にたくなかったら、その汚い手を離しやがれ。」

 

 

俺は巨人が畏怖するぐらいの殺気を出し、殺気を巨人にのみ向け、イルゼを助ける為に近づいていくのだった…………。

 

 

〈ハチマンSide out〉

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