次の話で、ようやく104期生のヒロインが一人出ますので待っていてください。
〈ペトラ Side〉
私はイルゼと共に調査兵団本部へと向かっていた。その移動時間の間に、イルゼにどうしてハチマンさんにやたら引っ付いていたのかを聞いてみた。
「ねえ、イルゼ。どうしてハチマンさんにやたら引っ付いていたの? 」
イルゼ「え? それは/// 色々とありまして///」
やだ、この子ったら顔を赤くして可愛いわね。また、ハチマンさんが絶対に何か無意識でやらかしたわね……………。あの人平然と女の子がドキッとすること言うからなー。
私は笑顔でもう一度、イルゼに問いかけた。
「何があったの? 詳しく話しなさい。」
イルゼ「ひゃ、ひゃい。えっと…………、ハチマンさんに巨人に襲われていた所を助けてもらって、安心したら涙が止まらなくなって落ち着くまで頭を撫でてもらってました。それで、ペトラの所へ戻る時に、ハチマンさんの馬に乗せてもらい、ハチマンさんの背中に抱きついてました。それが事の顛末です。ってか、ペトラだって何かあったんじゃないの? 任務の前と後でハチマンさんを見る目が変わっていたし。
私も何があったか聞きたいかな?」
私は逆にイルゼから追求されて内心焦っていた…………。
ってか、イルゼはハチマンさんとそんなことしててずるいわよ! 私だって、ハチマンさんと一緒の馬に乗りたいわよ! そして、密着したい…………。
いったい何を考えているのよ、私は!?
これだと、完全な変態じゃない!
ってイルゼの追求を何とかして逃れないと!
「別に何も無かったわよ? ハチマンさんを見る目もいつも通りだったわよ。イルゼの勘違いじゃないかしら?」
私の返答にイルゼは疑うような視線を向けてきた。
イルゼ「本当に? 何か誤魔化してないかな、ペトラ? 怒らないから正直に言ってくれないかな?」
これは、完全にバレてるわね…………。付き合い長いし、誤魔化せないか。仕方ない、正直に言いましょう。
「えっと……………。私も巨人に襲われて、食べられそうになった所をハチマンさんに助けられました。それで、ハチマンさんに抱きついて泣いちゃったのよ………。その時に優しく背中や頭を撫でられました/// まあ、女性としての尊厳は完全に無くしちゃったんだけどね………………………ぐすっ。」
あれ、可笑しいな? あの時の私の状態を思い出して涙が出てきたわよ? そりゃあ、そうでしょうね。好きな人の前で漏らしちゃったら、異性として幻滅されたわよね………。
ははは………。私の人生独り身コース確定ね。
このまま誰とも結婚せず、生き遅れだのなんだ言われ続けて独り寂しく死んでいくのね………
イルゼ「むー。羨ましい! って、どうしたの、ペトラ!? 目の光が消えてるよ!? お願いだから、落ち着いて!」
イルゼが私の体を揺さぶり続けて、私は何とか正気にもどった。
はっ!? 私はいったい何を考えていたのかしら?
イルゼ「大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ。ごめんなさい。ちょっと、考え込み過ぎていたわ。それにしても、私達似た者同士ね。」
イルゼ「そうだね。お互いに似たような体験をしているし、それに好みも似てるよね/// ペトラもハチマンさんのこと好きなんでしょ? それだけは負けないからね!」
「そうね。私もハチマンさんが好きよ///
私だって負けないんだから! あの人だけは譲れないんだがら! ただ、私達以外にもハチマンさんのことが好きなライバルが多いのが問題よね。まあ、お互い頑張りましょう!」
イルゼ「そうだね! っと、二人で盛り上がっていたら、もう調査兵団本部に着いたね。早く団長に報告しに行こうよ。」
「そうね。行きましょう!」
私達は、建物の中に入り団長執務室へと向かった。そして、扉の前に来てノックをした。
キース「入れ!」
「失礼します! ハチマン隊長の代理で、今回の調査任務の報告に参りました!」
キース「お前達は確かペトラとイルゼだったな?」
「はっ! 今回の壁外調査任務から参加することになった、ペトラ・ラルです! そして、こちらが………」
イルゼ「はっ!、ペトラと同じく今回の壁外調査任務から参加することになった、イルゼ・ラングナーです!」
キース「よくぞ生き残ってくれた。アイツは、そうか…………。ここに来れない理由をお前達に言っていたか?」
「いえ…………。急用が出来たから代わりに報告に行ってくれとしか言われて無いです。
団長は、隊長がこれない理由を知っているのでしょうか?」
キース「そうか…………。全く、アイツは昔から変わらんな。そうだな。アイツが何をしているか知りたいか? ちなみにお前達新兵以外のみんなは、何をしているかが分かっているぞ。さぁ、どうする?」
ペトラ&イルゼ「知りたいです!」
キース「ふっ。アイツは、今回の任務で亡くなった部下の遺族に遺品を渡しに行き、謝罪している所だろう。自分のせいで部下を殺してしまったとな。」
「なっ!? あれは、ハチマンさんのせいでは無いですよ! むしろ、ハチマンさんはたくさんの命を救ってくれました! ここにいる、私やイルゼだってそうです! 彼がいなかったらこの世には存在していません!」
イルゼ「そうです! どうして隊長だけが行っているのでしょうか? もし遺族に謝罪するのなら、私達だって行かないとおかしいのではないのでしょうか?」
私達の反論にキース団長は、ニヤリと笑いながら言った。
キース「そうだな。遺族への謝罪は私達も行っている。だが、アイツは任務から帰ってすぐに遺族への謝罪を行う。疲れてる体であろうと、部下が目の前でたくさん死んで辛い状態であろうとな…………。 アイツは全てを一人で抱え込もうとするからな。
まあ、アイツが壊れないよう、私やエルヴィン、リヴァイ、ハンジ、ミケが注意してるからな。それに、アイツの部下にも側で支えてくれる奴らばかりで、お前達二人のような新兵も入ってきたし、大丈夫だろう。
それにしてもお前達は面白いな。ハチマンが気に入ってるのも頷けるな。
さてと、長話をしすぎたな。報告ご苦労だった。今日はもう帰って良いぞ。」
団長がそう言うと、執務室の扉がノックされた。
キース「入れ!」
エルヴィン「失礼します。すぐにご報告したいことが…………。
おや君達は、ハチマンの隊に配属された、ペトラとイルゼか。君たちも無関係ではないか。」
キース「エルヴィン挨拶はいい。何があった?」
エルヴィン「はい。憲兵団からの連絡で、シガンシナ区近郊で人拐いの事件があったそうで、その事件の重要参考人として、調査兵団所属のハチマン・ヒキガヤに話を聞きたいとのことで、それが終わりしだい迎えに来てくれとの連絡がありました…………。」
キース&ペトラ&イルゼ「はぁぁぁぁぁぁ!?」
三人の絶叫が執務室内で響いた………。
ハチマンさんいったい何したのよ!?
団長も同じことを思ったらしく
キース「アイツは一体何をしているんだ………。私やエルヴィンは、この後、今回の任務の資料を纏めるので忙しいし、リヴァイ達に行かせるか?」
エルヴィン「団長。提案があります。ペトラとイルゼを向かわせたらどうでしょうか?」
キース「そうだな。それは良い考えだ。悪いが頼めるか?」
私とイルゼは、お互いに頷きあいエルヴィン副団長の提案を了承し、ハチマンさんの元へと向かうのだった…………。
〈ペトラ Side out〉