それと、だいぶ原作から展開が変わりますので、ご注意を。
あと、原作の主人公も出ます。
〈ハチマン Side〉
あれから少女が泣き止むまで、抱きしめ頭を撫でつづけていた。
あれ? これって周りからみたらヤバイ構図なんじゃね?
完全に通報されて捕まるぞ…………。
この歳で刑務所行きかぁ…………あれ、でもそれって
あっ、でもこの世界処刑システムがあるから兵士から犯罪者になりさがったら、打首じゃないか………。しかも、下手したらペトラとイルゼ、他の部下たちにその場で処刑されるまであるぞ…………。
捕まったら即deadendって、どんなハードモードだよ、ちくしょう。
って、アホなこと考えてる場合じゃないな。
少女の様子を見てみると、落ち着いてきたのかだいぶ泣き止んできた。
俺は少女が不安にならないよう笑顔で話しかけた。
「落ち着いたか?」
俺の問いに少女は、頷いた。
何か小町の小さい頃に似ていてかわいいな。
「そうか。俺の名前は、ハチマン・ヒキガヤだ。年齢は17歳だ。君の名前は?」
少女「ミカサ・アッカーマン。9歳。ハチマンさん、私はここからどこに向かって帰れば良いの? 私にはもう帰る場所がない…………。」
「ミカサか。良い名前だな。そうだな、ミカサさえ良ければ…………」
俺がミカサに話しかけていたら、小屋のドアが開き少年が入ってきて、俺の姿を見て驚いていた。
少年「えっ、自由の翼? 貴方は…………?」
「どうやらミカサを助けようと動いていたのは俺だけではないみたいだな。
ああ、そうだぞ。
自由の翼だ。調査兵団に所属してるからな。
そうだ、コイツら縛るの手伝ってくれ、少年。俺は右手怪我してて、力が入れにくいんだよ。」
少年「えええぇぇぇ!?」
俺の言葉に少年は驚き、ミカサは首をかしげるのだった……………。
俺は少年と一緒に犯人達を動けないように縛り、ミカサと少年と共に小屋の外へと出た。
「さて、これからどうするかな? 憲兵が来るだろうし、それまでは待っとかないといけないか………………。事情聴取されるの確定じゃないか。キース団長には、報告がいかないようにしてもらわないと、説教+罰確定コースだから、絶対にそれだけは阻止しないと。
って、そんなことよりミカサをどうするか考えないとな…………。
少年って言いづらいから、名前を教えてくれるか?」
エレン「エレン・イェーガーです。貴方は?」
「エレンか。ん、イェーガー? まさかな………。
俺はハチマン・ヒキガヤだ。調査兵団で部隊長をしている。エレンは一人でここに来たのか?」
イェーガー?
もしかしたら、あの人の身内か?
この少年は、どことなく似ている気がするし…………。
いや、気のせいだろう。
エレン「ハチマンって調査兵団内で一番最強で、『人類の守護神』と言われているあの人!なんですか!?
父さんと二人で来ましたよ。」
少年改めエレンは、俺の名を聞いた瞬間、目をキラキラさせ始めた。
え、何でそんな眩しい笑顔なの?
ってか、ミカサさん? さっきから黙って俺の服をギュッと握るのやめてもらえませんかね?
服が伸びてしまいますよ…………。
「そ、そんなふうにも呼ばれてはいるな。なぜかは知らんけどな…………。ってことは、父親もこちらに向かって来ている可能性が高いな。とりあえず、エレンの父親とも話をしないとな。
それまで、待っておくか。」
俺は、エレンとミカサの相手をしているとエレンの父親らしき人物が来た。俺の姿を見て固まっていた。
やっぱりあの人だったか。
「お久しぶりです、グリシャさん。」
グリシャ「ハチマンくん!? 久しぶりだな。元気にしてたかい? 調査兵団に入り活躍していると聞いたが…………」
「そうですね。元気にやっていますよ。それよりグリシャさんは、エレンとミカサを探していてここに来たんです?」
グリシャ「そうだよ。一体何があったか、教えてもらえるかい?」
俺は、事情を全て説明した。
それを聞きグリシャさんは、ミカサに問いかけた。
グリシャ「ミカサ、覚えているかい? 君が小さい時に何度か会っているんだが…………。
辛いことがたくさんあった君には、充分な休息が必要だ。ミカサさえ良ければ私達と一緒の家で暮らさないか? エレンもいるし。」
それを聞いて、ミカサは不安そうな目をして震えながら、俺の服を強く掴んだ。
ったく、仕方ないな。
俺は、持っていた赤のマフラーをはずし、ミカサの首に巻いてあげた。そして、ミカサの手を服から離し、しゃがみこんで目線を合わせながら言った。
「ほら、これを巻いておけ。暖かくなるだろう。それと、ミカサ。お前は一体どうしたいんだ? 自分の気持ちを誤魔化したらダメだぞ。ミカサの正直な気持ちを言うんだ。」
すると、ミカサは
ミカサ「私は、ハチマンさんと暮らしたいです。お父さんとお母さんが目の前で殺されて、目の前が真っ暗になったけど、ハチマンさんが救ってくれたから。それに、私の気持ちがハチマンさんと暮らしたいって言ってる。」
「そうか。だけどな、俺は調査兵団の任務でいないことが多く、ミカサを一人ぼっちにさせてしまうぞ? それに、調査兵団の任務は危険だから、命を落として帰ってこなくなるかもしれないぞ?
それでも、俺と暮らしたいのか?」
俺はミカサの覚悟がどれほどのものか確かめるために厳しいことを聞いた。そして、ミカサは目に涙を溜めながら答えた。
ミカサ「それでもハチマンさんと暮らしたい。
一人ぼっちでも我慢するし、ハチマンさんがいなくなっても生きていけるように頑張るから。
お願いします。ぐすっ。」
「それだとダメだぞ、ミカサ。子供がわがまま言わなくてどうするんだよ。ったく、俺が任務で外に出るときは、グリシャさんの家に行って生活すること、俺のことは家族だと思って遠慮しないこと。これは、決まりだな。
それと、俺はミカサが幸せになるまでいなくならないぞ。
こんな俺で良ければ一緒に暮らすか、ミカサ。」
俺が笑顔でそういうと、ミカサは俺に抱きついてきて大声をあげて泣くのだった…………。