やはり俺の進撃ラブコメはまちがっている。   作:Seli

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今話から新たな104期生のヒロインが登場します。

いったいいつになると進撃の巨人本編の話にいけることやら(^_^;)

今後も更新を頑張っていきますので、最後までお付き合いくださいm(__)m


22話

〈ハチマン Side〉

 

ミカサ達と買い物に行った日から一週間のときがたった。この一週間の休暇は、ホントにあっという間だった…………………。色々とありすぎてな!

大きな問題が2つ?あってな。それを解決するのに一週間使いきったんだぜ…………。

 

まず一つ目は、俺の潜入捜査について、ミカサを納得させるのに苦労したんだ…………。俺と少し離ればなれになり、グリシャさんの家で暮らしてもらうって言った時のミカサの絶望顔は一生忘れることは出来ないだろう。だって、目のハイライトが完全に無くなったんだもん……。

あれは、数多く経験したトラウマの中でも、一番に入るぐらいのレベルだった。

グリシャさん、カルラさん、エレン、アルミンに協力してもらい、休みの日には帰ってきてミカサとどこかに出かけるということを約束し、何とか納得してもらった。

 

次に二つ目だが、任務について最初は了承していたペトラとイルゼが、護衛兼調査対象について写真を見せて教えた瞬間、猛反対し始めたんだ。それを筆頭に何故かは知らんが、ペトラとイルゼ以外の部下たちも反対し始めたんだ。

一体どうしてあんなに反対されたんだ?

もしかして、俺が貴族に手を出して犯罪者になるのを防ごうとしてくれたのかな?

それだと、俺のことが信じられなさすぎて涙が出るんですけど………。俺ってそんなに信用ないのか……………ぐすん……………。

 

(ペトラ&イルゼはハチマンのことが好きな為、新たな女性に近づけたくなかった…………。部下の女性陣も同様の理由で、男性陣はどうして隊長ばかりモテるんだ!というやっかみと、女性陣が不機嫌になり自分達にも飛び火して身が危ないということを分かっている為、それを防ぐ為に全力で反対していたことを、ハチマンは知るよしもない…………。)

 

 

 

まぁ、気にしすぎても仕方ないな………。

それで部下達を納得させることに苦労したんだよ。ペトラとイルゼとは、俺と二人っきりで、それぞれ出かけることを約束させられて、その他の女性陣には買い物に付き合うことを約束させられて、男性陣には酒場に俺の奢りで行くことを約束させられた………。

いったい何なんだよ!とは思ったが、アイツらも頑張ってくれているし、部下との交流も大事だと思い俺は全て承諾し納得してもらった。まさか、俺があんなたくさんの人と関わることになるとはな…………………。

ホント分からないものだよな、人生って。

まあ、一回死んでいるんですけどね、ははっ!

 

おっと、ちょっとテンションおかしくなってしまってたな。

 

まあ、そんなことがあってあっという間に一週間がたち、ヒストリア達がいるウォール・シーナへ向けて出発の日になり、みんなに見送られ出発しようとしたのだが、ミカサにしっかりホールドされて動けない状態になっています。

 

そんな俺たちを見て、グリシャさん達は笑いながら見ていて、ペトラたちは苦笑いをして見ています。

 

 

「あのー? ミカサさん?そんなに抱きつかれていると出発出来ないのですが…………。」

 

 

ミカサ「…………ハチマンさんがいないと寂しい。」

 

 

「俺もミカサと暮らせないのは寂しいけどな。ミカサが大きくなった時はどうするんだ? ミカサも大きくなったら、いつか好きな人が出来て結婚して嫁ぐかもしれないだろ?その時は、もう一緒に暮らすことが出来ないぞ?」

 

 

ミカサ「…………結婚しないもん………。ハチマンさんとずっと一緒にいる。」

 

 

「こーら! ミカサ! そんなこと言ったらダメだろ? ちゃんと幸せになるって俺と約束しただろ?それに天国にいるお父さんとお母さんが悲しむぞ?」

 

すごく嬉しいことを言ってくれるミカサには心を鬼にして言わないとな。

非常に辛いが…………!

それに俺に依存させる訳にはいかないしな。ミカサには自分の意思をしっかり持って生きて幸せになってもらいたいしな。

時がたって、自分の意思でそういう場合は流石に許可するけどな!

だって可愛いミカサがろくでもない男共に嫁ぐとか絶品に嫌だしな!

貴様に可愛い娘はやらんぞ!っていう奴だな。

まあ、ミカサがホントに好きになった奴なら許すんだけどな。

いつまでも俺が守ってやれる訳では無いからな…………。

それに、世情が動き始めたら、俺は間違いなくこちら側にいない可能性が高いしな。

もし、そうなったとしてもミカサ、ペトラ、イルゼだけは何がなんでも守るけどな。まだまだ増えるかもしれんが…………。それに○○も守らないとな。あの方達との約束だしな。

 

 

って考え事をしすぎたな…………。

 

 

「だから、ミカサ分かってくれ。このままずっと離ればなれになるって訳じゃないからな。それに休みの日は帰ってくるさ。絶対にミカサ達の元へ帰ってくる。約束だ。」

 

 

俺はミカサの頭をポンポンとしながら言った。

 

 

ミカサ「……………………うん。絶対帰ってきてね。気をつけてね、ハチマンさん。

行ってらっしゃい!」

 

 

 

「ああ。それじゃあ、ペトラ、イルゼもまたな。それと、グリシャさん、カルラさん、ミカサのことをよろしくお願いします! エレン達も帰ってきたら、稽古してやるからな。

行ってきます!」

 

 

みんな「行ってらっしゃい!」

 

 

俺はみんなに手を振りながら、ウォール・ローゼのシガンシナ区を出発し、ウォールシーナ北部にある小さな牧場へと向かうのだった…………。

 

 

シガンシナ区を出発してから2日ぐらいかけて、ウォールシーナ北部にある目的地へと着いた。いやー、ホント遠かったよ。前世なら新幹線であっという間なのに、この世界だと速い移動手段が馬になるから、どうしても時間がかかっちまうんだよな…………。

まあ、何事もなく着いたから良いか。

おっと、雇い主に会う前に変装しないとな。俺は周りに誰もいないことを確認し、建物のトイレ内に入り変装した。メガネをかけて、髪色を茶色に変えて髪型をオールバックにした。これなら、流石に調査兵団部隊長と同一人物だとは思わないだろう。

外に出て、牧場に向かっているとやたら周りの人がこちらを見てきていた。

ん? 何でさっきから見られているんだ? この格好がおかしい訳ではないだろうし………。

ちくしょう。ボッチは視線に敏感なんだよ。

まあ、気にしても仕方ないか。早く雇い主に会わないとな。

俺は急いで雇い主に会いに向かうのだった…………。

 

 

そして俺は牧場に着いた。

 

すると雇い主の老人が出てきた。

 

 

老人「君は………?」

 

 

「はっ。ヒストリア様のお世話役を希望したヴァレイ・ハタでございます。」

 

俺の偽名だ。前世の『比企谷八幡』という名前から、英語で抜粋し一部を変えただけのものだがな…………。

履歴書的な書類にもその名で書いてある為、早くこの名前に慣れないとボロが出てしまうから気をつけないとな。

 

 

老人「そうか…………。君が………。何て物好きな。」

 

 

「申し訳ございません。物好きとは………?」

 

 

老人「何でもない。それより、これから君の実力を見る。不合格ならここからさってもらい、合格なら彼女の面倒を見てもらう。私についてこい。」

 

 

俺は老人についていき、採用試験的なものを受けるのだった………。

 

 

そして試験が終わり、老人は開いた口が塞がらっていなかった。

 

なぜなら、ハチマン改めヴァレイが、雇い主より圧倒的な知識量を持ち、牧場に関することも含めて完璧だったからだ。書類には17歳と書いてあったが、17歳でここまでできる人間がいるのを目の当たりにした驚きから思考が停止している。

 

やべー、やり過ぎちまったか?

これでもだいぶ抑えた方なんだが………。

 

「すみません、お気に召さなかったでしょうか?」

 

 

老人「い、いや。合格だ。ここまで逸材とはな。ヒストリアの所に案内するからついてこい。」

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

俺は頭を下げて老人についていくのだった。

 

 

老人についていくと、牧場内にある馬小屋に着いた。

 

 

 

老人「ヒストリア! 来なさい。」

 

老人の声に反応し、馬の世話をしていたヒストリアと呼ばれる、金髪碧眼の少女が此方に向かってきた。

 

 

 

ヒストリア「はーい。お祖父様! どうしたのですか?」

 

 

老人「此方の方が、今日からお前の面倒をみてくれる。何かあったら、この人に言いなさい。キッチンなどの生活に必要な場所は自由に使っていい。それじゃあ、後は任したぞ。」

 

 

老人はそう言うとさっていった。

おい、ジジイ。この状態で放置とかやってくれるじゃねーか。

ヒストリアの奴ビクビクしてるじゃねーか。

ちっ、キース団長が言っていた家庭環境はホントみたいだな。

クソッたれが…………。

せめて俺だけでも、この子には愛情を注がないとな。

 

俺はしゃがみこみ、少女と目を合わせながら笑顔で言った。

 

 

「初めまして。本日からここで働くことになった『ヴァレイ・ハタ』です。ヴァレイとお呼びください。貴女のお名前は何ですか?」

 

 

ヒストリア「………初めまして。えっと、ヒストリア・レイスです。」

 

 

「ヒストリア様ですね。素敵なお名前ですね。これからよろしくお願いしますね。」

 

俺はヒストリアの頭を撫でながら言うと、最初は驚いていて固まっていたが、少女はやがて泣き出して俺に抱きついてくるのだった………。

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