あと、活動報告でアンケートを行っていますのでそちらの方もお願いしますm(__)m
〈ハチマン Side 〉
???「やっと気づいてくれた! 大丈夫ですか?」
俺は現在、ヒストリアによく似た黒い長髪の女性に顔を両手で持たれて話しかけられています。
いやいや、誰ですか貴方は?
完全に不意討ちですよ? 男性にそんなことを平然としたら勘違いされちゃいますよ?
まあ、俺はしないけどな!
いつまでも黙っていると怪しまれるな。
「申し訳ございません。お見苦しい所をお見せしました。それよりヒストリア様を見かけませんでしたか?」
俺は女性の手を優しく離して立ちあがり、彼女にヒストリアの行方を尋ねた。
???「ヒストリア? あの子なら、さっき離れにある馬小屋の方に走っていってたけど、何かあったんですか?」
「そうですか! ありがとうございます。それでは、失礼します……………。」
俺は彼女にそう言い、馬小屋の方に向かおうとしたら腕を掴まれた。
???「ちょっと待ってください!」
「何でしょうか?」
???「貴方のお名前は何ですか? この牧場で初めて見る顔なので…………。
教えてもらえませんか?」
あわよくば、このままフェードアウトしてこの美人とは関わらないようにするつもりだったんだが…………。だってこの人美人局っぽいんだよ………。生前親父に、美人には絶対に気をつけろ!って言われていたからな。
その経験を活かして、どうにかしてこの場を切り抜けるぜ!
???「何か失礼なことを考えてないかしら?」
どうやら考えていたことが相手にバレていたみたいだ。
「い、いえ。滅相もございましぇん…………。
コ、コホン。失礼しました。二週間ほど前から、ヒストリア様のお世話役になった『ヴァレイ・ハタ』です。宜しくお願いいたします。」
???「そうなんですね。よろしくお願いします、ヴァレイさん。ヒストリアの姉のフリーダ・レイスです。ヴァレイさんは、ヒストリアの事情を知っているの?」
ヒストリアの姉だと?
ここで姉とのエンカウントか………。
この人はどっちなんだ?
ヒストリアを苛める側だったら、対処しないといけないな。
それに◯◯◯◯を持ってやがる……… 。
そういう人間が分かるってのも考えものだな。
はあ…………。今の状態で戦っても勝ち目は無いな。ここは大人しくしておこう。
諦めるなって? 『押してダメなら諦めろ!』が俺の座右の銘なんだよ。
とりあえず、フリーダの相手をしてどういう人物なのか見極めよう。
「フリーダ様ですね。私は使用人なので、敬語で話す必要はありませんよ。
…………はい、知っております。」
フリーダ「分かったわ。そうなんだ。それを知って貴方はどう思うの?」
フリーダは、俺の本音を聞こうとして問いかけてきた。
試されているのか………?
「ヒストリア様はヒストリア様でございます。あの子に罪はありません。産まれたことをどうして否定されなければ無いのでしょうか? そんなのはおかしいです。
あの子はこんな私にでも優しくしてくださりました。あの子は純粋で優しいのです。
そんな子を嫌う理由などどこにありましょうか?
私はあの子を否定するのではなく、肯定して1人の人間として認めて接することを誓っております。
まあ、ここに来て二週間ほどの人間がそう言うのは烏滸がましいかもしれませんが…………。」
俺の回答にフリーダは驚いた顔をしながら言った。
フリーダ「…………そっか。貴方みたいな人が、ヒストリアの側に居てくれて良かった……。
ヒストリアもこんな人と出会えて幸せね。
これからも、ヒストリアのことをよろしくね!
そういえば、ヴァレイさんって何歳なの?
見た目は私と歳が変わらないように見えるんだけど。」
「フリーダ様に言われなくてもそのつもりです。年齢ですか? 私は17歳です。」
フリーダ「そうなんだ! 私と歳が一緒なのね。私も17歳なの! ふふふ、私と同じ年齢には見えないわね。
同い年の子が、ここに来てくれて嬉しいわ。」
フリーダは嬉しそうにしながら言った。
俺ってそんな老けて見えるのか?
そうだとしたらショックなんだが…………。
まあ、この世界に来てから色々な経験してるし、前世で生きていたのも合わして精神年齢が30のオッサンみたいな感覚はあるが、見た目は若いはずだぞ!?
あっ、そういえば変装しているんだった……。
なら、仕方ないよね!
そう思うことにしよう!
ってか、フリーダを見ていると気になることがあるんだが聞いてみるか?
不快にさせるかもしれないが、このままだと俺がやりにくい。
「そこまで老けて見えますでしょうか………?
すみません、失礼を承知で言わさせていただきたいのですが、そんな強化外骨格みたいな仮面を付けて生活していて疲れませんか?」
フリーダ「……………………! 貴方は分かるの………?」
「私は人の表情には敏感ですので、分かります。出会ったばかりのヒストリア様もそうでした…………。日常生活の中で事情があり外すことが出来ないのでしたら、私の前だけでも外すようにしたら宜しいのでは無いでしょうか?
私は素のフリーダ様が見れた方が嬉しいですよ。
すみません、失礼が過ぎました。
先程の言葉はお忘れください。」
フリーダ「……………そっか。 ふふっ。私、貴方のことを凄く気に入ったわ!
急で悪いのだけど、ヴァレイって呼ぶわね!
貴方のことをいっぱい教えてね!
これから、よろしくね!」
彼女は俺の言葉を聞き、仮面を外した笑顔で言った。
どうして急に名前呼びなんですか、フリーダさん? ハチマン、勘違いしちゃうよ?
ってか、ヒストリアといい、フリーダといい仮面を外した状態での笑顔が純粋で眩しすぎる!
何なの、この姉妹? 似すぎでしょう!
「こ、こちらこそ宜しくお願いいたします。」
俺がそう返答すると、ふくらはぎ部分を蹴られた。
痛っ! いったい何だ?
後ろを向くとそこには、
ヒストリア「むー! ヴァレイ! 私を放っておいて一体何してるの!?」
いつの間にか戻ってきており、頬っぺたをプクッと膨らませ明らかに不機嫌なヒストリアがいるのだった……………。