やはり俺の進撃ラブコメはまちがっている。   作:Seli

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27話

〈ハチマン Side〉

 

俺は仕事を速く終わらせて、ヒストリアとフリーダを探していた。ったく、一体どこに行ったんだ? この牧場無駄に広いしな~。外に出て探していると遠目に二人の姿を見つけたが、四人の怪しい人物達に取り囲まれている。何だアイツら? 牧場の人たちとは違うし…………。

俺は気づかれないように近づいていくと、怪しい人物達が武器を取り出し、フリーダに向かって何かを言い近づいていた。

 

おいおい、武器を向けて何してるんだ?

ヒストリアに武器を向ける時点で、有罪確定だな。フリーダも危ないし、助けないとな。

 

俺は怪しい人達(強盗?)に気づかれないように近づき、一人を側面から蹴飛ばした。すると、その一人はすごい勢いで飛んでいき気絶した。

 

 

強盗達「いったい何だ!? 何が起こった? おい、大丈夫か!?」

 

残りの3人は何が起こったのかを把握しようとしている間にフリーダ達に近づき、フリーダとヒストリアを背中に庇い話しかけた。

 

 

「大丈夫でございますか、二人とも?」

 

 

俺の登場にフリーダは驚いた顔をしていた。ヒストリアの方は、どうやらぼうっとしているみたいだが、このままでは危ないな。

 

ちっ、速攻で3人を片付けるとするか…………!

 

俺が考えていると、フリーダが話しかけてきた。

 

 

フリーダ「ええ、大丈夫よ。それより、この現状をどうするの?」

 

 

「そうでございますね。とりあえず、私が動いて残りの3人を片付けますので、フリーダ様とヒストリア様は私の背後から離れないようよろしくお願いいたします。」

 

 

強盗達は、状況を把握したのか武器を構えて俺に向かってきた。

 

 

強盗達「よくも仲間をやりやがったな!? 絶対にゆるさねぇ! こいつをぶっ殺してやる!行くぞ、みんな!」

 

 

強盗達がごちゃごちゃと話している間に俺は近づき

 

 

「やれやれ。ずいぶんと余裕だな。話している暇があったら、周りをもっと警戒できたのにな。油断大敵すぎるぞ…………!」

 

 

俺は3人いるうちの一人に近づき、腹を一発殴った。

 

 

強盗3「ぐはっ! 貴様………! いつの間に………?」

 

はい、二人退治完了っと。

 

残るは二人か?

 

 

強盗達「くそっ! 仕方ない。コイツらを人質にして売り飛ばすつもりが、ここまで強い守護者がいるなんて聞いて無いぞ! このままだと、俺達が危ないから逃げるぞ!」

 

強盗達はそういい逃げ始めた…………。

 

ちっ、逃がすわけ無いだろうが。

誰の指図で来たのかも聞いておかないとな。

 

 

俺は逃げ始めようとする二人の腕をはたき、武器を落とさせ腕を締め上げながらいった。

 

 

強盗達「ぐあっ! いてぇ!」

 

 

「おい……………………。答えろ。お前たちは誰の指図で来たんだ?」

 

 

強盗達「誰が貴様に教えるか!」

 

 

ちっ、面倒くさいな。

 

俺は少し殺気を放ちながら言った。

 

 

「良いか? もう一度言うぞ。誰から雇われたか答えろ…………。 次は無いぞ?」

 

 

俺の殺気に強盗犯は震え始めた。

 

 

強盗達「ひいっ? わ、分かった! 言うから見逃してくれぇ! この牧場の女主人だ! 金で雇われたんだよ! なぁ? 言ったんだから見逃してくれぇ!」

 

 

 

「なるほどな。あの人は、全く反省していないようですね。それと、お前たちは憲兵に引き渡すつもりなので、拘束させてもらうぞ。それと、少しの間眠っておけ。」

 

 

強盗達「そんな! ぐはっ!」

 

 

俺は強盗犯達を殴って気絶させて、馬小屋にあったロープを持ってきて拘束した。

 

 

 

ふー。これでとりあえずは大丈夫だな。

しかし、疲れたな。

今日は絶対厄日だ…………。

面倒くさいことばかり起こるし散々すぎる。

 

 

フリーダとヒストリアの安全は何とか守られたか。

 

 

「大丈夫でございますか、フリーダ様? ヒストリア様も怪我は無いようですね。」

 

 

フリーダ「………え、ええ。私も怪我はしてないわ。それにしても、貴方はいったい何者なの? 強盗犯達をすぐに倒して拘束していたし、ただ者じゃない感じだったわよ?」

 

 

ヤバイな、目立ち過ぎたか?

ハチマンやりすぎちゃった、テヘペロ!

じゃねぇ! 何とかして誤魔化さないと!

 

 

「フリーダ様、使用人には秘密が有るものですよ? それに貴女も何か隠されていますよね?

だから、お互いに詮索は無しにしませんか?」

 

 

フリーダ「…………! 貴方の強さは、熟練の兵士又は戦闘経験者レベルのような気がするのだけど、どうなのかしら?

それに私に秘密なんて無いわ。隠し事をしているとしたらだいぶ面白いわね。」

 

 

フリーダは、笑いながらそう言った。

流石に表情には出ないか。

まあ、俺の前世から鍛えられた人の見抜く力を使えば、全然余裕でわかるんだけどな。

それ言っても信じてもらえないしどうするかな?

 

 

俺が考えごとをしていると、ヒストリアが俺の服をいつの間にか引っ張っており、話始めた。

 

 

ヒストリア「ヴァレイ! 何があったの?

それと、えっと…………このお姉ちゃんって誰なの?」

 

 

おっと、ヒストリアの援護がきたみたいだ。

 

 

フリーダの様子を見ると、冷や汗のようなものが出ており焦っていた………。

 

 

俺は彼女に笑顔で

 

 

「どういうことか説明してくださいますよね、フリーダ様?」

 

彼女に問いかけるのだった…………。


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