やはり俺の進撃ラブコメはまちがっている。   作:Seli

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34話

〈ハチマン Side〉

 

 

 

「おっと。ミカサ…………… 怪我していないか?」

 

 

 

ミカサ「ハチマンさん! 無事で良かった。

それにカルラさんも。 巨人に食べられたように見えたから。ってハチマンさん、目大丈夫なの!? 赤いよ?」

 

 

「当たり前だろ? ミカサを置いていなくならないって約束したからな。心配するな。目のことは気にしなくて大丈夫だ。」

 

 

俺とミカサが話していると、エレンも驚いた顔をしながら近づいてきた。

俺はカルラさんを優しくおろした。

 

 

エレン「母さん…………? 嘘だろ………?

本当に母さんなのか………?」

 

カルラさんは近づいてきたエレンとミカサを抱き寄せながら言った。

 

 

カルラ「母さんよ、エレン。 巨人に食べられるか直前で、ハチマンくんが助けてくれたのよ。エレン、ミカサ、貴方達が無事で良かった。」

 

 

エレン「ありがとうございます、ハチマンさん。母さんを助けてくれて…………! 良かった! 死んだかと思ったんだ。」

 

 

ミカサ「良かったね、エレン。」

 

 

やっぱり家族は揃ってこそだよな…………。

今回の壁が破壊されたおかげでたくさんの人がまた亡くなった。そして、政府が口減らしを間違いなく行い、たくさんの人が死んでしまうだろう………。カルラさんやミカサ、エレン達は絶対に口減らしに含まれないようにしないとな。

どうして、この世界は争い事ばかりでこんなにも残酷なんだよ………。

壁に侵入してきた巨人達だって元は…………。

いや、まずはこの状況を切り抜けて、俺以外の人物を生かす方法を考えないと…………。

 

俺が3人の姿を、少し離れて見ながら考えているとペトラとイルゼが話しかけてきた。

 

 

ペトラ「隊長! 無事で良かった。心配したんですよ!」

 

 

イルゼ「そうですよ、もう! 巨人にやられたかと思ったんですから!」

 

 

「ペトラ! イルゼも無事だったか。って何でここにいるんだ?」

 

俺が疑問に思っていたことを彼女達に聞いてみると

 

イルゼ「今日は非番で、ハチマンさんやミカサちゃんに会いに行こうと思って、シガンシナまで来てたんですけど、このような状況になっちゃって………。ねえ、ペトラ?」

 

 

ペトラ「はい。イルゼの言うとおりです。隊長、これからどうしますか?」

 

 

「……………そうだな。調査兵団本隊はどうなっている? 駐屯兵は現状を見る限り、ガタガタになっているな…………。」

 

 

ペトラ「前回の壁外任務で兵をだいぶ消耗してますし、シガンシナ区に来るまで時間がかかるので戦力として期待はできないかと…………。」

 

 

「そうか…………。ペトラとイルゼは、ここで避難船に乗る住民を守れ。 それとカルラさん、ミカサやエレンのことを頼む。無理だと思ったら、カルラさん達を連れて逃げろ。分かったな?」

 

 

イルゼ「…………!? 隊長はどうするんですか?」

 

 

「あの鎧をまとっているような奇行種の巨人もどうにかして引き付けないとな………。

よし、俺は避難船に巨人達が近づいて来ないように、町の中央で暴れまわる。あそこで巨人どもを相手にしていると注意が向いて集まって来るだろう。だから、その作戦でいくぞ。」

 

 

ペトラ「そんな! 危険です! 1人で囮になるなんて無茶ですよ!」

 

 

イルゼ「そうですよ! 隊長だけなんて危険すぎます!」

 

俺の身を心配して、二人は反発してきた。

やっぱりな…………。

コイツらは良いやつすぎて眩しいんだよ。

わざわざこんな俺なんかの心配をしてくれて。

俺の命と、ペトラやイルゼ、ミカサ達を天秤にかけたとしたら、アイツらの命を優先するのが当たり前だよな…………。

………仕方ないか。

 

「いや、この作戦が最善でより多くの命を救うことができる。それに、俺が行って戦う方が、一番長いこと時間稼ぎができるだろう。

おそらく、ウォール・マリアは廃棄することになるだろう。今は多くの命を救うことが優先だ。分かったな? 二人とも! これは隊長としての命令だ!」

 

 

ペトラ「どうして貴方はいつも……………… 分かりました。」

 

 

イルゼ「ハチマンさん……………了解です。」

 

 

俺は口調を強めにして命令すると、二人は渋々納得した。

言い合っている俺達のことを心配してミカサが近くにきて心配そうに此方を見ていた。

 

「どうした、ミカサ?」

 

 

ミカサ「ハチマンさん、どうしたの………?

ペトラさん達とケンカしてるの?」

 

 

「そんなことないぞ。ペトラ達とは仲良しだ。

これから、ペトラ達がミカサ達のことを守ってくれるから安心だぞ!」

 

俺はしゃがみこみ、ミカサと視線を合わせながら言った。

 

 

ミカサ「そうなの? ハチマンさんはどうするの? 一緒じゃないの……………?」

 

 

「…………。 俺はミカサ達を守るために巨人と戦ってくるんだ。ペトラ達の言うことを聞いて大人しくしてるんだぞ?」

 

 

ミカサ「……………………ちゃんと帰ってくるの?」

 

ミカサは泣きそうな顔をしながら聞いてきた。

 

 

「ああ。約束だ。それじゃあ、行ってくる。」

 

 

俺はミカサの頭をポンポンとしながら答えた。

 

 

ミカサ「…………………行ってらっしゃい。」

 

 

俺は、カルラさんの近くに行き、カルラさんに聞こえる声量で話しかけた。

 

 

「俺に何かあったら、アイツらのことよろしくお願いします。」

 

 

カルラ「…………え? ハチマンくん………!?」

 

 

「それでは。行ってきます。」

 

 

俺は侵入した巨人どもを引き付ける為に、巨人を倒しながら町の中央へと向かうのだった…………。

 

 

 

 

 

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