〈ハチマン Side〉
俺はミカサ達と別れ、巨人を何体か倒しながら町の中央に来ていた。町の中央に来て周りを確認してみると、何十体もの巨人が近くを徘徊していた。
やれやれ、コイツは骨が折れそうだ…………。
本当俺って社畜根性丸出しだな。
後で給料を追加してもらおう。よし、そうしよう。
俺は近くの巨人をどんどんと倒していくのだった。
巨人を倒し始めて、30分ぐらいの時がたった時、俺は巨人に囲まれていた。
どこまでわいてきやがるんだ、コイツらは。
ちくしょう………流石にキツいな………。
完全に取り囲まれてやがる。
ガスの残量はまだあるから逃げることさえできれば何とかなるが、今の巨人に囲まれている状況から逃げることは厳しいな。力を解放すればいけるだろうが、どのみち途中で体力が尽きてアウトだな………。
時間は稼げたし、たくさんの人達を逃がすことはできたか。
…………………やれやれ、ここまでか。
悪いな………ミカサ達……。
俺はここまでのようだ。
俺は巨人にやられるのを受け入れていると、
???「aaaaaaaa!」
というシガンシナ区内に響く叫び声が聞こえた。
「いったい何だ…………?」
叫び声が聞こえた方角を見てみると、一体の巨人が此方に凄い勢いで向かって来ていた。
「………? 奇行種か? 益々状況が悪化したな。
ここまでの命か…………。」
俺は悪化した状況に諦めていると、此方に向かってきた女型の奇行種が俺の周りの巨人を蹴って倒し始めた。
「…………! 奇行種が巨人を倒しているだと? いったいどういうことなんだ?」
奇行種は、巨人の頭や体などを次々と蹴飛ばして倒していった。その動きを見ていると、まるで格闘術を使いながら戦っているようだった…………。
あの巨人…………? まさかな………。
知り合いに似ているような気がするが、気のせいだろうな。
それにあの格闘術は見たことがあるし、俺も使うやつだ。まさかな……………。
アイツが壁の中に入って来るなんてあり得ないだろう。
まあ、何にしてもチャンスだな。とりあえず、この巨人の動きを観察し、隙が出来たら逃げて礼拝堂に向かうとしよう。
俺は巨人の様子を見て隙を伺っていたが、なかなかできず女型の奇行種が周りの巨人ども倒し終わり、俺の方を何か言いたそうにじっと見ていた。
…………何だ?
俺の顔に何か付いているのか? いや、そんなわけは無いな。俺の方をなぜ見ているんだ?
俺も同じようにその巨人を見ていると、巨人は何もせず違う場所へと向かうのだった。
………は? いったい何だったんだ、アイツは。
まさか、俺を助けに来たのか?
もしそうなら……………………アイツが来たということになるが、俺を助けるのではなく、むしろ殺しにくるだろうな。
助けてくれたのは感謝してるぞ。
俺は、助けてくれた巨人に感謝しながら礼拝堂へと急いで向かうのだった…………………。
〈ハチマン Side out〉
〈??? Side〉
私は、戦士の仲間と共に壁の中へと侵入し侵攻した。仲間は二人いるが、私とは別行動をしている。
壁の中に侵入したら各自で行動するようになっている。
私はある目的の為に壁の中へと侵入したのだ。
その目的とは、最愛の人と再会し一緒に暮らすことだ。その最愛の人は、私が小さい頃に一緒に暮らしていたが、7年前に私の前から突然いなくなり行方不明で生死不明となっていた。しかし、彼はどこかで生きていると思って、探し続けて壁の中にいるという情報を掴んだ。
そして、私はその人と再会する為にこうして壁の中に侵入し、彼がいないかを探していた。
街を巨人の姿で徘徊していると、他の巨人に取り囲まれている人間を発見した。その人間を見ると、懐かしさや愛しさが込み上げてきて、私は叫び声をあげながら、その人物を助ける為に周りの巨人を倒していくのだった…………。
父親や、その最愛の人物から習った格闘術を使い巨人どもを蹴って倒していくのだった………。
周りの巨人を全部倒し、私は取り囲まれていた人物の顔を見た。髪の色や髪型等の特徴は全然違うが、滲み出る雰囲気があの人と全く同じだった。
その人こそ、私が探し求めていた人物だろう。
私はその人が巨人に殺されないように、周辺を確認すると同時に彼の近くから離れた。
彼は不思議そうにしていたが、少しすると移動を開始し始めた…………。
彼はどこへ向かっていったのだろうか?
昔みたいにまた無茶をするのでは無いかと不安になった……………。
彼の後を追いかけて、近くで話したいね。
とりあえずこの姿だと話せないね。町には巨人がはびこっているし、仲間達にばれず、彼が死なないようにしないといけないね。
その為にはどうするか………
彼の後を追うのが一番だね。
さて、どこかで今の私の状態を解除しておかないといけないんだけど、人に見つからない場所を探さないといけないね。
しかし、そんな場所は近くにないから、
私はこの姿で彼にバレないように気をつけながら、彼の後をつけていくのだった…………。
〈??? Side out〉