やはり俺の進撃ラブコメはまちがっている。   作:Seli

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37話

〈ハチマン side〉

 

俺はアニから、本音をぶつけられた。

過去にあれだけ傷つけておき、今回も嫌いだと言って突き放してしまった。

残念ながら、俺はこんなやり方しか出来ない。彼女を守る為であっても、傷つけるやり方しかできない……………。

俺は今までこのようなやり方で生きてきた。

周りの人間を突き放すか、庇って俺が犠牲になるようにしてきた。

まあ、一部の人達にはバレバレだったんだけどな。

イルゼ、ペトラ、カルラさん、◯◯さんにはすぐバレたんだよな…………

どうしてなんだ?

ってヤバイ。俺の言葉でアニが泣いている。

アニは泣きながら言った。

 

 

アニ「ハチ兄は、どうしてそんなに辛そうな顔をしているの?」

 

 

………! この子は、俺のことを見透かしているのか?

 

 

「それは……………」

 

 

アニ「ハチ兄は、優しすぎるから私の為を思ってそう言ったんだよね。父さんも母さんも、ハチ兄は不器用で天の邪鬼だけど誰よりも私のことを思ってくれているって言っていたし、私も小さい時の記憶で忘れてることもあるけど、ハチ兄が優しくしてくれたことだけは覚えてる。

だから、本当のことを教えてよ!

ハチ兄を追ってここまで来たんだよ。

お願いだから、離ればなれはもう嫌だよ………。」

 

アニは本音を俺にぶつけてきた。

どうしてこんな奴に優しくするんだよ、お前は。

◯◯さん、こんなバカ野郎でも、もう一度やり直せるのかな?

それに貴女との約束もあるし、守らないといけないですよね…………。

俺は、この先辛いことばかりかもしれないけどもう一度アニと前を向いて歩いていきたい!

涙を流しながら、アニを抱きしめた。

 

「…………ったく。こんな俺の為にここまでする必要は無いのに。本当、俺もお前も大馬鹿やろうだな………。アニ、急にいなくなって悪かったな。お前との絆は『本物』だとようやく理解できたよ、ありがとな。

こんな馬鹿やろうで、これからも色々と間違えるかもしれないがよろしくな。」

 

 

俺は間違えてしまったが、アニの為にもう一度やり直して歩き続けよう。人間は誰しも道を間違えてしまうことがある。だけど、それで良いんだ。

間違ってしまったら、また一から頑張れば良いんだ。俺みたいな人間でも、助けてくれる奴がいるからな。

アニに教えられるとはまだまだだな………。

 

さてと、いつまでもこうしておく訳にはいかないな。

 

 

「アニ以外にも誰か壁の中に来たのか?

さっきの状況を確認した感じ、大型と鎧型はいたみたいだが………。」

 

 

アニ「私とあと2人だけが侵入した。侵入してからは各自で行動することになっている。私はハチ兄に会うために志願したし目的は達成したよ。ここからどうするかは考えていない………。ハチ兄と一緒に行動したいんだけどダメかな?」

 

 

「お前は良いのか? 俺がしていることはお前たちからしたら裏切り行為だぞ? それに、お前も何か指示を受けて行動しなくちゃならないんじゃないのか?」

 

 

アニ「それは…………何か事情があるんだよね?

ハチ兄は意味の無いことしないし、私はハチ兄以外の人の指示に従う気は無いよ。父さんや母さんにも、そう教えられていたし。

私は少なくともハチ兄の味方だよ。」

 

 

俺はアニの頭をクシャクシャと撫でながら

 

 

「…………そうか、分かった。これからよろしくな。まず、礼拝堂に向かわないといけないんだが、大丈夫か? 恐らく、そこでは『始祖の巨人』と『進撃の巨人』と戦闘となる可能性が高い。危険だろうが、最悪の展開になる前に止めないとな。アニはどうする?」

 

 

アニ「ハチ兄に付いていく。それに、ハチ兄1人じゃ、力をフルに解放しない限り、知能がある巨人二体を相手にするのは難しいでしょ。一体は私が相手する。ただ、協力する条件として、そこに向かう理由を教えて。

ハチ兄のことだから、だいたい予想つくけど。」

 

 

「……………ったく、敵わないな。マジで、あの人に似てきたな。どちらも助けたいんだよ、俺の大事な人達だからな。多少の無茶はするだろうが、協力してもらえるか?」

 

 

 

アニ「………分かった。その人の良さが、ハチ兄の良い所だよね。

もたもたしていたら手遅れになるし、巨人も集まってくるだろうから早く行こう、ハチ兄。」

 

 

「ああ、そうだな。礼拝堂に着くまでおとなしくしてろよ!

それと、他の人がいる前で、俺の今の姿を確認した時は、ヴァレイって呼ぶように。この姿の時は、偽名使っているんだよ。だから、頼むな。」

 

 

アニ「え? きゃっ! ハチ兄!

……………いきなりなんだから。

心臓に悪すぎるよ………。」

 

 

俺はアニの体を抱き抱え、移動を開始した。

アニは顔を赤くしていて、何かを言っていたが気にせず礼拝堂へと急いで向かうのだった………。

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