〈ペトラ Side〉
私は現在、どうしてハチマンさんと知り合いなのかをイルゼに追求されていた。
イルゼ「むー。それで結局これはどういうことなのかな? ペトラがハチマンさんと知り合いなんて聞いていないんだけど。」
「それは…………… えっと、ごめんなさい!
自主練習している時に、寝ているハチマンさんに出会ったの。それで、最初は私達と同じ訓練兵だと思ってサボっていたのを注意して、そこから話をしていくうちに一緒に自主練習をすることになったのよ。」
イルゼ「そうなんだ。友達なんだからそういうことは教えて欲しかったなー。
それで、どうしてハチマンさんに謝りに行っていたの?」
イルゼは私が黙っていたことに不満げにしながらそう聞いてきた。
やっぱり理由言わないとダメかな?凄く恥ずかしいんだけど、言わないとイルゼに悪いし怒られるわよね…………。
「それは、私がハチマンさんのことを訓練兵だと思って馴れ馴れしい態度を取っちゃっていたのよ。まさか、調査兵団に所属しているとは思っても無くて。
それで、今までの非礼を詫びて謝りに行っていたのよ。」
私の言葉にイルゼは驚きながら言った。
イルゼ「そうなの!? ハチマンさんって調査兵団内でもすごく有名な人だよ! しかも、私がよく話題にも出していたし、てっきり知ってるかと思っていたんだけど…………。」
「しょうがないじゃない! 完全に度忘れしてたのよ! しかも、イルゼがハチマンさんの話をする時っていつも暴走してたから、大半は聞き流していたし。」
イルゼ「暴走って、そこまでして無かったと思うな! ってか、私の話の大半を聞き流すって、友達として酷くないですかね!?」
「だって仕方ないじゃない! 貴女のハチマンさんトークって耳にタコができるぐらい聞いたんだから、そりゃあ聞き流すようになるでしょう。ハチマンさんのことを話す時は、のほほんとしてるのにね~。
ホントキャラ変わりすぎよ、イルゼ。」
イルゼは顔を赤くしながら、私に言った。
イルゼ「ちょっと! ハチマンさんの目の前で言わなくても良くない?! ペトラだって、ハチマンさんと出会った日からすごくニコニコしていて嬉しそうだったじゃない!」
私はイルゼの言葉に顔が赤くなるのを感じながら言った。
「なっ!? そんなの嘘よ! 私はいつもどおりだったわよ!
私達がヒートアップして言い合いをしていると、二人の頭が軽く叩かれた。
イルゼ&ペトラ「痛っ!」
ハチマン「おい! 二人ともいい加減にしろ!
そこまでにしておけ。」
私とイルゼは、叩かれた頭を押さえながら背後を見てみると、目が笑っていない笑顔のハチマンさんがいた。
ハチマンさんいたの?
さっきから喋って無かったから、てっきりどこかに行ったものばかりだと思っていたんだけど…………
あれ? ということはさっきのやり取り全部、見られてて話の内容を聞かれていたってこと?
嘘でしょ?
私は恐る恐るハチマンさんに訊ねた。
「ハチマンさん、もしかして私達が話していた内容を聞いちゃいましたか?」
私の言葉に、ハチマンさんは少し顔を赤くしハニカミながら
ハチマン「……………ああ。ペトラと、えっとそちらの訓練兵のイルゼさんでしたっけ?
二人が俺のことを悪く思っていないってのは分かったな。まあ、その。ありがとな。
イルゼさんとは初めてだったな。調査兵団で部隊長をしているハチマン・ヒキガヤだ。歳は16歳だ。よろしくな。」
…………………………………………………………………………………………はっ! ? 何なの、あの反則的なスマイルは!? 狙ってやっているのかしら? いや、彼の場合間違いなく素ね。
何だか顔が暑くなってきたわ! イルゼも湯気が出るんじゃないかってくらい顔を真っ赤にして停止してるわね。あっ、再起動した。
イルゼ「…………………ひゃ、ひゃい!
コホン。第101気訓練兵団所属イルゼ・ラングナーです! ペトラとは同期で友達です。
それと、私のことはイルゼと呼んでください!
ハチマンさんとお話できるなんて光栄です!こちらこそよろしくお願いします!」
ハチマン「ああ、こちらこそよろしくな、イルゼ。イルゼは元気があるな。訓練で大変なことが多いかもしれないが頑張れよ。」
イルゼ「はい! ありがとうございます! 私、訓練兵団を卒業したら、調査兵団に入りハチマンさんの元で働くのが夢なんです!」
ハチマン「そ、そうか。そう言ってもらえて嬉しいな。何かした訳ではないのに、どうして俺の下で働きたいんだ?」
イルゼ「それは、ハチマンさんの影での頑張りを見たからです。それを見て、私はハチマンさんみたいな兵士になりたいという想いが強まって憧れるようになったんです!」
ハチマン「なるほどな。今までそんなこと言われたことないから照れるな。そこまでいってくれてありがとな。」
二人は、私の目の前で会話が盛り上がってる。
むー。何か面白くないわね。
ってか、ハチマンさんデレデレしすぎじゃない!?
イルゼもずっと目をキラキラさせてるし………。
私も混ぜなさいよ!
私も二人の会話へと入り込むのだった。
そこから私達三人はよくつるむようになり、一年があっという間に過ぎていき、一生の思い出として残る初めての調査任務の時がくるのだった………。