この中にロケット弾を発射する戦車、ロケットランチャーを山ほど積んだ戦車、真後ろに固定砲身を持つ戦車、クーゲルパンツァーがいたら、エミリカスに向かってパンツァー・フォー!!しなさい 以上!!
※全部実在する
追記・ミスってエミリカスをエミ呼ばわりしてしまったので全て修正します
これも全部エミリカスのせいだ
──月──日
今日は色々とありすぎてかなり疲れた。
日記を書く体力も残っていない。
そもそもなんで俺はいまだに日記をつけているんだろう。
ぶっちゃけた話もう書く意味はないと思うんですけど。
それでも書いてしまうのは長いこと続けた習慣だからか。
ダミー日記も同じような理由で痛々しいのに続けてるしな。
でもさすがに今日はダメだ、明日から死ぬほど時間あるし明日に回そう。
それにしても大洗廃校とは、わかっていた俺でさえ大ダメージなのだから、彼女達はもっと辛いだろう。
なぜ世界はこうも残酷なのか、あたい、許せへん!
許せへんあたい!
いや、こればかりはネタでは済まないぞホイ!
──月──日
案の定時間がだだ余りである。
なので昨日サボった分日記をびっしり書くぞ。
とにかく昨日は朝から大変だった、エキシビジョンマッチがあそこまで盛り上がるとはな。
大洗&知波単チームVS聖グロ&プラウダチーム(客観的に見て戦力差やばくない?)の戦いは苛烈を極めた。
原作の名シーンもいくつか目にすることができてガルおじ的にも大満足です。
ちなみに俺の活躍といえば、ダージリン車に取り付きライフルを奪ってぐしゃぐしゃに捻り潰した後ドヤ顔でそれをダージリンに渡したシーンとローズヒップちゃんを拉致して一緒にコーヒーを飲んだシーンだ。
観客席のモニターにもしっかり映っており、俺の異名にニンジャ、エイリアンに加えてプレデターも追加された。
ドーモ、プレデリアン・ニンジャです。
もちろんこれは聖グロ憎しでやったわけではない。
みぽりんの発案したアツアツ作戦の指示通り動いただけだ。
みぽりんは自身がダージリンに対して相性が悪いことを熟知しており、そのダージリンから冷静さを奪うために、昔からの因縁がある俺に挑発行為を持ちかけたのだ。
みぽりんあんた鬼か?
まあともかく、ダージリンをあっためた後は俺は偵察行為に専念し、相手の位置情報をみぽりんに伝え続けた。
今回の作戦はズバリ釣り野伏せ。
市街地戦に突入した後に、フラッグ車であるⅣ号戦車と少数の戦車で固めた敵部隊を釣り上げ、それに合わせて各地で敵を牽制していた部隊を一気に集結、左右から突撃させて挟み撃ちにしズタボロにするという計画だった。
知波単学園の方々にはこのタイミングで全力の突撃を仕掛けると事前に説明したおかげでなんとか手綱を握れたらしい。
ちなみにその作戦が始まる前に俺はカチューシャに撃ち抜かれて敢え無く撃沈した。
油断したつもりはなかったがノンナの射撃に誘導された後に着地狩りされたのだ。
……これ戦車道の試合だよな?ガンダム道じゃないよな?
撃破された後は近くの戦車の中に入って安全を確保するよう言われていたのでやむなくカチューシャ車に避難したのだが、その際一気にスタミナを削られた。
カチューシャの肩を揉まされたり髪の毛の手入れをさせられたり、小さなおててのツボを押して刺激したり。
ええ、はっきり言いますよ、役得です。
無論ピロシキ案件だけど今後のことを考えると流石に今部位ピロシキするわけにはいかないのでなんとか耐えている。
試合自体は結局原作通りに大洗・知波単チームが負けてしまった。
途中で捕まってこき使われている俺の様子を見てダージリンが冷静さを取り戻してしまったらしい。
試合が終わった後ダージリンに凄絶に煽られたりノンナにカチューシャとの2ショットとられたりした。
はい、楽しかったです。
俺だけ戦車道やってなかったけど。
さて、その後は全員集合お風呂タイムだったわけだが俺は参加せずにボコミュへと向かい──────
「ふぅ、あったか〜い……」
沙織の気の抜けた声が聞こえてきて、みほはクスリと笑った。
エキシビジョンマッチ終了後に解放された大浴場にて、多くの参加者達が集い湯を共にしている中。
その一員としてみほも参加しており、試合の緊張で固まった体をほぐし、疲労を抜いているのだった。
「それにしても、天翔殿は残念でしたね。 せっかく他校の人とも交友を深められる機会なんですけど……」
「あー、エミリちゃんはお風呂はちょっとね……」
「そーいえば、エミリさんとお風呂はいったことないな」
「そういえばそうですね。 練習や試合が終わった後、いつもバイトと言って一足先に帰ってしまいますし」
「バイトしてるのはすごいんだけど、いつも断られてるとちょっと寂しいよねー」
麻子の言葉に華も沙織も続いた。
ついにつっこまれたかと少し物憂げな顔をしたみほは、少し悩んだ後に少しだけ口を挟むことにした。
「エミリちゃんはちょっと事情があって、あまり他の人に肌を見せたがらないんだ」
「え?なんで?」
「沙織、そこはつっこむな。 デリケートな問題かもしれないだろ」
「あぁ、もしかして怪我などの跡が……」
「あっ……」
察したような沙織の様子に、みほも顔を伏せる。
こればかりは、他人がどう言っても仕方がない問題だ。
周りが気にしないとは言っても本人が見せたがらないのだから、無理強いはできない。
「それは残念ですね、折角ですしたっぷりと灸を据えて差し上げようと思ってたのですが」
「あ、ダージリンさん」
その会話に加わったダージリンは、少し不満げに口を尖らせていた。
「前回の練習試合では飄々としていて少しも悔しがってませんでしたもの。 今日こそあの薄笑いの面を剥がしてやれたと思いましたのに」
「ダージリンはやられっぱなしだったじゃない」
「アッサム」
「はいはい」
仲のいい様子の2人に、一同が苦笑いを浮かべる。
そんな和やかな空気を切り裂くように、浴場にアナウンスが鳴り響いた。
「マジさー、原作キャラと一緒に風呂入るとかできるわけないよね、タオルでも巻いてなきゃ即刻両目抉り出しレベルのピロシキ行為だ」
障害物をひょいひょいと飛び越えながら、俺は試合会場から一直線にボコミュージアムへと向かっていた。
帰りの時間を考えると、さほど長居はできない。
寄港したのが割と久しぶりなため、愛里寿に会うのも必然しばらくぶりとなる。
楽しみだナーとか思いながらぴょんぴょこ移動していると、ようやくボコミュージアムにたどり着いた。
何度か通ったので迷うことなく建物の中を進んでいくと、ベンチに座り込んでジッと携帯を見つめる愛里寿の姿をとらえた。
「アーリス」
「ぁ……エミリ!」
声をかけてあげるとパアッと顔を輝かせて、こちらに駆け寄ってくる。
あぁ^〜かわいいんじゃあ〜。
なぜか愛里寿に関してはそこまでピロシキ判定がくだらない気がする。
愛里寿がまだ中学生ほどの年齢だからなのか、父性が異様なほど働いてしまい構いたい欲が断罪欲を抑え込むのかもしれない。
カチューシャ?カチューシャは高校生やんけ。
「久しぶり、だね。 あの、大洗の優勝、おめでとう」
「ありがとう。 負けるわけにはいかなかったからね。決勝戦、見ててくれたんだ」
「うん。 エミリ、すごくカッコよかった。 ……戦車道はあまり、してなかったけど」
「それね」
愛里寿の指摘に苦笑しながらも、俺は自販機の商品から一本ジュースを購入する。
初めて会った時からの習慣だ。
年上として見栄を張りたいのだよ。
「ハイどうぞ」
「ありがとう……あの、えっと。 エミリ……」
「どうしたの?」
「……さんって」
「ん?」
「こんどから、エミリさんって呼んだ方が、いいかな」
「へ?」
突然のさん付け宣言に心が割れそうになった。
ナンデ? いままでずっと呼び捨てだったのに。
鬱で死にたくなる。
「あの、試合を見て初めて、エミリ……さんが、高校生だって知って……私、それまでずっと小学生くらいの子だと思ってて……」
「あー、成る程ね」
【朗報】距離おきます宣言ではなかった【安心】
単なる礼節の問題だった模様、やっぱいい子だなぁ、無限に貢ぎたい。
「気にしなくてもいいよ。 いままで通りエミリでいいさ。 もちろん、愛里寿がそうしたいっていうのならさん付けでもいいけれどね」
「……じゃあ、エミリ。 やっぱりそう呼びたいな」
「ならそれでいい。 愛里寿の仰せの通りに、ね」
「ふふ、変なの」
クスクスと笑ってボコをギュッと抱きしめる愛里寿の仕草に、俺はもう一生分の癒しを得た気がする。
愛里寿と遭遇するたびに癒されるのだ、みほエリが成せずに荒んだ胃腸が癒されるのだ。
これだから愛里寿沼は抜けられない。
ポケモンで言うところのメリープレベルの癒しだ。
「じゃあ、今日は何をしようか」
「えっとね、ボコのショーを見て、ボコアトラクション回って、それで、たくさんお話ししたい! エミリが試合でやってたこととか、たくさん聞かせて!」
「勿論、時間の許す限り」
「じゃあ、行こう!」
言うが早いか愛里寿はその小さな手で(俺よりでかいが)俺の手を握り、ずんずんと歩き始めた。
元気あふれる姿に俺も思わずガッツがあふれる。
この後めちゃくちゃボコボコした。
みたいな感じで、俺はボコミュージアムをいつものように堪能したのだが、違ったのはここからだ。
そろそろ帰る時間になりそうだなって頃になって、唐突に島田千代さんが現れたのである。
心臓から口が出るほどビックリした。
なんでも、いつも愛里寿と遊んでくれる俺のことをちょっと気にしていたのだが、大洗対黒森峰戦で常軌を逸した働き(物理)をしていたニンジャがソレであることを知り一気に興味が湧いたそうだ。
いつも愛里寿がお世話になってます的な社交辞令から問答が始まったが、まるで内側を見透かしてくるような目に終始圧倒された。
愛里寿が止めてくれなければ、逃げ出していたかもしれない。
その後は軽く雑談を交わし、俺の戦車道履修者としての実力やらなんやらを軽く聞かれたり、愛里寿と知り合った経緯などを話した後に解散となった。
いやはや、まさか千代さんとお話しすることになるとは思わなかった。
それにしても若々しかった。
一児(ワンチャン二児?)を産んだとはとても思えない。
なんだかすごく不思議な体験だった。
p.s. 冷静に考えたらこの時すでに探りを入れていたんだろう。 島田流恐るべし。
その後学園艦に戻ったらなんかもう廃校の話はされた後で、みんなが落ち込んでて、みぽりんは泣きながら俺を抱きしめてきた。
あかん胃が死ぬゥ!?
そして、秋山さん。
ありがとう。
そうだったね俺の名前エミだったね。
なんか知らんけど名前変わってるやんけ!?!?!!?!??!?!!?
ホッホッホッ、愛里寿好きかい?