奉仕部の形   作:149

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今回は長々と前置きです。
小町と喧嘩して仲直りしたすぐあとのことです


比企谷八幡は思考する

俺は小町が部屋まで戻るのを見届けた後、物思いにふけっていた。考えていたのは一色の生徒会長選挙の事、奉仕部のこと、そして俺自身の事。俺はこれまで効率化を極め、少ない手札の中で考え最善を尽くしていた。それで得られるものも解消できるものもあった。これらの事を主観だけで考えるなら完璧と言えるだろう。しかし客観が存在しているのならばどうなのか。これまで対等と言える関係を築かなかった。大切と思える他人がいなかったから意識的に客観的に考えることを放棄していた。だから葉山の壊したくない関係捨てたくない関係を否定していた。それで壊れてしまうくらいならそれまでの関係なのだとそんなの馴れ合いだと。けどきっと俺自身分かっていたんだ、分かっていたけど無視していた。分からない方が出来ることもあると自分に言い聞かせて。でも結局それは自分が最も嫌悪していたはずの欺瞞でしかないのに。

そんな曖昧だったけどやっと理解できた。様々と見せつけられ自覚することが出来た。

ただ…ただあいつらには傷付いて欲しくない。由比ヶ浜のもっと人の気持ちを考えろと言うのはこうゆう事だろう。自惚れでもなんでもなければあいつらはあの方法で俺が傷付くのが嫌だったのではないか。俺の方法は自己犠牲と言われてきた。そんな自己犠牲をする俺を見たくないからこそ彼女らは否定したのではないだろうか。しかし今回の雪ノ下の行動。あれは自己犠牲なんかじゃない。やけくそになって暴論を振りかざし自分を押し殺しているだけだ。あれを自己犠牲と犠牲と呼ばせてはならない。そうしないためにも比企谷八幡と雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣の願いを見つけることが先決だろう。俺が欺瞞に満ちてても醜く足掻いて守りたかった事は由比ヶ浜結衣が悲しそうな顔をしていたのは雪ノ下雪乃が悩んでいるのは、奉仕部を続けさせる事だ。それが俺たちの願いのはずだ。しかし雪の下が会長になればあいつの性格上真面目にやって奉仕部に顔を出せなくなることは明白だ。ならどうするか。これまでの方法を使うなら一色を会長にする為に多少汚くはあるが色々な方法を使い、説得していただろう。しかしこれではダメなのだ。俺が変わるなら今しかないのだ。小町に理由まで与えてもらって背中まで押してもらったんだ。お兄ちゃんとしてやるしかない。これから奉仕部を続けさせる為にこれまでの方法とは違うやり方で解消ではなく解決させる為に俺に比企谷八幡に出来ることは、なんだ。




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