儚き旧世界より   作:RedQueen

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どうも、幾年前にハーメルンから距離をおき、『新世界より』の存在を知ったことで再び舞い戻った初心者RedQueenです。
いやー、隠れ名作から発見したアニメにこれほどドハマリするとは、今覚えば自分のことながら本当に珍しい······いや、そうでもないような。
なにせ、一高校生だった学生が世界を相手取るロボ激闘アニメや、一夜漬けが得意なギャルゲー大好き少女とツンデレ?少女らの日常アニメなどなど、ちょっと時間をおいてから見つけてドハマリしてばかりですね。今にして思えば······。
まあ、なんでもない個人情報はおいておくとして、序章へと参りましょう。


序章にして崩壊の予兆 壱部

    俺たちが暮らす町ーー''神栖66町''、そこは偽りの安定によって成り立つ桃源郷。

 

    俺は······峰崎(みねさき)(とき)は確信を持ってそう告げよう。

 

 

 

 何気ない日の今日、川辺沿いの道を連れ添って歩く幾人かの子供たちの姿があった。

 なにか会話で盛り上がっているのだろうか。明るげな笑顔を浮かべる少女を先頭に、他の子が会話の相づちをうったりしている。

 彼らは俺の親友たちであり、共に和貴園と呼ばれる小学校で教育を受ける学友でもあるのだが。

「鴇ったらまた先生を怒らして居残りさせられちゃうなんて······ほんと懲りないわね」

 皆と向かい合うようにして歩く少女ーー渡辺早季が呟く。

「仕方ないさ。あれは流石にイタズラの域を越えていたからね」

 早季の呟きに、一番後ろを歩いていた少年ーー青沼瞬がため息まじりに応える。

「まさか、先生の私物を町中に隠しちまうなんて······どんだけ暇なんだってとこだけどな」

 俺が起こしたイタズラの内容を語った少年はーー朝比奈覚。俺の悪友にしてホラ話が好きなやつ。

「私は止めたのに。今日の鴇くん···すごくやる気だった」

 皆に挟まれるようにして会話を受け答えしていた少女ーー天野麗子が控えめに告げる。

「早季の言う通りよ。これ以上鴇を放置してたら私たちまで巻き添えを喰らうんじゃない」

 まるで俺の存在を危惧するように語った赤髪の少女ーー秋月真理亜。燃えるような赤い長髪が特徴的で、少し大人びた印象を受ける少女だ。

 俺のイタズラの件で会話を広げていく彼らが帰りの道中にある中、当の本人はというと······。

 

 

 

「まったく、お前は何度注意すれば気が済むのだ······これで十回目だぞっ」

 マンツーマンの絶賛説教中なのであった。古ぼけた教卓をはさんで私貴園一の几帳面で知られる大井先生と、私貴園一の問題児ーー峰崎鴇がほぼ零距離に近い距離で対面していた。そのためか、先生が声を荒げる度に唾が飛んでくるのだ。

「正確には十一回目ですよ、あと唾がーー」

「そういうことを言っているのではない!」

 説教中だというのに涼しげな反応を見せる鴇に大井先生はさらに怒りの表情を浮かべる。

 はあ、いつまで続くんだ。今日は絶対一目散に帰宅して寝るつもりだったのに。

 内心で本音を呟きつつ、これ以上長引くのも面倒だと感じた鴇は先生の発言に従順に答える。が、鴇の本心が見え見えだったらしく、

「鴇······まだ一時間以上は帰れないと思えよ」

「はい、って······ぇぇ、まじか」

 

 しかし、それから俺が解放されるまで時間はかからなかった。

 なぜならーー

 

「こら、鴇っ、逃げるなっーーー」

 逃げるが勝ちと言わんばかりに鴇は、学校から脱走するのだった。

 

 

 

 見事先生の魔の手から逃れた鴇は先ほど早季たちが通った道を駆け抜けると川辺へとたどり着く。さすがに学校からずっと走りっぱなしなのは堪え、一息いれようと地べたに腰かけようとすると、

「ちょっと鴇、なんであんたがここにいるのよっ」

 背後から聞こえた声で振り向くと、驚いた表情を浮かべた早季が立っていた。手には丸いお菓子が握られている。

「それ、俺にくれるのか」

「あげないわよっ、これは私のなんだから。てそうじゃなくてーー」

 早季は反射的にお菓子を隠すと、声を聞きつけた真理亜が駆けつけてくる。

「どうしたの早季。ってえ? なんで鴇がいるのよ」

 真理亜は隣にいる隣に気づき、案の定早季とまったく同じ反応を見せる。

「はは、意外と大井先生の説教が早く終わってな。追い付くだろうと思って全力疾走してきたところなんだ」

 座り込んて深い深呼吸をして疲れた様子の鴇だが、彼の性格を知る早季らはある確信を抱く。

 絶対、嘘だーーと。

 早季と真理亜は目をあわせると、相変わらずの無邪気っぷりにため息をつく。

「あんたねぇ、そんなままでいると卒業できないわよ」

 上から覗きこむようにして鴇を見つめる早季に、真理亜も同調したのかこくこくと頷く。

「そうよ。せっかく瞬に負けないほどの頭を持ってるのに、それじゃまるで宝の持ち腐れじゃない。ほんっと、みんなが"盗人"呼ばわりするのも納得というか」

 盗人、ねぇ。まあ、俺には適格なあだ名だな。なにせ、

 

 

          ーー人の人生(いのち)を奪っている化物なんだからなーー




ふう、久々に執筆に携わってみると色々苦労しますね。
他に描いているオリジナルとの同時進行ですので、余計に大変といいますか。てへへ。
でもでも、『新世界より』は他にない展開がありましたね。
まさか! え! という流れで早々と進んでいき、あっという間に読み終えましたね。
まあ、漫画のほうですが······小説も絶対購入して熟読しなければ、ですね。
では、この辺りでお別れの挨拶を早季さんお願いします。
「え、いきなり言われても···え、えっと」
さ、さささ(促し)
「鴇が皆さんに迷惑をかけないよう私がしっかりと見張りますので、これからもよろしくお願いします」
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