インデックスの一件をサクッと片づけたから一週間が過ぎた。寮を吹っ飛ばされた我等が上条当麻は、現在ホームレスになっていた。
えっ、話が飛びすぎている? では、順を追って説明しましょう。
先日、寮が破壊されたワケですが、その被害は当麻の部屋が一番酷かったとはいえ、寮自体もシャレにならないダメージを受けていた。当然、これほどの被害を受けた不動産業者は怒る。
しかし、責任追及はできない。なぜなら上条当麻に過失はないのだ。
勿論、上条の不幸属性が原因だろうが、だからといって「お前が不幸だから寮が壊れた! だから責任を持って賠償しろ!」というワケにはいきません。となると業者は泣き寝入りするしかない。精々できることといえば、上条当麻を寮から叩き出すことぐらいだ。
しかし、それが原因で上条当麻は不動産業者のブラックリストに載ってしまう。
こうなると別の寮を借りようとしても、どの不動産業者も当麻に部屋を貸してくれない。当麻が不動産屋に行っても追い出されるだけだ。
そんなワケで当麻は路上生活を余儀なくされてしまった。
「不幸だ」
そんなお決まりのセリフを吐く当麻。
「久しぶりね当麻。元気にホームレス高校生やってるね」
「……元気そうに見えるか?」
憂鬱そうな当麻がいう。
「まあ、そんな当麻に良い住宅を紹介したいけど聞く?」
「なんだと、そんなのあるのか?」
飛びつく当麻。相当困っていたみたいだから、無理もないけど。
「じゃあ、紹介するからついてきて」
「ここが、その寮か?」
「ええ、実はここは貸家ではなくて、土地も建物も私の物なんだよ」
「ここが?」
当麻の私がいるのは新築二階建ての寮。これは『とらいあんぐるハート2』のさざなみ寮を参考にして、コミュニケーション型の寮なんだよね。
リビングと風呂は共通となっており、個室が合計十個。一人一部屋と考えても十人は住めます。でも、この形式の寮は実は私には向いていない。あまり他人との交流というのは好きじゃないんだよね。
「ええ、監察軍で手に入れた金をこちらに持ち込んで得た資金で作ったの」
ブリタニア帝国では宇宙開発が進んでいるから金などは二束三文で手に入る。それに原子変換装置を用いて何百万tでも金を用意できるから、それらを使えば億万長者になるのは簡単だ。
監察軍は自分たちの技術、情報、戦略物資などを下位世界に持ち込むのは制限がきついけど、金や宝石を下位世界に持ち込むだけなら簡単に許可が下りる。
「そんなわけで、面白半分で土地を購入して拠点となる寮を建てたけど、今は使っていないから好きに使って良いわ」
表向きは面白半分に寮を建てたという事だけど、本当は上条ハーレム屋敷を作ったら面白そうという遊び心ですよ。実際の所、原作では当麻は一人用の寮を借りていたが、インデックスと同居するにあって不具合がでてきた。インデックスをベッドに寝させて、当麻は風呂場で寝るという状況になっていた。そもそも男子寮に女の子を住まわせる事自体が問題だろう。
それに巫女さんや隠れ巨乳な十字教徒の少女とも一つ屋根の元で生活させる予定なので、それに適した住居があった方が良いでしょう。というワケで小萌先生に預けていたインデックスを呼び戻して、ここに住まわせる。
いつまでも小萌先生の所にいるのは迷惑だし、ステイル達からインデックスを頼まれているのに他人に預けたままなのはいろいろとマズイ。
あとミサカ00001号も誘うか。あの娘は当麻に直接助けられたので、当麻に惚れているみたいだし。立派なハーレム要員です。
こうして、佐天の遊びから始まった上条ハーレム計画は着々と進んでいった。