早い物で、私チートオリ主『佐天令子』は中学生になりました。いや~、幼稚園や小学校の無双ぶりも凄かったけど、ここも尚更だよね。
幼稚園に入園して脳開発を受けてすぐに物質に含まれる素粒子が把握できるようになった。そしてアカシックレコードにアクセスして能力の練習をしてすぐに素粒子に干渉できるようになり、生き物でも建物でも一瞬で塵のように消せるようになった。
まあさすがに人を消すのは拙いので、壊しても構わない物品やモルモットのマウスを始末することが多かったけどね。その結果いきなり学園都市第一位の超能力者になった。
いや~、当時は騒がれた物ですよ。幼稚園児がいきなり超能力者になったものですから天才だと周りの大人達の騒ぐこと。
そんなトタバタな生活でしたね。
最初は上条当麻と同じ学校に入ろうかと思ったけど、私は上条よりも二つも学年が下だったので、同じ学校にいてもメリットが乏しいのでそれは止めておいた。
それから小学校に上がると私と同じトリッパーの組織の監察軍と接触した。まあ正確には彼等から接触をしてきたわけだが、彼等と接触して私は一つの下位世界に干渉し始めた。
それは『マブラヴ』の世界。当時の私は超能力者(レベル5)で、元々絶対能力者(レベル6)になれる才能があったのだが、通常のカリキュラムを受けてもやたら時間が掛かるという計算が出ていた。
そこで実戦における能力の使用が能力の成長を促すという効果を利用して、戦場に行って戦うという方法をとった。まあこれは原作三巻の絶対能力進化計画のパクリだったけど。
ただ違うのは殺しても心を痛める必要のないBETAを敵に選んだ事だ。
BETA(ベータ)とはBeings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race の略で、人類に敵対的な地球外起源種。マブラヴの世界では、このベータが地球に侵略して人類を滅亡の危機に追いやっていた。
彼等はある程度強くそして物量がある為、私にとってBETAは恰好の敵だった。私は容赦なく彼等を消し去っていく。
この能力を使えば結合、分裂、劣化、昇華、酸化、腐敗、冷却、加熱と様々な化学反応が可能でこれを利用してBETAを攻撃できるが、そんな回りくどいことをするより直接BETAの身体を構成する素粒子に干渉した方が余計な手間をかけずにすむ。アカシックレコードにアクセスして彼等の位置を把握して消す。慣れてくると数万という数のBETAを一瞬で消し去ることが出来るようになった。まあそれでも能力の練習のためにワザと風、炎、雷などを使って倒すこともあった。
原作で一方通行がベクトル操作の能力を応用して風を操っていたが、私の能力の汎用性はその比ではない。使いようによってはそのバリエーションは膨大な数になる。
こうしてBETAの拠点ハイヴを次々と落としていった。
これは監察軍全体の活動ではなくあくまで私個人の活動だった。
この世界の地球各国は、BETAによって滅亡の危機にあるというのに一致団結するという事をしない。あくまで国益を貪るしか能がない。監察軍もブリタニア帝国もこの世界を救う価値を見いだしておらず、それは私も同様だった。
それゆえ私はこの世界を救うつもりはなく、あくまで丁度良い戦場と敵を求めて戦っているにすぎない。この世界の勢力とは接触せずに様々な並行世界でBETAと苛烈な戦いを繰り返していった。
そんな激戦の果てに小学校高学年になると絶対能力者(レベル6)になった。
調子ぶっこいて、地球規模で大量の二酸化炭素を酸素に変化させたり、大気を浄化したりしたので私は一躍有名人になった。自重するべきだったと後悔した物です。
私の能力名は『支配領域(テリトリー)』。一定空間内の無機物有機物を問わずあらゆる物質を素粒子レベルで意のままに操る能力で、その気になれば地球規模で干渉できたから、前人未踏の化け物扱いされた。
小学校の終わり頃になると常盤台中学の方からうちに入学して下さいと強く推薦された。最早私には多少設備のいい程度でしかない名門校などどうでも良かったけど、あちらは絶対能力者には是非とも入学して欲しいそうだった。
まあ、私の学年は御坂美琴と同じだから御坂や白井黒子と誼を持つのも悪くないと思って常盤台に入学した。
それで今の私は名門常盤台中学の一年生。既に二月になっており、そろそろスケジュールがきつい。もうすぐ一方通行の絶対能力進化計画が始まる筈だ。アカシックレコードから仕入れた情報によると四月の中旬から始まるらしい。
絶対能力進化計画は私という絶対能力者(レベル6)が出現したことから収まるかと思ったけど、私に続けと計画が進められている。
よくよく考えると私は研究所などに協力しておらず、御坂の二の舞はごめんだったのでDNAマップの提供などもしていない。
原作の学園都市では狂った科学者が結構いた。だからそういう誘いは一蹴していた。絶対能力者(レベル6)になるとその手の誘いがあったのだけど、拒んでいた。
……も、もしかして私の所為かな? 彼等からしてみれば折角現れた絶対能力者(レベル6)が研究に一切協力してくれないから、少なくても研究に協力してくれる一方通行を絶対能力者(レベル6)にしてしまえと考えたのかも知れない。まあ、過ぎたことは仕方がありません。
しかし、この計画は原作でも失敗しているし、私は二万人ものミサカの虐殺など放置できないから阻止した方がいいかな? 元々アレイスターもミサカクローンを皆殺しするつもりはないようだし。
でもこのイベントは上条が御坂に立てるフラグだから、下手をするとそれを潰してしまうので、その前に御坂と上条を会わせておくかと考え、すっかり仲良くなった御坂に、私の男友達を紹介すると称して上条に会わせた。
その際に上条には能力が通用しない事を話して実際に私の能力をうち消させた。その時に「御坂さんの能力も多分効かないと思うよ」と御坂のプライドを刺激させておいた。
結果として原作と同じように御坂がムキになって上条に戦いを挑むようになったようです。計画通り(笑)。
私自身は特に問題はないのだが、妹の佐天涙子との間がギクシャクしている。涙子は私と違い小学校から学園都市に入学したのだが、その時には既に私は学園都市の頂点に君臨していた。その為、涙子も周囲から期待されたが、結果は無能力者(レベル0)。
180万人を超える学生がいるこの学園都市でもその六割が無能力者(レベル0)で、大能力者(レベル4)以上となるとかなり数が少ないのが実状だ。現在でも超能力者(レベル5)は七人しかいないし、絶対能力者(レベル6)となると私一人だけという有様なのでレベルを気にする必要はないと思うのだけど優秀すぎる姉を持つ分、プレッシャーが掛かっているのか、表には出さないけど内心忸怩たる物があるようだ。
私の存在が涙子に原作よりも余計に能力に対するコンプレックスを抱かせるようになってしまった。こうなると幻想御手(レベルアッパー)関係で起こる涙子のトラブルを防ぐよりも、あえて見逃して能力よりも大切な物があることを再認識して貰った方が結果的にいいかもしれない。初春の友情パワーに期待するところ大である。
この辺りは他力本願になってしまうけど、私ではフォーローにならないから仕方ないだろう。