とある少女の支配領域   作:ADONIS+

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(注)ここからの話は『超戦士伝説』と話が繋がっています。ですから先に『超戦士伝説』をお読みになることをお薦め致します。


BETA大戦 その一(九月三日)

『とある魔術の禁書目録』。それは『超能力』を科学で開発する科学サイドと、科学とは異なる法則『魔術』を用いる魔術サイドを描いた物語である。

 

 それゆえそれが元となっているこの下位世界もそうであるはずだったし、その世界にトリップした佐天も決定的に原作を破壊しないようにしていた。

 

 まあ、上条をやたらと強化したりしたので原作ブレイクは十分しているという意見もあったが(汗)

 だがその物語の破綻は唐突に現れた。BETA。マブラヴという物語で登場する人類に敵対的な地球外からの侵略者。

 

 テレビのニュースでBETAが写った時は思わず吹き出した。って、いつからこの物語は宇宙人ものになったんだ? それとも実はマブラヴとのクロスオーバーの世界だったというオチですか? とまあ、つっこみ所が満載だったので、確認のために監察軍本部に連絡を入れようとしたわけであるが、監察軍本部との連絡が付かない。

 これは大問題であった。実は監察軍に所属するトリッパーは様々な下位世界に行き来するが、それには監察軍本部にある『ユグドラシル・システム』が必要だ。

 

 この『ユグドラシル・システム』というのは、ブリタニア帝国が死神からの技術提供で完成させた物で、どこでもドアのように世界と世界を繋げる回線(ライン)を構築する物だ。

 

 ちなみにこの回線で繋がった世界間ならばシステムによって回線を通じて人や艦船などを転移させる事ができる。基本的に監察軍に所属する個人や艦船はこの回線を通じて監察軍本部と通信を取り、システム管理者に依頼して転送して貰うのだ。

 

 つまり『ユグドラシル・システム』が異世界間の移動のカギといえるが、中には第六魔法やチート能力でシステムに頼らず自力で異世界間を自由自在に転移出来る者もいる。(ザビーネ・クライバー、姫神みこ)

 監察軍に何が起きたとなるとこれはマズイ。

 

 ちなみにこの場合は、ブリタニア帝国軍の『ユグドラシル・システム』の方にアクセスすればいいことになっている。帝国軍と監察軍はお互いの不足の事態に備えて、バックアップを取り合っていた。

 

 流石に監察軍側のシステムだけで運営してはいない。万が一の自体ぐらいは想定していた。とはいえ監察軍は帝国軍とは管轄が違う。令子はトリッパーであるが、監察軍の重役ではないので、帝国軍に要請しづらいく、本当に緊急事態でなければやりたくない。

 仕方ない。アカシックレコードから情報を引き出す。アカシックレコードはあらゆる下位世界の過去・現在・未来の情報を見ることができるのでとても便利で全知ともいえるチート能力であるが、あまりにも便利すぎて、それに依存しすぎると人生に面白みがなくなってしまうし、ダメ人間になってしまいそうなので、令子はあまり使わないようにしていた。

 ………。

 最悪だ。それが令子の感想だった。ベヅッーによって監察軍本部は消滅していた。当然ながら監察軍側のユグドラシル・システムもやられている上に、多くのトリッパーが犠牲になっている。

 

 現在も戦闘中であるらしいが、今の私ではブリタニアに行くことすらできない。帝国軍のユグドラシル・システムはこの非常時に使えるわけがない。かといって自力で別の下位世界に行く能力は持っていない。

 おまけに仮に行けたとしてもベヅァーが相手では歯が立たない。そもそも令子はフリーザ(ドラゴンボール)にも勝てないのだ。あの超サイヤ人4のミズナを圧倒するような化け物にかなうわけがない。次元が違いすぎる。

 とにかく今はできることからやるべきだ。例のBETAは、ベヅァーがトリッパーである私を抹殺するために送りつけた刺客である事が確認できたので、まずはこれを片づけないといけない。

 

 情報によると私を抹殺する為に送られたのは、魔改造されたBETAというワケでもなく、ごく普通のBETAにすぎない。ならば返り討ちにすることは容易い。伊達にBETAと戦い続けているわけではない。

 

 

 窓のないビル。そこで一人の男が突如として発生したイレギュラーの対策を考えていた。といっても地球外からの侵略者など想定しておらず、ろくな情報もないので対策をたてようがなかった。

「……というわけね」

「ほう、つまりあれは君の敵というワケか」

 

 私の説明を聞いたアレイスターの言葉には少なからず刺があるが、それも仕方ない。あれだけのイレジュラーで、どう修正するか? さぞかし頭が痛いだろう。

 ちなみにバカ正直にアレイスターに全てを伝えたわけではない。

 

 別の世界で自分たちの組織に敵対する者がいて、そいつがBETAを送り込んだと伝えただけだ。大まかにはあっているものの大半の情報は伏せていた。わざわざ言う必要はないしね。

 それで、現在地球各地にいきなりハイヴが出現して、BETAが侵攻を開始していた。それにより現地の住民達が虐殺されていた。もちろん各国の軍も無抵抗ではなくちゃんと動いていたが、光線級により航空機が無力化された上に圧倒的な物量の前に為す術がなかった。

 現代の戦争は、制空権を確保することが基本だ。その制空権が確保できないとなるとそれはやりにくいだろう。戦車とかではBETAに対抗できなかったようだしね。

「いくら私でも一度にあれを始末できないわ。まずはオリジナルハイヴを潰さないといけないけど、場所が悪すぎる」

 

 ベヅァーが数百ものハイヴをこの世界に送り込んでいたので、BETAの総数も相当なものになっている。となると頭を先に潰しておきたいのだが、オリジナルハイヴはイタリアにあるようだ。

 

 思いっきり魔術サイド側なので学園都市としては干渉しにくい。となると他のハイヴを潰すべきだろう。

 

 とりあえずはお膝元の日本に現れたハイヴは潰しておこう。

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