ACfA RAVEN LIFE   作:D-delta

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これにて最終話です。


FINAL CHAPTER レイヴンの一生、その答え

 クレイドル06。汚れて僅かに赤く灰に染まった分厚い雲の間、空を見上げれば宇宙が見える場所で人類のゆりかごは揺れる。

 

≪もうすぐ≫

 

 その場所に近付く、一つの意思の下で動く複数の機影――クオレの搭乗するフリストスと無人ネクスト、無人の飛行型ノーマル。それらリリアナから提供された無人機群を『ダヴ・ユニット』で制御、無人機それぞれの銃口をクレイドル06に向けさせた。

 

≪接近するネクストに告ぐ。ここはクレイドルの飛行範囲内だ。企業連によって定められたネクストの進入禁止区域であり――≫

 

 クレイドル側の警告。警告を無視して無人機たちの攻撃が始まり、クレイドルの防衛部隊の迎撃が始まる。

 

≪連中、問答無用だぞ!≫

≪それでも死守を!≫

 

 飛び交う防衛部隊の通信。防衛部隊の迎撃以上にクオレの率いる無人機群の攻撃は苛烈で、迎撃も虚しく防衛部隊の機体は次々と撃破された。

 壊し方、殺し方は淡々と。血飛沫のように機体の破片が汚れた空に散り、防衛部隊の数は減らされていく。

 

「もう始まっているか!」

 

 そんな戦場と化したクレイドル06の空に、無人機群へとハイレーザーライフルの光が走る。二機の飛行型ノーマルが同時に射抜かれ、爆発と同時にトーマスのヴァーチュースが姿を現す。

 

「クオレ!」

≪トーマスお兄ちゃん≫

 

 クオレの目にヴァーチュースの姿が映れば、無人機群の目もまたトーマスを見る。

 トーマスとクオレ。既にボロボロな防衛部隊が引き下がるのを余所に、両者は向かい合って動きを止めた。

 

「オールドキングになにを言われた?」

≪ママの居場所と会い方≫

 

 クオレの口からオールドキングに耳打ちされたことを告げられる。だが、そこに私兵とするための母親に会うための条件はない。

 

「なら、ママはどこだ? 居場所が分かるなら、俺が絶対ママのところへ連れていってやる!」

 

 オールドキングがクオレに耳打ちした内容に違和感がありながらも、トーマスはクオレを母親に会わせたいという一心な気持ちを言葉に出した。愛する母親に会えずじまいで私兵として死ぬのは、あまりに可哀想なのだから。

 

「必ず――」

≪違うよ≫

 

 しかしクオレはトーマスの言葉を遮る。

 

≪もうママは死んでた。だから会いに行くの。みんなを殺して地獄に、僕を置いて先に行ったママと同じ場所に≫

 

 母親の死を知り、ようやく会う方法を知った。クオレは悲しみと嬉しさの狭間にある声で語る。

 そしてオールドキングの耳打ちに噓がないという証拠に、ヴァーチュースのコックピットモニターにフリストスから送られてきた企業連の公式な死亡記録が映される。

 そこにあるのはクオレの母親の死亡表記。隠された真実が現れた。

 

「死んでただって……? ORCA旅団は母親の生死を隠して存在だけを利用し、オールドキングは母親の生死を暴いて、どっちもクオレを都合良く使ったっていうのか。なにが企業の罪を清算するためだ……ド畜生」

 

 ORCA旅団は騙し、オールドキングは暴いた。どっちにしてもクオレを都合の良い戦力とさせるための口実だったのだ。

 こんな仕打ちを見せられて、トーマスは晴らしようのない怒りと理解を口に出して示すしかなかった。

 

「本気で会いに行くんだな?」

≪うん≫

 

 怒りを抑えたトーマスの問いに、クオレは素直な返事を返す。今まさに大量虐殺を行おうとしている姿勢に迷いは全くない。

 

「俺が、俺なら親の代わりになれると言ってもか?」

 

 もしも自らが親になることでクオレを止められるなら。そう考えたトーマスは告げる。

 そこに嫌な気持ちはない。しかし経験したこともないこと、誰かの親になるということに自信のなさはある。

 

「父親じゃなくて母親が欲しいなら、形だけなら俺だって……!」

≪…………≫

 

 自らの中性的な容姿なら取り繕うだけで、外見だけでもクオレの求める母親にはなれるかもしれない。トーマスは言葉を続けるが、クオレの反応はただ迷うように息遣いだけを通信に漏らすのみ。

 

「だからこんな血生臭いことはやめて、俺と一緒に来い! お前は戦うべきじゃないんだ!」

 

 トーマスが差し伸べた現実的で妥協に近い救いの手。それはクオレが望んだ〝答え〟に近く、しかし実の母親に会うという本来の〝答え〟とは違う。

 それでもトーマスに対しては信頼に足る心があり、クオレは迷いながらも信じて手を伸ばした。

 

「クオレ」

≪それ以上はやめてもらおうか、若き悪魔め≫

 

 二人が手を取り合おうとする、その時、知らない中老の男の声が全てを遮った。

 途端、下から昇ってくる機影が一つ。ヴァーチュースへ飛翔するミサイルと共にこの空へ来る。

 

「なんだ!?」

 

 トーマスはレーダー上に突然現れたミサイルを迎撃し、新たな機影を目に映す。

 戦闘機のような灰色迷彩の『SOLUH』フレームで統一されたネクスト。その機体がフリストスとヴァーチュースの間に割って入ってくる。

 

「チッ! オールドキングの仲間か、何者だ?」

≪仲間などと陳腐なものではない。共に蒼き空を見る絆で結ばれた友、いわばオールドキングとは戦友の仲。私の名はサンクタス=フリー、愛機のスケルと共に貴様の魔の手を払うために馳せ参じた≫

 

 リンクスのサンクタス=フリーとネクストのスケル。建前を匂わせる身勝手な意思の下、ハンドミサイルがヴァーチュースへ放たれる。

 

「クソ……! クオレ、俺と――」

 

 再びのミサイルを迎撃しながらも呼びかけるトーマスの声。しかしサンクタスの通信の遮断によって全てクオレには届かない。

 そうしてサンクタスはクオレに言う。

 

≪クオレ君、君は実の母親を求め、自らも母親のいる場所に行くことを望んだはずだ。そして今まさにそれは叶おうとしている。今はただ一直線に突き進みたまえ。諦めなければ望みは必ず叶うのだからな≫

≪はい≫

 

 サンクタスの言うことは真っ直ぐで心地よく、クオレの迷いを払って本来の〝答え〟を思い出させる。もはやトーマスに伸ばした手は元の位置に、本来の〝答え〟のために武器の矛先をヴァーチュースへと向けた。

 

「クオレ! クソ、あっちの声が聞こえない。あの野郎が通信を切ったのかよ」

 

 全てを遮られた今、声はもう届かない。

 残されたのは戦うという選択。向けられた矛先が物語る。

 

「そんなに殺し合いがしたいのか……! そんなにクオレに殺し合いをさせたいのか!」

 

 奥底から怒りが湧き上がる。

 人として、友として、大切な人を餌に戦わせられるクオレのための怒り。クオレを戦いに連れ出す敵に対しての怒り。

 

「そんな子供を殺人鬼に仕立て上げる連中は全部地獄に蹴り飛ばしてやるぞ!」

 

 決意と覚悟。言葉にした意志の下、トーマスは今一度戦いに望み、ヴァーチュースは戦いの姿勢を見せる。

 

≪ほう、戦うと言うのかね。我々ネクスト二機を含めた総数五十機以上の精鋭を相手に≫

 

 通信から聞こえてくるサンクタスの声。そこにクオレの声は聞こえず、トーマスの返す言葉は「やってやるよ!」の一つ。サンクタスへ戦いの意思を示した。

 

≪度胸はあるようだ。しかし貴様のような悪魔一人に我々の崇高な望みと覚悟を穢させはしない≫

 

 サンクタスの搭乗するスケルがライフルを発砲。それに合わせて、フリストスとその周りの無人機群からも攻撃が飛ぶ。

 

「戦場に出ればどこを行っても変わらないな、この光景はよ!」

 

 ヴァーチュースに迫り来る一斉射撃の嵐。死の弾幕。殺到する死。最初に前線に立った時から見慣れた戦場の光景。

 多少の攻撃をPAに打ち付けられながらも、ヴァーチュースは持ち前の機動力と『セラフ・ユニット』の大推力で弾幕の中をすり抜けていく。

 

≪機体を使いこなしている。悪魔ながらに良い機体の扱いだ≫

「そりゃあどうも! しかしクレイドル06を撃ち落とすだけなら、クオレを巻き込む必要はなかっただろう!」

 

 トーマスが怒りを吐き出すのと同時に、腕部の『パルヴァライザー・ユニット』からハイレーザーライフルの光がいくつも走る。

 

≪今は一人でも必要なのだよ。クレイドルを全て撃ち落とし、我々の清浄な空を取り戻すためにはな≫

「清浄な空だって? オールドキングがそう思う奴には思えないな!」

 

 ハイレーザーライフルの光弾が無人のノーマルを貫き、無人機群の数を容易に減らしていく。

 対してヴァーチュースに迫る弾幕はコジマオービットの攻撃も加わり、苛烈さが増す。もはや回避が遅れれば即死に直結し得る。トーマスは失敗の許されない針に糸を通すような状態で全ての攻撃を避けていく。

 

「結局、我々なんて御託を並べて、本当に清浄な空を望んでいるのはお前じゃないのか!」

≪私の核心を突いたか。その速さ、やはり中身まで悪魔と言うべきだな≫

「図星かよ! お前も、ORCAも、オールドキングも、言葉巧みにクオレを利用しやがって!」

 

 敵から降り注ぐ弾幕。その中を貫くハイレーザーライフルの光。

 次々と無人機がハイレーザーライフルに貫かれ、総数五十機の精鋭はいつの間にか二十機未満へと数が減る。

 

≪数では押し切れんという訳か……ならば私が相手をしよう。他は散開の後、クレイドル撃墜に専念したまえ≫

 

 サンクタスから走る指示。クオレは従うように、無人機群と共に散開してクレイドルの撃墜に向かう。

 

「クオレ!」

 

 クオレを大量虐殺に利用され、その内に死に行く。地獄に行くにはあまりに早過ぎる。

 トーマスのヴァーチュースは音の壁を超えて、クオレのフリストスへ急いだ。

 

≪悪魔の相手は私だ≫

「お前は邪魔だ! 俺と殺し合いをしたいってなら、すぐにぶち殺してやる!」

 

 しかしサンクタスのスケルが立ちはだかる。無視すれば背中を撃たれるのは明白。お互いに邪魔者であるお互いを殺すため、その身に殺意を持ってお互いに矛先を向ける。

 そして撃ち放たれる。ハイレーザーライフルの光、ハンドミサイルとライフルの弾が飛ぶ。

 

「そんなもんが効くと?」

 

 ハイレーザーライフルを避けられる一方で、ライフルからの被弾を抑え、ハンドミサイルは『セラフ・ユニット』による機動力と大推力で置き去りにする。

 しかし回避行動を終えて、再びスケルを狙うのに速度を緩めた瞬間、サンクタスから≪目に見えるものが全てとは限らない≫と言葉が来た。

 

「なにっ!?」

 

 途端のQBとOBの光。ミサイルを視線誘導に使った一瞬の接近、そして光の刃の一閃。

 スケルのレーザーブレードの刃が一瞬の内にヴァーチュースのPAを通して、その装甲を焼いた。

 

「格納したレーザーブレードで居合かよ! 浅くて助かった!」

≪一回限りの大技たる居合を見切り、損傷を最小にしたというのか……≫

 

 サンクタスの言葉の通り、ヴァーチュースが焼かれたのは装甲表面のみ。つまりはサンクタスの居合に反応し、トーマスは機体を可能な限り後ろへ反らして損傷を最小限に抑えたということ。

 まさしくサンクタスの熟練した技に対して神業を返したのだ。

 

≪本物という訳だな、悪魔よ……いや、ドミナント≫

「ドミナント……国家解体戦争前にあった学説だったか。まぁなんとでも言ってくれ、お前を殺すのには変わらないからな!」

 

 居合後の隙だらけなサンクタスのスケルを捉え、ロックが赤くなると共にハイレーザーライフルで反撃の一撃を撃ち放った。スケルの動きを予測した直撃コースである。

 

≪だが、私とて貴様に遅れを取るつもりはない≫

 

 ハイレーザーライフルによる直撃が確実だと思われたその時、スケルはライフルを投げ捨て、盾として使った。そうして機体本体への損傷を減らす。

 熟練しているからこそ出来る思い切りの良いガード。盾になったライフルは溶けて、空に散った。

 

「伊達じゃないな、奴は……!」

 

 お互いにお互いの強さを認めた。その上で戦いは続く。

 空にヴァーチュースからのハイレーザーライフルの光が走り、スケルからの近接信管ミサイル『DEARBORN02』の爆発が空に爆炎と黒煙を作る。

 

「クソ! 近付けばブレード、離れれば時間稼ぎか!」

≪このまま耐え抜けばクレイドル06はいずれ全て地に墜ちる。我々の勝利は近い≫

 

 向かい合っての撃ち合い。

 ハイレーザーライフルの銃口の向きと発射の瞬間をよく見た回避、近接信管ミサイルの爆発を利用した誘爆によるミサイルの捌き方。

 どちらの攻撃もお互いに当たらず、時間だけが過ぎる。

 そうして、サンクタスの望みが遂に来た。

 

≪助けてくれ! 頼む、攻撃を受けている!≫

≪エンジンが爆発するぞー!≫

≪全員何かに掴まれ!≫

 

 助けを求める声と悲鳴、爆発音に全て掻き消される通信。

 クレイドル06の内一つが無人機群に全てのエンジンを破壊され、黒煙を上げながら地上へ落ちていく。

 

≪最初の一機目。これで二千万の穢れた命は聖なる火に焼かれ、空は清浄へと一歩近付いた≫

「清浄だとか聖なる火だとか、単なる大量殺人を着飾りやがって!」

≪戦いを生業とし、戦争と武器を振るうことを好む傭兵には言われたくないものだ。私は空を清くするという正しき使命を持っているのだからな≫

 

 傭兵という金と暴力の汚い存在とは違う。己は神聖な使命を全うする者。

 それがサンクタスの言い分。相手を否定して自らを正しいとする言葉を使った。

 

「武器を振るうのは快感さ、それは認める。だがな、俺はこんなクソッタレな世の戦いも戦争も、大っ嫌いだよ!!」

 

 自らを正当化して、クオレを言葉巧みに操り、他人の命を生贄に捧げて自らの身勝手を世界に押し付ける。

 サンクタスの言い分が示すものはまさにそれであり、そんなクソッタレにも等しい言い分に対してトーマスの怒りが声になって表れた。

 

「国家解体戦争からずっと続いてきたクソッタレの戦いと戦争が父さんを殺したんだ! 誰がこんなものを好き好むものか!」

 

 前にホワイトグリントに抱いた復讐心よりも大きい怒り。

 今ある限界を超えて、怒りが身体に迸る。

 

≪そうであるならば、なぜ貴様は戦いを憎みながら戦っている?≫

「生きるために決まっているだろうが! 雇い主の汚い金と今まで積み上げてきた暴力を使う仕事でよ!」

≪崇高なる使命があるかと思えば、所詮は俗物か。ドミナントとしては本物であるが、やはり下卑た存在だ≫

 

 サンクタスは他人に流血を促す神聖な思考の下、近接信管ミサイルとグレネードキャノン『SAPLA』を一斉に撃ち放つ。

 ヴァーチュースに届かない爆発に次ぐ爆発。一機目のクレイドルが地上へ落ちていくのを背後に、空を戦いで汚していく。

 

「自分に酔った老人が!」

 

 爆発の中を走るハイレーザーライフルの光弾。視界を邪魔する爆炎と黒煙を抜けて、スケルに迫る。

 

≪そのような雑に頭を使った攻撃など……っ!?≫

 

 サンクタスの目はハイレーザーライフルの射線をしっかり見て、回避を行う。

 そして視線を戻すと、目の前にヴァーチュースが迫っていた。

 

「これで死ねぇぇぇ!」

 

 機体の最大稼働。ヴァーチュースから繰り出される一瞬のレーザーブレードの斬撃。

 レーザーブレードの刃がスケルの左腕部ごと左背部を切り落とし、流れるような斬撃が続いて右腕部と右背部を切り落とす。

 

≪私の技を真似ただと……!?≫

 

 サンクタスがミサイルを視線の誘導に使ったように、トーマスはハイレーザーライフルを視線の誘導に使ったのだ。そこからは一瞬の接近と斬撃、サンクタスのやることと変わらない。

 

≪本物の前では私の使命など無力だというのか……!≫

 

 怒りの全てを注いで繰り出されるトドメの斬撃。

 スケルを縦に真っ二つに溶かし斬り、サンクタスは溶けるコックピットの中で蒸発する。

 

「よし……死んだな!」

 

 サンクタスの乗っていたスケルは空に散った。

 邪魔者がいなくなった今、AMSの負荷限界に耐えながらもトーマスはクオレのところへ向かう。

 

「クオレ、聞こえているか……?」

≪うん……おじさんを殺したんだね≫

「まぁな」

 

 サンクタスを殺したことによって通信の遮断はなくなった。今度はしっかりクオレの返事が返ってくる。

 

「クオレ、俺がお前の母親になれるとしても……まだ実の母親に会いに行きたいか?」

≪……会いたい≫

 

 トーマスの問いにクオレが最終的な意思を告げる。すると、フリストスが単機でヴァーチュースの方へと来た。

 

「分かった」

≪ごめんね……≫

 

 トーマスはクオレに応えて、クオレは迷いの中で既にこの世にいない実の母親に手を伸ばす。

 

「俺が母親のところに送ってやる……それが地獄だろうと、天国だろうと、絶対に」

≪ありがとう、お兄ちゃん≫

 

 クレイドルを攻撃していた無人機群の動きは止まる。

 フリストスも動きを止めたまま、クオレは実の母親に会う時を待つ。

 

「俺もすぐ行く……一人で会いに行くのは大変だろうから……」

 

 レーザーブレードの刃がフリストスのコックピットを優しく貫く。

 クオレの望み通りに死を与え、無人機群はクオレの意思を失って続々と落ちていく。

 

「負荷限界……っ……俺らしい……」

 

 脳が限界を迎える。AMS適性の低さに加えて、連戦と機体の最大稼働が負荷限界を引き起こしたのだ。

 トーマスの意識は次第に現実から遠ざかり、その身体から魂が抜けていった。

 

 フリストスとヴァーチュース。クオレとトーマス。

 二つの魂は肉体を離れ、魂が空になった二機は空へ落ちる。

 世界を置き去りに、優しき魂は幼い魂に付き添って昇天へと至った。

 

「行こうか、俺が手を引くよ」

「うん!」

 

 その手を繋いで、二人は歩き出す。昇天の先にいる母親へと会うために。

 




ここまで読んでくれてありがとうございます。
いやぁ、ようやく終われました。一言に言うと大変でした。

物語はこれで終わりですが、もう一つ設定資料集を投稿致します。
その投稿が終わればこの作品は完全に完結です。
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