とりあえず書いた作品集   作:通りすがりの錬金術師

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頭痛にやられ、疲れたので息抜きに書いた。


シンフォギアの組織は存在しないとは言った。だが、彼がいないとは言っていない。


IS世界の魔法少女2

 日本、鎌倉。そこは鎌倉の大仏や様々な寺院などで有名な場所。所謂観光地だが、一般には知られていない国防の重要な地点でもある。

 

 

「ほう。まさか貴様が連絡してくるとはな。キャロル・マールス・ディーンハイム」

 

『ふん、俺の名前を知っているのか。まあいい、お前が風鳴 訃堂であっているな?』

 

「いかにも。我が日本を守護せし防人、風鳴 訃堂である。何の用じゃ」

 

『取引だ』

 

「取引だと?」

 

『ああ。俺の持つ技術や戦力を可能な限り貴様に提供してやる』

 

「ノイズに関する技術もか」

 

『もちろんだ。世界から日本という国を守るのにノイズを解析して得た技術はかなり有用だろう』

 

「……して、貴様は何を望む」

 

『この二人の保護だ。彼らの安全を確保し続けろ。ああ、私生活には関与するなよ?危険を尽く排除してくれればそれでいい』

 

「それだけか?」

 

『ああ。それ以外は望まん。それで、どうする風鳴 訃堂』

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「えーと、こんな感じでいいんでしょうか?」

 

「勿論だよ、エルフナイン!流石私の妹……」

 

「ボクはキャロルから造られたホムンクルスですけどね」

 

「戸籍上は妹だからいいの!」

 

 

 今、私の前に立っているエルフナインが着ているのはI()S()()()()()()。これからエルフナインが入学するから試しに着てもらった。

 あのクソジジイとの取引で一夏と千冬お姉ちゃんの安全は確保された。気に入らないが、国防第一のあのジジイは私が約束を違えない限りは守ってくれる……はず。今のところノイズと戦えるのは私と自動人形の皆だけなのだから。

 第二回ではこの時代にも存在した『私』の事件で決勝を放棄したとはいえ、千冬お姉ちゃんの実力は世界一。さらにその弟ともなると変な所に狙われないとも限らない。

 ちなみに第二回モンドグロッゾで『私』を助けにいかなかったのは、ここで助けて歴史が変わり、私が消える可能性があったから。それにかなり昔の事だから忘れていたけど、小中学校の教科書に私が乗っていたのも助けにいかなかった理由の一つ。どうやら世界で初めてノイズへの対抗策を作り上げ、全世界にノイズを感知したら警報を鳴らす装置を配備したのが評価されたらしい。『私』が過去に転生しないとこの時代がどうなるかわからなかった。……本音を言えば助けてあげたかった。

 

 

「キャロル?」

 

「あ、いや、見とれてただけだから」

 

「大丈夫です。二人が心配なのはわかります。だからボクがIS学園に行くんですよ」

 

 

 エルフナインが学園に行く理由。それは()()()I()S()()()()()()()()。本来は女性しか動かせないIS。それを動かした男と言うことで一夏はIS学園に強制入学することになっている。

 

 

「頼んだよ。何かあったら私に連絡してね」

 

「はい!」

 

「それと()()()()も学園に行くみたいだから出来たら仲良くしてあげてね?」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「はぁい、皆さん揃ってますね?」

 

 

 キツイ。何がキツイって、俺以外のクラスメイトは女性しかいないこと。しかもクラスメイトだけじゃなく、先生や同級生、先輩まで全てが女性だ。

 

 

「私はヴァネッサ・ディオダディ。このクラスの副担任よ。気軽にヴァネッサ先生と呼んでね」

 

 

 教室の前に立つ先生の自己紹介が終わって、皆の自己紹介が始まる。その間に周囲を見ると見知った姿が見えた。あれは、幼なじみの箒!助けてくれ、と思ったら目をそらされた。酷い奴だ。

 

 

「織斑くーん?それとも一夏ちゃんって呼んだ方がいいかな?」

 

「くんでお願いします!」

 

 

 ハッ!危ない危ない。次は俺の番だったのか。早くないか、ってそらそうか。俺は『【お】りむら』だからな。てか、この先生男をちゃん付けで呼ぼうとするとは。

 

 

「それじゃあ織斑くん、改めて自己紹介してもらえるかな?」

 

「えーと、織斑 一夏です!よろしくお願いします!」

 

 

 そう言って頭を下げる。自己紹介ってこれでいいよな?

 

 

「………」

 

「………」

 

 

 え、なに待ち?あ、そうか。

 

 

「以上です!」

 

 

 そう言うと同時に何人かが椅子から落ちる音が聞こえた。何故に?

 

 

「もう少しマシな事を喋れ馬鹿者」

 

 

 疑問を口に出す前に、そんな声が聞こえて頭を何かで叩かれた。凄い痛みと一緒に聞こえてきた声には覚えしかなくて、振り向くと案の定見知った顔が。

 

 

「ゲェッ!?ネロ!?」

 

「誰が暴君と呼ばれたローマ帝国の皇帝だ」

 

 

 そしてまた頭にはしる痛み。何で叩いてきたのか疑問に思うと、その手にあったのは出席簿だった。

 

 

「諸君、初めまして。私が担任の織斑 千冬だ。お前たちはこれからIS学園の生徒となる。ISを扱うがゆえに担任である私の指示にはハイかyesで答えろ。いいな?」

 

 

 そんなんだから暴君……いえ、なんでもないです。だからその目付き止めてください。

 

 

「では、自己紹介の続きを」

 

 

 

 

 

「ウチはミラアルク・クランシュトウン。……よろしく頼むんだぜ」

 

「わたくしめはエルザ・ベートであります。えーと、よろしく頼むであります」

 

 

 おい。俺以外にもいるじゃないか。あ、ヴァネッサ先生に二人ともアイアンクローされた。よく片手で持ち上げられるなぁ。

 

 

「エルザちゃーん?ミラアルクちゃーん?貴女たちもなのかなー?」

 

「ちょ、ヴァネッサ!ウチら、こういうの初めてで何を話せばいいのか、全くわからないんだぜ!」

 

「そうであります!だからアイアンクローは止めて欲しいであります!ヴァネッサの力だといくらわたくしめたちでも……」

 

「ダーメ♪後、ここでは先生ね。じゃないといくらお姉ちゃんでも怒っちゃうぞ?」

 

「今、ヴァネッサも自分のことお姉ちゃんって、ギャアァァァ!!!」

 

「ミラアルク……貴女の尊い犠牲は無駄にしないでありますよ。ギャアァァァ!!!」

 

 

 あ、二人とも落とされた。なんて力だ……千冬姉はともかく、あの先生も怒らせないようにしないと。

 

 

「ふー。はい、じゃあ次の人!」

 

「あ、はい!私は―――」

 

 

 落とされた二人は放置されて、何人かが続ける。さて、次は……え?

 

 

「ボクはエルフナイン・マールス・ディーンハイムです。えーと、趣味は錬……じゃない機械弄りです。知識だけは自信あるので分からなければ色々と聞いてください。よろしくお願いします」

 

 

 髪の色とか声とかは全然違う。なのになんでだ?ディーンハイムさんから百夏姉の面影を感じるのは……。この後、数人自己紹介して全員の分終わると千冬姉……じゃない、織斑先生が話し始めた。

 

 

「さて、それでは休憩に入る。次の授業の準備を忘れずにチャイムまでには席についておけよ」

 

 

 さて、休み時間はどうするかな。さっき気になったディーンハイムさんは……。

 

 

「エルザ、ミラアルク。大丈夫ですか?」

 

「流れ星が見えるぜ……」

 

「床がギンギンに冷えてやがるであります……」

 

 

 ヴァネッサ先生に落とされた二人の介抱をしている。授業始まるまでに起こさないと、織斑先生に怒られるしな。俺も手伝った方がいいか。

 

 

「おい、一夏」

 

「あ、箒」

 

「ちょっと来い」

 

「え、いや待ってくれよ、箒」

 

「待たん、いいから来い!」

 

 

 そうして箒に拉致される俺だった。何故か屋上に連れていかれてしばらく話をして教室に戻ると、箒共々待ち構えていた織斑先生に頭を叩かれた。恨むぞ、箒……。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「えーと、ボクの部屋は………あ、ここですね!」

 

 

 手元の鍵と目の前の部屋の番号を交互に見て、間違っていない事を確認したボクは、ノックをしてから鍵を開けて中に入る。

 同室の人はどんな人なんでしょう?優しい人だといいなぁ。

 

 

「誰かいますかー?……出てるのかな」

 

 

 中に入ってみると、二つあるベッドの内の一つに荷物が置かれていた。床にも置かれていたカバンの中身が見えていたので覗いてみると……。

 

 

「これは……仮○ライダーにガン○ム、その他色々なDVD……キャロルの部屋にあったのと似通っていますね。同じ趣味なんでしょうか?」

 

 

 まあ、勝手に中身を物色するのは良くないですね。自分の荷物を整理してキャロルと連絡を取りますか。




山田先生?彼女はいい人だったよ……。
冗談です、別のクラスにいたりします。え?なんでノーブルレッド?私の趣味だ、いいだろう?
やったことに許せないのは多いけど、キャラ的には好き。なので出しました。

キャロル(百夏)の趣味
ノイズ退治で疲れてた所に偶然街頭テレビで流れてたシーンに興味を引かれDVDをテレビとレコーダーとセットで大人買い。見事にはまってしまった。一時期、ノイズが数日の間現れなかったのでずっと見ていた結果、5徹してエルフナインの雷が落ちた模様。
なお、シャトーにはテレビの電波が届かないのでDVD以外は見れない。

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