とりあえず書いた作品集   作:通りすがりの錬金術師

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GE3発売したから書いてみた。(なお、作者がプレイ出来るのは明後日の日曜日以降の模様)

GEとシンフォギアのクロス。独自設定多いかも?


神喰いのシンフォギア

ヤメロ、ヤメテクレ!

 

トマレ、トマッテクレ!

 

ナンデ ジユウガ キカナイ!オレノ カラダ ダロウガ!

 

【■■■■■■■■■■■!!!】

 

「クッ!?」

 

「■■■ちゃん!?」

 

 

 

――ガキンッ!――

 

 

 

 

 

ッ!カラダガ、ウゴク。■■■ハ、キズツケタクナイ。イマノウチニ、ハナレル。

 

「あっ……」

 

カナシゲナ、■■■ノコエガ、キコエル。

 

「待って!待ってよ、■■!」

 

……ゴメン、マテナイ。

 

「嫌だよ、私を、置いてかないで!■■!」

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

(3年前)

 

 

 

 

 

 

――ウゥーー、ウゥーー、――

 

 

 

「はぁ……はぁ……まだ追ってきやがるのかよ……」

 

俺は今、迫りくる災厄から必死に逃げていた。

 

およそ10年に1度、どこからともなく現れ、触れた人間を炭に変えていく特異災害『ノイズ』。

そいつらは現代兵器は全く効かず、建物の壁すら無視して人間に向かってくる災厄。しかも、人間以外には全く害のないというこれまた迷惑なやつらだ。

 

それに学校帰りの俺は遭遇してしまったのだ。

 

かれこれ10数分は走ったが、ノイズの気配は全く消えない。

いい忘れていたが、ノイズには活動限界というものがあるらしく、それを越えると自壊していくそうだ。

それに期待して逃げ回っていたのだが……

 

「あっ……」

 

――ドサッ――

 

足が限界を迎えたのか、転けてしまった。それでも死にたくないという思いから必死に立ちあがり、無理矢理足を動かす。

 

しかしそんな抵抗も虚しく、突如横から出てきたノイズに反応しきれず、右手が触れてしまった。触れた指先から徐々に炭になっていくのが、見える。

 

ああ、短い人生だったなぁ……

 

肘辺りまで炭になったその時だった。時が凄いゆっくりに感じたと思えば謎の声が聞こえた。

 

――汝、力を望むか?――

 

「へ?」

 

――望むなら、誓いを――

 

「なんだ、この声?」

 

――さすれば力を与えん――

 

よくわからないけど、俺はまだ死にたくない!誓いとか知らない!ここを切り抜けられる力をくれ!ノイズを蹴散らせる力を!

 

――よかろう、ならば耐えてみせよ――

 

「ガッ!?グァァァァァァァ!?」

 

その瞬間、俺の右手に激痛が走った。右手が何かに喰われているかのような痛みと共に変質していく。黒く、まるでバケモノのような形に。炭になって崩れた部分は再生され、他の部分が炭になることはなくなったが。

 

「はぁはぁはぁ……なんだこれ……」

 

意識がハッキリしたときには付近のノイズだけが炭になっていた。だけど、まだノイズは残っている。

俺は()()()()()()()()()を生成、展開しノイズに向けて構える。そして突撃してくるノイズを片っ端から切り裂き、一方的に炭に変えていく。

 

……待て、俺はなぜこの武器の名前を知っている?なぜこの武器を扱える?

 

――それが汝に与えた力なり。使い方等の知識はついでだ――

 

再び、先程の声が聞こえてきた。

 

「お前は何者だ?」

 

――我はアラガミ。全てを喰らうモノ――

 

「アラガミ……」

 

――さあ、全てを喰らえ!――

 

「いいだろう、やってやるよ!」

 

サイスを咬刃展開状態に移行。振り回し周囲のノイズを噛みちぎってゆく。

 

それを続けること数分。ついにノイズがいなくなった。

 

「ははは、やったぜ。……でもこの腕どう誤魔化せばいいんだ?」

 

するとサイスが粒子となって消え、腕が元の人の腕に戻った。

試しにもう一度展開を念じると、腕はバケモノのモノと化しサイスも出せた。

 

「とりあえず帰るか……」

 

色々あって疲れた俺は腕を人間のモノに戻し、家への道を歩んだ。

家に着いた俺はそのままご飯も食べず、ベッドへ直行。倒れるように眠りについた。

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「これは……」

 

『翼、現場はどうなっている?』

 

「はい、ノイズのモノと思われし炭が辺りに広がっています。それに人為的につけられた傷が周囲の建物に」

 

『ふむ、ノイズを倒しうる存在がいるかもしれない、か』

 

「どういたしましょう、司令」

 

『ノイズが倒されているならば一先ず帰投してくれ。その傷がノイズと関係ない可能性も否定出来ない。ただノイズが自壊しただけとも考えられる』

 

「了解しました」

 

「おーい、翼。おっさんはなんて?」

 

「奏。一先ずは帰投してくれ、だって」

 

「そっか……」

 

「奏はどう思う?」

 

()()についてか?」

 

「うん」

 

「明らかに倒したやつがいるだろ。じゃなきゃノイズが上下に真っ二つなんてならないだろうしな」

 

「そうよね……」

 

「しっかしどうやって倒したんだろうな?バウムクーヘン反応?だかなんだかは出なかったんだろ?」

 

「アウフヴァッヘン波形だよ、奏」

 

「そうそう、それそれ。シンフォギアじゃない、ノイズを倒せる力……」

 

「気になるよね……」

 

「ああ」

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

翌朝、俺は激しく揺さぶられる感覚と共に目が覚めた。

目を薄く開けると隣に住む幼馴染のユウカが俺を揺すっていた。昨日は疲れたんだよ、もう少し寝させろよ。

 

「ハルー?朝だよー?起きないと……」

 

起きないと何するつもりだ?どうせいつものつまらないイタズラだろう。無視して……

 

「ハルくんのベッドの下にパパの秘蔵のこのエロ本(幼馴染モノ)を突っ込むよ?おばさんが見つけられるように少しだけ見える形で」

 

ヤメロォ!?てか、なんでお前俺の部屋にいんの!?

俺は咄嗟に起き上がり、ユウカを止める。

 

「お、やっと起きた」

 

「朝早くからなんだよ。凄い眠いんだけど……」

 

「へ?もう学校行く時間だよ?」

 

は?そういわれて部屋のデジタル時計を見る。そこには8:10の文字が。

 

 

……………寝坊した!?




主人公:龍宮 ハル、性別:男
幼馴染のユウカの事が好き。
右腕(二の腕から先)がアラガミの腕(リンドウさんみたいなの)。外見は基本は普通の人間のように擬態させている。

ヒロイン:神薙 ユウカ、性別:女
主人公のお隣さんで幼馴染。ハルの事が好き。
外堀から埋めようと日々、色々と(必要ないのに)工作をしている。やり方は母親に教えてもらった模様。彼女の両親は幼馴染同士で母親がやったことをそのまま実行している。


両思いなのにお互いに相手の気持ちに気づかない二人。無自覚に砂糖を生成するため、クラスメイトからはさっさと引っ付きやがれと思われている。


アラガミ:謎の存在。目的は不明。

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